リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

楽譜が届きました

2009年07月27日 13時35分54秒 | 音楽系
注文してあった楽譜が届きました。

まず、師匠ホプキンソン・スミスのバッハシリーズ第4弾、パルティータホ長調BWV1006a。このシリーズは5年くらい前に出版が始まりまして、第1巻から第3巻を彼から頂きました。

「バロックリュートをやってるのは、キミだけだから全部あげるよ」

って感じでしたね。大変ラッキーでした。第4巻はその頃原稿は送っていてそのうち出版されるだろうっておっしゃってましたが、いつのまにか出ていました。3巻まで頂いたので、今度はきちんと買わないと、ということで、UT ORPHEUS EDIZIONI(www.utorpheus.com)に注文しました。

同じくwww.utorpheus.comから、17世紀後半のイタリアン・カンタータ集も買いました。最近オリジナルから同時代のイタリアン・カンタータをシベリウスで清書していますが、こういう出来合いのはありがたいですね。

Lonati, Lulier e Bani: Cantate per Soprano e Basso Continuo

最近この時代の曲にこっていまして、なによりわかりやすい曲が多いですね。そのうちどっかで演奏したいと思っています。

あとオランダリュート協会に頼んであった、Thysius Lute Book も届きました。来るときはみんな一気に届くんですねぇ。これはオリジナルのファクシミリ版2巻プラス解題1巻の全3巻からなっています。大変きれいな装丁でブックケース付きです。これだけ充実していてお値段はこちらからの送金代、向こうから送料込み2万ちょいは超格安!クレジットカードが使えたらもっと安くなったんですが・・・

え、楽譜に2万なんてとんでもなく高い?いえいえ、どっかの本屋さんに頼んだら6,7万は行くかもしれませんよ。オリジナルのマイクロフィルムを図書館から買って、プリント屋さんに頼んでプリントしてもらい、それを製本したら、とても2万ではできません。全部で700ページ近くありますから、違法コピーしても手間と製本代を考えると全然ペイしません。(ペイするからといって違法コピーはいけません。楽譜は必ず対価を払いましょう!)

これは出版記念で、オランダリュート協会特別企画、イギリスリュート協会会員特別キャンペーン価格、9月1日までなら何と48%オフ!!という感じでした。まだ間に合いますよ。まず、イギリスリュート協会に入って、それから申し込み・・・ちょっと面倒ですが。(笑)

コンピュータな一日

2009年07月22日 10時34分14秒 | 日々のこと
昨日はコンピュータな一日でした。東京に住んでいる私の息子が、ノートパソコンの調子が悪いので直してくれという。世の中普通は、こんなんですよね。

お父さん「ねぇ、○男、印刷の方法がわからないんだけど、教えてくれる?」
○男「ああ、それって簡単なんだけど。(ったくもう、なんでこんなことがわかんないんだよ)」

ウチはそれとは全く逆でして(笑)、お父さんとしてはなかなか大変です。

ノートパソコンはDELLのXPS1330という機種で、音楽制作向きに私がカスタマイズしました。それがどういう経緯でかはよくわかりませんが、ProToolsが起動できない、削除もできない、OSの再インストールもできない、というニッチもサッチもいかない状態になっていました。

そこで、DELLのサポートに電話したんですが、これまた待ち時間ばっかしで大変、やっとつながってある段階までの対応を教えてもらい、また電話、待ち、対応、対処というのを数回繰り返しました。

DELLのノートパソコンのクリーンインストールはなかなか大変で、ディスクイメージからインストールするだけでは、完全じゃないらしい。普通ディスクイメージからインストールすれば、工場出荷状態になると思うんですが・・・

ディスクイメージはオプションで付けていたんですが、5月頃に息子が有償のオンサイトサポートに頼んだときに、ディスクイメージを消してしまったようで、もうすでに存在していません。それにこのオンサイトサポートで来たお兄さんはどうも手を抜いたようで、クリーンインストールではなく、システムの上書きインストールをしてお茶を濁したみたいです。要するに異常な状態が残ってしまったわけです。

私が完全クリーンインストールをしたら、全てシステムは正常に動きました。(これは当然です。購入したときは全て正常でしたから)オプションで買ったディスクイメージを消してしまい、適当な処置でお茶を濁してサポート代を取るなんてねぇ。息子がコンピュータに詳しくないのをいいことにね。でも、状況証拠しかないので、言ってもだめですよね。

ま、ともあれ、全て正常に動くようになりました。クリーンインストールの方法はなかなか複雑で、マニュアルに書いておいてほしかったですね。それと、カスタマイズした状態のドライバセットをまとめて、こいつをCDドライブに放り込めば、自動でドライバがインストールされる、というようなのを作っておいて欲しかったです。


NHKスペシャル

2009年07月20日 16時36分38秒 | 音楽系
7月20日放映のNHKスペシャル「マネー資本主義第4回ウォール街の“モンスター”金融工学はなぜ暴走したのか」はなかなか見応えがありました。中身もさることながら、音楽がよくできてました。メインテーマの担当は細野晴臣でしたが、チャプリン映画モダンタイムズのSmileという曲を新たに編曲して番組の途中で何度も使っていました。アレンジもなかなかしゃれていましたが、番組の中程で非常に興味深い使い方をしていました。

某証券会社の女性が今回の問題について話をし終えたところで、画面が切り替わります。サックスのベルがクローズアップされ、引いていきます。サックスが演奏しているメロディはSmileです。ズームアウトされたストリートミュージシャンをさっと撮し、次に右に振ってニューヨークの町並みを撮します。その挿入シーンは10秒くらいで、次の証券マンの話に移りますが、サックスのメロディはまだ流れています。

というシーンです。いやぁうまい扱いですねぇ。あまりにさりげないので気がつかないくらいかも知れません。全くといっていいほど作為が感じられない作りなんですが、実は作為アリアリなんですよね。ニューヨークの街角にそのへんのサックス奏者を連れて行き、Smileを演奏してもらい、撮ったんでしょうが、10秒程度の絵を撮るのに結構時間をかけたのかも知れません。こういう作品を見ると嬉しくなりますね。(^^)

幸運にも・・・

2009年07月18日 17時10分07秒 | 日々のこと
先月末に受検しましたドイツ語検定2級の結果が来ました。自己採点では惜しくも不合格という感じでしたので、送られてきた封筒の中から出てきた証書は、受検をしたという意味の証書かと思いました。不合格者にもご丁寧にと思ってよく読んでみると、合格したと書いてありました。ラッキーにも合格したというかマグレというか、ま、それでも合格には違いありませんです。

何せ直前の2,3日しかやってなかったので、(それも単語のみ)よく通ったと思いますが、通ったといっても低空飛行のすれすれ合格ですからあまり大きなことは言えません。でもまぁ2級の上にはあと1級しかないみたいに見えるの世間体はなかなかよいものがあります。(笑)(本当は準1級があり、ここからかなり難しくなるのです)

次はフランス語かイタリア語をやってみたいですが、このくらいヨーロッパの言語を知っているとカンタータなどの声楽曲の通奏低音がずいぶん楽になりそうです。でも別の言い方をすると、日本人の器楽奏者はこのあたりが本当に大変なところです。

リュート奏者(と言わず、器楽奏者は皆でしょうが)はいろんな楽譜を読みこなし、ヨーロッパの言語にもそれなりに通じている必要があります。リュートの場合はタブ譜(少なくともフレンチとイタリアン)を読めないといけないので、その分他の楽器奏者より負担は大きいでしょう。リュート奏者の場合、楽器の指のスキル以外のどんなスキルが要求されるんでしょうねぇ。思いつくまま書いてみると・・・

ト音譜表
へ音譜表
ハ音譜表(アルト、テナー)(ソプラノはとりあえずいいか)
フレンチタブラチュア
イタリアンタブラチュア(ドイツタブラチュアはできるに越したことはないが)
Gチューニングの楽器で通奏低音
Dマイナーチューニングの楽器で通奏低音
Aチューニングの楽器で通奏低音
フランス語、イタリア語、ドイツ語、英語、・・・

あとフレットを手際よく巻くとか、弦をすばやく確実に張るとか、調弦に人生の三分の二以上は使わないとかありますねぇ。(笑)

おまえはどのくらいできるんや?というつっこみが入りそうですが、私はフレットを手際よく巻くのは得意な方です。でもラテン系のことばはさっぱりですし、Aチューニングの楽器で通奏低音もあまり得意ではありません。バス譜の中にアルト譜が出てきたら、上線が多くなってもへ音譜表に書き直します。私の師匠なんかは、ドイツタブ以外は全部○ですからねぇ。ま、上記の項目全てできなくてもなんとかなっていくとは思いますが、ソリストと通奏低音奏者としてやっていくのなら、ある程度はできないとだめでしょうね。ヴァイスの曲しかコンサートで弾かず、それで成り立っていくのでしたら、フレンチタブラチュアが読めたらオーケー、英語がしゃべれたらなおよろしい、という感じでしょう。

リュート協会

2009年07月10日 10時47分47秒 | 音楽系
一昨日の書き込みではオランダリュート協会やイギリスリュート協会の名前が出ましたが、現在私はイギリスリュート協会とアメリカリュート協会の会員です。もちろん別に何の資格も必要なく、どなたでも入会できます。

入会したのはもうかなり前で、確か1972年頃だったと思います。イギリスリュート協会は途中で会費を払い忘れたため一旦退会したことになってまして、協会の名簿では80何年以来の会員ってことになっています。

実はアメリカのリュート協会は終身会員です。いえ、別にどっかエラいから終身会員になってるわけではなくて、ある程度の金額を一時に払えば、終身会員にしてもらえます。毎年払い込むのが面倒なので、何年か前にまとめてどっと払っときました。(笑)

イギリスの協会にはそういう制度はなく、最長3年分の会費までしか払えません。次はいつ払うんだったかな、ってかえって忘れそうですが、PDAに払う年の1月1日にちゃんと書き込んでありますので、大丈夫です。(今のところ)

それぞれの協会からは季刊の会報が届きますし、1年に1冊(実際には結構遅れますが)まとまった論文集みたいな冊子も送ってきます。情報量からして、非常にお得ですよ。ただ英語なのがたまにキズです。

ゴミ収集車が・・・

2009年07月09日 14時46分25秒 | 音楽系
今日はなかなかゴミ収集車が来ません。ウチの地域は月曜日と木曜日がゴミ収集日で、回収に来る時間は結構まちまちです。早いときは9時半くらい。遅いと11時半くらいのときもあります。

それが今日は12時半をすぎてもまだ来ていません。こんなことは初めてです。そのあと用事で出かけていまして、2時半すぎになってもまだ来ていませんので、どうなってるのかと、インターネットでニュース記事を調べてみましたら、桑名のゴミ処理場のRDF施設で火災があったようです。

それが原因でゴミ収集車が処理場に入れなくなり、市内のゴミ収集が遅れているんだと思います。と、書いてると外でゴミ収集車の音が。(笑)

今日は黄色の新しいカラスネットのデビューですが、デビュー初日からしっかりとカラスからゴミを守ってくれました。

楽譜購入

2009年07月08日 16時45分48秒 | 音楽系
昨日、オランダリュート協会に、Thysius Lute Book のファクシミリ版を送金しましたが、今日はえらいユーロが下がってますねぇ。300円くらいは損したかな?(笑)

このThysius Lute Book は、イギリスリュート協会からの案内に載っていまして、発売特別大セール○月○日まで、なんてことが書いてありましたので、飛びついてしまいました。

70年代の頃は、この手の楽譜のほとんどはヨーロッパ各地の図書館や博物館に手紙を書いて、マイクロフィルムを買っていました。そしてそれを写真に焼き付けて、さらに製本まで自分でしていました。マイクロフィルムがネガでなくポジで送られてきたらこれまた大変で(大英博物館(大英図書館)がそうでした)、それを今度はネガに反転させることまでやっていました。

写真の印画紙は、当時はこの手の需要が多少はあったらしく、厚手のテカテカのものではなく、薄いノングレアなものがちゃんとありまして、それを写真器材店から購入していました。確か、一枚あたり10円代前半だったと記憶しています。これでも写真屋さんにやってもらう六分の一の値段でしたが、その他材料費やマイクロ代やら何もかもトータルすると、1ページあたり結局30円から50円はしました。結構高かったんですねぇ。

それを思うと、最近はかなりの種類はファクシミリ版が出版されるようになり、安価かつ便利になりました。

タダの楽譜を求めて私のサイトを訪れる方がときどきいますが、私はタダで供給するのが第一の目的で自分のサイトで楽譜を公開していたのではありません。ちょっと勘違いされてますねぇ。本当は楽譜を欲しいという方と交流をしたかったんですが、今までに「つかわせてください」とか「よかったですよ」なんて感想をいただいたのは、ごく少数。ということで、今は公開を停止しています。ま、楽譜はどっかで対価を払って買っていただくのが一番ですよ。

アレがあった!

2009年07月07日 20時56分10秒 | ローカルネタ
先日、神奈川県民さんから低温殺菌牛乳「榛名の朝」がご近所のスーパーからも消えたとのコメントを頂きました。

今日、近所のアピタは火曜特売とかで駐車場が満杯、何回も駐車場をぐるぐるまわるのが好きじゃないので、仕方ないのでヴァローに行きました。一応、牛乳売り場を覗いてみると、なんと榛名ちゃん、(笑)あるではないですか。さっそく2パックをゲット。

このブログで書いたことが効いたのな?ま、そんなわけないですが、これからはまたヴァローにも行きますよ。ヴァローさん待っててください。ミューズリもあるか見てみないと。

キーボードとマウス

2009年07月06日 14時32分26秒 | 日々のこと
自作5号機に折りを見てはソフトをインストールしていまして、ほぼ必要なものはインストールし終えました。結構長くかかりましたねぇ。さすがに新しいCPUを搭載しているだけに、シベリウスで楽譜を作るときにその速さを実感します。

シベリウスで歌詞を打ち込むときに、4号機だと少しもたついたんですが、5号機ではサクサクと進行します。シベリウスは相当重いんですね。普通の音符を打つときは別にあまりマシンパワーを必要とはしないようですが。

安物のマウス(確か1000円もしないようなものです(笑))はやはり使いづらく、Logicool製の親指トラックボールのものを購入しました。2週間くらい前には、小型の英語キーボードに替えました。キーボードはなかなか私の希望にそうものがなくて困っていました。どういうものが欲しかったかというと・・・

1.小型の英語キーボード

2.FとJと数字の5のキーの中心にボッチのあるもの(下側に出っ張りがあるタイプでもいいんですが、それが小さいのが多くてブラインドタッチをするときに不便です)

3.左エンター大きいもの

4.ミニキーボードだけど、矢印キーやHomeEnd PageUpDown Insert Deleteキーの配列が大きいものと同じもの

このくらいの条件がそろっているものなんてありそうですが、それが不思議に無かったんです。大きいタイプの英語キーボードだと3.が満たされてないのが多いし、それにそもそも英語キーボードはあまり売っていません。2.が満たされていないのでブラインドタッチがしづらいものが多いし。

それが、ふと立ち寄った秋葉原のヨドバシにすべてを満たすキーボードが売っていました。色はクリーム色でしたが、これが黒ならもっと良かったんですが、即ゲットしました。6000円ちょいでした。

快調にこのキーボードを使っていたんですが、親指トラックボールをインストールしたら、このキーボードが日本語キーボードとして認識されてしまうので困りました。ドライバを変更しただけではだめです。マイクロソフトのサイトではドライバを変更するだけでオーケーみたいなことが書いてありましたが、あれは半分以上ウソです。それだけではできないときもあります。できないときの情報も公開しておいて欲しいところです。

本来の101キーボードとして使うためには、実はレジストリをいじらないとだめでした。インターネットでいろいろ調べたら、レジストリエディタで4つのパラメータの変更をする必要があると書いてあったんで、その通りやったら無事英語キーボードとして認識されるようになりました。このあたりのWindowsの設計はあまり明快にできてませんねぇ。マックではどうなってるんでしょう。

プラスチックリング

2009年07月01日 17時47分45秒 | 日々のこと
まとまった分量の楽譜は、最近ではプラスチックリングで綴じることが多いです。家庭用の穴あけ機も売っていますし、専用の透明プラスチック製の表紙も市販されています。以前は業者に頼んだり、自分で接着剤を使って無線綴じをやったりしていましたが、プラスチックリングで綴じる方法だと、経済的で手間もあまりかかりません。

そのプラスチックリングがなくなってきましたので、市内のM文具店に電話で注文しました。注文して1時間くらい後に、M文具店から電話がかかってきまして、20本入りパッケージを10セット単位でしか売れないとおっしゃる。プラスチックリングは厚さ8ミリと10ミリ用の2種類注文しましたから、20X10X2=400!!。何と、本400冊分です。いくら何でも生きている間に400冊も綴じないでしょうから、なんとか分売できませんか、と頼んでもだめの一点張り。不要な在庫は持たない主義か。値段も2万円近いです。プラスチックリングを2万円分ねぇ。(笑)

でも背に腹は替えられないので、納得いかないながらも注文をすることに。でもこういうのって末端のユーザー無視ですよね。で、なんか情報を得られるかも知れないと思い、製造元に電話してみますと、実はカタログ通販で1パケージ単位で買うことができるということがわかりました。なーんだ。最初からこの方法にすればよかったんです。

ということで、M文具店にはキャンセルの電話を入れ、カタログ通販に電話してめでたく2パッケージづつ(80冊分です。表紙がちょうど80冊分あります)購入しました。お値段は2000円台、10分のイチでした。