リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

近江楽堂は・・・

2020年02月29日 15時15分39秒 | 音楽系
各アミューズメントパークやコンサート会場が次々と休演・休館になって来ています。東京ディズニーランドやUSJは3月中頃までお休みになったようです。ナガシマリゾートは今のところはやっているみたいですが、同じ三重県でも志摩スペイン村は3月中頃までお休みにするようです。ここなんかはてっきり自虐ネタで行くかと思いましたが、そんな冗談言っている場合ではないのかも知れません。

東京オペラシティ3Fの近江楽堂は、3月16日までのコンサートの多くが(ひょっとして全部?)中止または延期になっています。3月28日に予定されています、バロック・オーボエの大山有里子さんとコンサートは、ホールが閉めてしまわない限り開催致します。たとえ無観客コンサートでもやります。お客さんが少ないととても会場の響きがよくなるので、今まで以上にお楽しみになれます。ってこういうのを自虐ネタって言うんですよね。(笑)

新型コロナウィルスとスペイン風邪

2020年02月28日 12時33分07秒 | 日々のこと
地域によっては多少対応が異なるみたいですが、政府の要請により全国の小中高特別支援学校が来週から休みになります。私立や学校教育法で規定されている学校以外の学校もこの政府要請に従うことだと思います。こういう事態って少なくとも明治以降は初めてだろうと思います。というか江戸時代にもこんなことはなかったでしょうし、大げさにいえば有史以来初めての出来事というべきではないでしょうか。

約100年前のスペイン風邪について調べて見ましたら、日本でも39万人の死者が出たとありましたから、その打撃はとてつもなく大きいものだったのでしょう。当時のことなので、全国学校休業ということはしなかったのでしょうけど、よくわからないこともあり対策をしっかりしなかったために、このような被害の広がりを見せたのでしょう。この疫病で命を落とした著名人としては、東京駅などを設計した辰野金吾、画家の村山槐多、テレビによく出てくる評論家竹田恒泰の曾祖父竹田宮恒久王などがいるそうです。ちなみに日本で猛威を振るった1919年に生まれたのが私の父親です。よくぞ無事で・・・

多分これと比べると今の新型コロナはまだかわいいものかも知れませんが、侮ってはいけません。スペイン風邪当時と異なり、交通網の発達は圧倒的であり、従ってあっという間に広がるのが現代の疫病です。スペイン風邪は三波にわたって、1年以上猛威を振るったと言われていますので、この新型コロナもその可能性を否定できません。実際大阪で一度回復した女性のバスガイドさんがまた陽性になったという話も伝わっています。注意すべきは今シーズンだけではないということです。となると政治、経済に与える影響は計り知れないものになるかも知れません。


コンサートの行方

2020年02月27日 22時34分28秒 | 音楽系
今日は5月の六華苑のコンサートのリハーサルで、ソプラノの佐地多美さんのお宅にお邪魔しました。リハーサルといっても今回はほとんど曲決めに近い感じではありましたが。

お宅に伺うと、何か電話をされていたようでした。なんでも3月14日に企画しているコンサートの中止の連絡をしていたとのこと。コンサートは地域の学校のコーラス部等による歌のフェステバルで、チラシは当然作っていたでしょうけど、細かいステージ進行の表まで準備されていたとのこと。

リハーサルが終わって帰り道、夕食に立ち寄った店でスマホのニュースを見たら仰天しました。なんと安倍首相が来週から4月の春休みが終わるまで学校を休みにする要請を出したとありました。。ついにここまで来ましたか。これからいろいろ問題が出てくるでしょうけど、議論ばかりしていては遅いのでまず決断ということでしょう。こういう決定というのは小出しにしたりばらばらなのが一番いけないと思いますので、一気にやると決定したというのは一定の評価が出来る感じがします。

来週末の某所で開催されるコンサートに3月28日のコンサート(バロック・オーボエの大山有里子とのジョイント於近江楽堂)のチラシ折込をお願いしてあるのですが、なんか開催が危うそうです。でも28日のはたとえ無観客コンサートでもやります!

ヴァイスは「シルヴィウス」ではない!

2020年02月26日 10時45分41秒 | 音楽系
バロック・リュートの巨匠、シルヴィウス・レオポルド・ヴァイスは「シルヴィウス」ではない。実は彼はシルヴィウスと呼ばれたことも名乗ったこともなかった。そう署名したことはなく、彼が使っていたのは「シルヴィーオ」だった・・・というとエイプリルフールのネタみたいですが、SylvoとかSilvioというのは見たことがあります。でもこれは単に省略したとか、ラテン語式に書いたとかイタリア語式に書いたという違いかなとは思います。

今朝の新聞に面白そうな本の広告が出ていました。本のタイトルは、「モーツァルトは「アマデウス」ではない (集英社新書) 」です。なかなかキャッチーです。本の紹介文曰く:

今日、「アマデウス」と言えば、誰もがモーツァルトを思い浮かべるだろう。しかし当の本人は生前「アマデウス」と呼ばれたことも、名乗ったことも、署名したこともなかった。嘘だと思うなら本書を読んでほしい。彼が生涯使い続けたのは「アマデーオ」(あるいは「アマデ」)。その名はモーツァルトにとって唯一の宝、心の支えだった。では、なぜそれは宝だったのか。そして、そんな最愛の名前を、誰が何のために死後のモーツァルトから引き剥がし、「アマデウス」に改竄してしまったのか。著者は、不遇の天才の苦悩と渇望に寄り添いながらその謎を解き明かし、西洋音楽史の欺瞞にも切り込んでいく。

うーむ、微妙です。この「嘘だと思うなら本書を読んでほしい」というのがウソくさい。(笑)ここでアマゾンの「いますぐ買う」をクリックしたいところですが、どうも大したことが書かれていない感じもします。ここは本屋さんに行って立ち読みしてから買ってもいいですね。桑名の本屋さんには残念ながらなさそうなので、四日市か名古屋の本屋さんで探さなければならないでしょうけど、ご時世、人混みは避けた方がよさそうだし。まぁもう少し先まで覚えていたら本屋さんにでかけることにしましょう。

「べにがらとんぼ」驚愕の新事実が!(3)

2020年02月25日 13時27分05秒 | 音楽系
この歌の歌詞の「べにがらとんぼ」ってどんなトンボだろうということが気になりました。プログラムの解説に書いておかなくてはなりません。で、ネットでぐぐってみましたが、なかなか見つかりません。ひとつだけ、それについての記述がありまして、そこにはウスバキトンボ(ベニガラトンボ)とありました。

早速この「ウスバキトンボ」を調べていましたら、赤とんぼによく間違えられるトンボらしいですが、色が少し異なり現れる時期が赤とんぼより少し前、つまり夏に飛ぶトンボのようです。

ベニガラトンボの「ベニガラ」は「紅殻」のようです。ひょっとして誰か別の人が歌を作っているかもと思い、事のついでにYouTubeで紅殻トンボを検索してみると、何とやっぱり別の曲がありました。それはなんと野口雨情作詞、山田耕筰作曲です。こんなビッグネームコンビの曲が存在していたことも知らず、曲を作ってしまっていたんですねぇ!知らぬがホトケというか盲人蛇に怖じず、という感じです。(笑)

YouTubeのビデオクリップを聴いてみますと、とても芸術的な作品で、有名な「赤とんぼ」よりも芸術的と言えるくらいの作品でした。私は稲葉先生が宿題に出された歌詞でワンコーラスだと思っていたのですが、山田耕筰の曲を聴いてみますと、これで2コーラス分でした。そうだとは全く知らずに・・・(「早くゆってよん」って感じ←なんかこんなCMありました)

ともあれ、私の「べにがらとんぼ」は50年以上もずっと私の頭の片隅にあったメロディであるわけだし、もともと山田耕筰に対抗して作ったというものでもありません。そもそも16歳当時、山田耕筰の曲という「解答」があったら曲を作っていなかったかも知れません。今回の私の作品は器楽曲で、ずっと現代的な響きもありますので、別物として聴いて頂ける嬉しいです。

「べにがらとんぼ」驚愕の新事実が!(2)

2020年02月24日 12時56分33秒 | 音楽系
さてこれをどう料理しようかと考えました、3部形式みたいな閉じた形式だとこのメロディは料理しにくそう(なんせ50年以上も前に書いたメロディに対するBメロやCメロを用意するにはギャップがありすぎなので)変奏曲の形をとることにしました。

変奏曲といってもいろいろなやり方が考えられますが、つぎのスタンスで行ってみましたらスムーズに事が進みました。

「このメロディから導きだされるバッソ・オスティナートの主題を設定し、それに基づく自由な変奏」

なんのこっちゃよくわからないかも知れませんが、まずキーは当時書いたものより短3度あげて、アーチ・リュートに適したものにしました。そして出来上がった曲の草稿が次のようなものです。変奏は4つ作りました。



タブの草稿だし、順番通り書いていませんので何がなんやらわからないとは思いますが、近いうちに清書して、4月12日(名古屋)、18日(金沢)の本番で演奏する予定です。さてこのシリーズ、驚愕の新事実と題して書いてきましたが、16歳の私が書いた楽譜が残っていてそれをもとに曲を作ったのが驚愕の新事実ではありません。驚愕なのはこれからなんです。それは次回。

「べにがらとんぼ」驚愕の新事実が!(2)

2020年02月24日 12時56分33秒 | 音楽系
さてこれをどう料理しようかと考えました、3部形式みたいな閉じた形式だとこのメロディは料理しにくそう(なんせ50年以上も前に書いたメロディに対するBメロやCメロを用意するにはギャップがありすぎなので)変奏曲の形をとることにしました。

変奏曲といってもいろいろなやり方が考えられますが、つぎのスタンスで行ってみましたらスムーズに事が進みました。

「このメロディから導きだされるバッソ・オスティナートの主題を設定し、それに基づく自由な変奏」

なんのこっちゃよくわからないかも知れませんが、まずキーは当時書いたものより短3度あげて、アーチ・リュートに適したものにしました。そして出来上がった曲の草稿が次のようなものです。変奏は4つ作りました。



タブの草稿だし、順番通り書いていませんので何がなんやらわからないとは思いますが、近いうちに清書して、4月12日(名古屋)、18日(金沢)の本番で演奏する予定です。さてこのシリーズ、驚愕の新事実と題して書いて行きましたが、16歳の私が書いた楽譜が残っていてそれをもとに曲を作ったのが驚愕の新事実ではありません。驚愕なのはこれからなんです。それは次回。

「べにがらとんぼ」驚愕の新事実が!(1)

2020年02月23日 15時45分26秒 | 音楽系
4月の「リュート音楽のひととき」シリーズのコンサートで、何曲か自作の曲を演奏する予定ですが、ひさびさに新しい作品を演奏してみようということで1曲作ってみました。

題材にしたのが、16歳の時に作ったメロディ。前から何らかのまとまった曲にしてみたいと、頭の片隅には記憶していたメロディです。実はこれ、当時四日市南高校で音楽の教鞭をとっていらした稲葉先生(合唱の指導で有名だったらしいです)が生徒に出した冬休みの宿題で作ったものです。私は別の高校に通っていましたが、四日市南高校に通っていた知り合いからこの宿題のことを知り「自主的に」宿題をやりました。

その宿題とは、次の歌詞にメロディをつけよ、というものでした。

「とんぼくるかなとうらへでてみたら、とんぼとんできてつるべにとまる、とんぼかわいやべにがらとんぼ、あかいおびなどちょっとしめてくる」



当時(1967年)の手書きの楽譜の上部にはこのような歌詞がかかれています。作ったメロディは楽譜写真の下から2段目と3段目に書かれているものです。基本的にドリア調風ですが、終わり2小節目にモードが変わって「ファのナチュラル」というドリア調にはない音が出て来て、メロディに変化を与えるという、ちょっとこましゃくれたことをやっています。

最もきれいな指←新型コロナ対策!?

2020年02月22日 16時22分40秒 | 日々のこと
昨今の新型コロナウィルスの流行を受けて、手洗いやうがい、マスク装着などの重要性が叫ばれています。特に手洗いは大切だそうで、手指を介して口・目・鼻などからウィルスが体内に入り込み感染することが多いと言われています。

今度の新型は麻疹などと異なり空気感染はせず、接触感染だそうですから、基本的には不特定多数が触っているもの(階段の手すりとか電車のつり革とか) に触れるのを最小限にすること、手で顔を触らない、手洗い励行で防げると言われています。

人間って結構手で顔を触ることが多いらしいですが、もうほとんど無意識にやっているのかも知れません。ところで手で顔を触るといっていも、触るのは指ですよね。その指のどの部分かというと、多分指先と指の親指側でしょう。一方ウィルスが付きそうな部分は手のひらから指先にかけての部分、と指先でしょう。親指は関節の動きがフレキシブルですから(だからリュートの演奏法を習うときに変なクセが付きやすい)一番ウィルスが付く部分が多いでしょう。

スイスにいたとき自炊していましたが、手が荒れるといけないので必ずゴム手袋をして皿洗いなどをしていました。結構白っぽいゴム手袋を使っていたので、長く使っていると指先の汚れ具合とか摩耗具合が指によって異なっていることに気づきました。(ゴム手袋をちゃんと洗っとけよ、ってツッコミが入りそうですが(笑))

一番汚れている(=よく使う)のは右手の親指、そして一番きれいなのは左手の薬指でした。まぁ要するに一番使わない指ということでしょう。指の使用頻度から、利き手じゃない手の薬指が一番きれいということで、もし手で顔を触るにしても、利き手じゃない手の薬指の上面を使うのが最も安全と言えるでしょう。

大人で鼻くそをほじくる人はいないでしょうけど、目をこするくらいのことはあるでしょう。その時は左手薬指の上面を使い、他の指が顔に触らないようにするのが最も安全です(多分)ので日頃からそういうクセを付けておくといいかなと思います。結婚指輪を左手薬指にはめるというのも、左手薬指が最もきれいな指であるからというのが理由のひとつなのかも知れません。

まとめますと:

1.ものに触るときは利き手を使う。
2.自分の顔は極力手でさわらないようにしたいが、触るときは左手(利き手じゃない方)の薬指の上面で。

3.親指を使うのは厳禁。

4.普段から顔を触るなら左手薬指で、という習慣づけ。

これで多少なりとも感染リスクは減るのでは。

さよならブロンコビリー朝日店

2020年02月21日 12時14分52秒 | ローカルネタ
ステーキチェーン店、ブロンコビリー朝日店(三重県三重郡朝日町)が24日限りで閉店になります。この地に開業したのが1999年といいますからもう20年以上前です。



我が家もここにときどき食事に行きます。食べ放題サラダバーとデザートを付けてそこそこのお値段、お腹いっぱいになります。今週の17日~今日(21日)まで、これはチェーン店全店で実施だと思うんですが、なんと20%オフなので食欲旺盛な方で連日賑わっています。



同じ敷地にK'S デンキがありましたが、ここも閉店します。こっちはあまりお客さんが多くなく、いつも閑散としていましたので、やっぱりという感じです。


すでに解体が始まっているK’Sの店舗。右の黄色い建物がブロンコビリー。

ブロンコビリーはK’Sさんが閉店して土地の所有者が替わり存続できなくなったからでしょうか。それともチェーン店全体が不調なのかよくわかりませんが、いつも賑わっていただけに残念です。まぁまだ近所の別の所にもありますので、これからはそちらに行くことに致しましょう。