リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

市長はつらい

2024年07月17日 22時19分51秒 | 日々のこと

テレビのニュースを見ていましたら、透過度が10センチもないみたいですが「きれいになった」セーヌ川をパリの市長やそのとりまきが泳いでいました。なんでもオリンピックでセーヌ川を競技に使うためのアピールだそうです。

パリ市長ともなれば普段は会員制で水がきれいなプールで思う存分泳いでいるでしょうに。ニュース映像で見た限りではバーゼル市内を流れるライン川よりはずっと汚い川に見えました。彼らのいう「きれいになった」というのはゴミやペットボトルが浮いていなくなり大腸菌が少し減ったという程度のことなのかもしれません。

ニュース番組ではパリを流れるセーヌ川がどうして汚くなるのかという理由も伝えていました。それはパリ市内を流れる下水道が大雨のときなどにセーヌ川に下水を流してしまうという仕組みにあるということでした。そうしないと下水道があふれてしまうのです。下水道には家庭からでる汚水も混じっているといいますから、この仕組みを直さない限りはセーヌ川で泳ぐのはためらわれます

市長らは泳ぎ終わってにこやかにきれいさをアピールしていましたが、映像に映っていたセーヌ川の水の色と透過度、そして水質の専門家の話をあわせるとそこは人が中に入るような川ではないという印象を受けました。


帰国

2024年07月10日 16時54分02秒 | 日々のこと

賑やかだった孫達も昨日帰国の途に就き無事自宅に到着したようです。東京に住んでいる息子も帰ってきていましたので、家内と二人だけの生活が7人の大家族になってしまいました。

孫達は日本語がまだほとんどできませんので、会話は英語になってしまいます。「来日」して4,5日経った頃には私の脳もずいぶん活性化し、英語脳が働くようになっていました。孫達も日本語たっぷりの環境ですごしたので、随分日本語に慣れたことでしょう。

孫達の聖地は桑名のア○タです。ディズニーランドとかレゴランドとかUSJには全く興味がありません。そのうち飽きるだろうと思っていましたが、今回も飽きずに何度もア○タに言っていました。来日して間もないころトヨタ自動車博物館に行ってきましたが、行くときに途中でア○タ長久手店を発見。帰りは寿司でも食べようかと思っていましたが予定変更してア○タへ。でもそこのア○タは桑名店より大きく、こぢんまりした桑名店の方がお気に入りのようでした。

ウチでは私手製のうどんが大人気。滞在中に20食近く作りました。うどんは冷凍もので電子レンジで600W3分20秒でゆであがり。うどんつゆは鰹の生節で出汁をとり醤油とみりんを等量加えただけのシンプルなもの。ポイントは本物の鰹生節と高級な醤油とみりんです。この3点をケチるとおいしくなりません。ちなみに彼らを近所のうどん屋に連れって言ったときにどっちがうまい?って尋ねたら、「おじいちゃんの」と即答でした。まぁリップサービスもあるでしょうが、私も褒められて伸びる方なので来年もまたがんばりたいと思います。(笑)


いい環境大臣

2024年07月08日 15時54分49秒 | 日々のこと

「私たち水俣病被害者たちは、・・・長い間苦しんで・」

「はい、時間が来ましたので打ち切って下さい」

「え?でもまだ全部言っていませんけど」

「時間です。これは決まりです。はい、係の方、マイクのボリュームを落として下さい」

「・・・・・・・・」

「ちょっと待ちなさい。まだおっしゃりたいことがあるようですよ」

「はぁ、でも、これは決められていることですので・・・」

「何をいっとる!ここは私が責任をもつのでマイクのボリュームを上げなさい」

「いや、しかし・・・」

「しかしもかかしもない!(意見陳述者に向かって)大変申し訳ありませんでした。部下がトンマなので大変ご迷惑をおかけしました。どうぞ今日ここでおっしゃりたいことをお続けください」

「あ、ありがとうございます」

・・・・・・

という様な環境大臣だったらいいのにねぇ。あそこの場面で名を上げたかも知れません。当たり前のことをして名を上げるなんて変な話ではありますが。


街は almost falling

2024年07月05日 08時12分54秒 | 日々のこと

「日本は遅れている!」とか「日本はアカンなぁ!」なんていうのはカブレの人か自虐感の強い人の言いぐさだと思っていました。

少し前の話ですが、日本の教育は遅れているとおっしゃる方はよくフィンランドの例を出し嘆いていました。国情も規模も歴史も異なる国の教育の一部を比較してその優劣なんてつけられるはずもないのに日本の問題点を探すわけです。

小さい頃プロレス中継で力道山が外国人勢にやられているシーンになると「やっぱ日本はアカンなぁ」といういう大人がよくいました。そういう大人は力道山が空手チョップを繰り出し敵をやっつけると大興奮してとても満足げになるのでした。まんまとプロレス興行主のシナリオにはまってしまうのです。

でも最近はどうも本当にアカンと思うことが増えてきたような感じがします。先日娘一家が「来日」しましたが、中部空港直行がないので成田乗り換え、それも便数がとても少ないときています。成田は狭くて時間待ちするのが少々つらい空港です。

もう20年以上前にできたシンガポールのチャンギ空港なんて広々していて椅子も沢山あるし、ジムもあります。仮眠をとるホテルまであります。このときすでに成田はチャンギに相当離されていたと思うのですが、今もその差は変わらず全く追いついていません。中部空港なんて不便になる一方です。

日本の通貨はどうなるんでしょうか。娘一家はアメリカで稼いだドルを持ってウハウハの来日ですが。最先端半導体産業にしてもラピダスは大丈夫なんでしょうか。関西大阪万博はちゃんと開催されるのでしょうか。開催されても入場客は沢山入るのでしょう。私は行きませんが。

なんかいくつかの点が線につながって行く感じですが、さてその指し示す方向は?


温泉旅行

2024年07月02日 06時25分54秒 | 日々のこと

昨日の夕方から温泉に来ています。先月末に娘一家が来日して、市内にある長島温泉に総勢7人で出かけました。2泊3日の大旅行です。もっとも車2台に分乗して所要時間は10分ちょっとですが。

長島温泉は全国有数の温泉施設で、こんな立派な施設が市内にあるなんてありがたいことです。ここの温泉は多分伊勢湾口にある大きな断層の隙間に地下水がたまっているのをくみ上げているのだと思います。火山性の温泉ではないので温泉の成分は薄い感じですが、湧出量は豊富で湯温も地下水脈から湧き出る温泉としては高めの50度台です。

もともとは天然ガスを求めてこの地を掘削していたらしいのですが、出て来るお湯には残念ながらガス成分がなく苦肉の策として温泉施設にしたそうです。それが大ヒットしたんですね。

湯が出てきた当初は掘っ立て小屋を作りお風呂にして近隣の人に無料開放していました。そのころ小学生だった私は友達と自転車でその長島温泉の前身のお風呂に入りにいったものですが、三方をビニールで囲った湯船にみんなひしめき合って入っていたのを覚えています。まだ銭湯が健在のころですから誰も文句は言わなかったんですね。タダだし。

長島温泉の温泉施設は一般の人も利用できる「湯あみの島」と各ホテル宿泊者専用の温泉がありますが、宿泊者用温泉は塩素消毒のにおいが全くしません。「湯あみの島」のお風呂は塩素臭プンプンですから利用者数の少ないホテル内の温泉は塩素を控えているかひょっとして源泉かけ流しかも。

昨日は夜半まで雨が強かったですが、今日はあがっていますのでジェットコースターにでも乗りますか。孫は嫌がっていますが。


国民教育として外国語を教えるということ

2024年06月24日 21時07分55秒 | 日々のこと

最近は日本国内に沢山の外国人が住んでいますが、彼らの中には日本語が不自由な方も。そういう方達に「おー、オレ、日本語ぺらぺらやで教えたるで!」とおっしゃる方がときどきいらっしゃいます。

簡単な日本語なら誰でも教えることができると思いがちですが、実際には単語を何語か教えることが出来たらいいところで、たとえ日本語が流暢に話せてもきちんと非日本語話者に日本語を教えることはできません。

小中高に日本語指導助手(ALT)が配属されるようになって久しいですが、彼ら彼女らの大半は言語教育の専門家ではありません。世間的には、英語ネイティブが英語を教えるのには最適だと思われているかもしれませんが、実際には英語ネイティブというだけできちんと日本人生徒に英語を教えることはできません。現状を見る限り世間の期待とは裏腹に彼らに高い給料を払っている割には成果が上がっていません。全く無意味だとは言いませんが・・・

以前小学校で英語教育が始まる前、よくこんなことをおっしゃる人がいました。「中学校3年生の英語だとちょっと難しいけど、1年生やったら簡単なので私にも教えられそう!」実はこれは全く間違っていて中学校では1年生に英語を教えるのがもっとも経験と技術がいることなのです。

小学校の低学年での英語教育は全く無駄だというのが私の考えです。費用対効果を考えるのであれば、遊びみたいな授業を低学年で実施するのは止めて、5年生からきちんと教科として導入して、中学校1年生までの3年間で現在の中学校分を行い、中学校2年生3年生は選択にするというのがずっと前から私が考えている方策です。

沢山お金をかけている割には効果が上がらないことばかりをしているのは、雑音の多い中央教育審議会の答申を受けて学習指導要領が作られるというプロセスに問題があるからではないでしょうか。

 


エコノミー席シートのリクライニング問題

2024年06月23日 21時26分10秒 | 日々のこと

コロナ以降円安も相まって海外に出かけるハードルが高くなってきました。飛行機に乗るときにいつも気になるのは前席の人のリクライニングです。私はリクライニングをするのがあまり好きでなく、背面シートをまっ縦に近い角度にしています。

昨年の秋に久しぶりに香港にいきましたが、そのとき斜め前の長い髪の人(多分女性?)が思いっきりリクライニングをしてきて、髪の毛がこちらに垂れてくるのを見ていました。隣は空席だったので別にどうということはなかったのですが。

以前同じような状況になったことがあり、そのときは自分の真ん前の人だったので本当に困りました。なにしろ垂れ下がる髪の毛が自分の顔のすぐ近くに来ているのですから。髪の毛が垂れ下がらなくても、前席のリクライニング角度が大きいとホントに窮屈な感じになり困ります。

飛行機のエコノミークラスでは前席との距離がとても短いのでこうした問題が起こりがちです。飛行機の設計の段階でリクライニングの角度が大きくならないようにはできないんでしょうかねぇ。まぁ全員がフルリクライニングすればそれはそれでいいのでしょうけど、私のようにリクライニングが好きでない人もいることだし。

新幹線の席だと飛行機と比べると前席との間隔が大きいのでその手の問題は起こりにくいと思います。新幹線こそもっとリクライニングの角度を大きくしてもいい感じはします。日本で作っている新幹線はそこのところの問題点はよく考えられていて背もたれの角度は控えめ、対して海外で設計・生産する飛行機はエコノミー席で起こりがちなリクライニングの問題は考慮されていないような作りになっています。ここ何年かアメリカやヨーロッパには行っていませんが、最近製造の飛行機ではこのことについて改良されているのでしょうか。


デジタル改革って?

2024年06月18日 13時16分38秒 | 日々のこと

河野デジタル大臣は法令などでフロッピーディスクの提出を求めていた行政手続きが6月中に全廃されると明らかにしました。これでデジタル化がすすんだとおっしゃっていますが、フロッピーってもともとデジタルですよね?

誤振込金をすぐに返さずギャンブルに流用した事件が少しまえにありましたがそのときも銀行のデータをフロッピーでやりとりしていたということがわかって話題になりました。

地方銀行だからそんな時代遅れな方法が生きていたと思っていましたが、国の行政手続きではフロッピーが生きていたとはあきれるばかりです。ということはまだドライブもメディアも売っているのでしょうか。

アマゾンを見てみましたら、わんさか出て来ました。まだまだ現行品という感じです。民間の会社でフロッピーを使っているところは少ないでしょうけど、(もしそうだったらその会社、あぶないかも)行政機関では健在だという事実を表しています。

フロッピーなんて私的には20年以上前から使うことはなくなっています。今自作機は8号機ですが、5号機あたりまでは使わないにしても一応フロッピーのドライブはつけていましたが、それも今ではとっくに付けていません。

フロッピーの提出はなくなりますが、次はCD-Rで出せとかMD、USBメモリなんかになるんじゃないですよね。桑名市では一分施設の使用許可を得るために、ネットで申し込み、電話で確認、そして書類は持参するというチグハグなことしなくてはなりません。もう国も地方も、上の人も下の人もしっかりしてほしいです。


リュー幸

2024年06月15日 16時13分46秒 | 日々のこと

東京都知事の立候補者数は回を追う毎に増えているようで、今回は40人超えという話もあります。最終的には何人になるのでしょう。

立候補するには供託金として300万円を納めなければなりません。結構高いです。でもこれも考えようで政見放送や看板にポスターを貼ってもらえるようなのでそれを考えると安いとも言えそうです。

ポスター印刷代は自前かも知れませんが、今時ネット印刷業者に頼めば安いものです。貼る人件費の方は要らないみたいなので結構お得です。

政見放送は自分で完パケを作って持ち込みはだめみたいでNHKのスタジオで撮ってもらいます。政見放送が5分30秒、経歴が30秒だそうです。政見放送と経歴が2回、経歴のみが1回放映されます。

民放のCMの場合15秒もので放映料が40万~80万が、制作費が100万が相場といいます。政見放送として放映してしてもらうのは(5分30秒+30秒)x2+30秒x1で12分30秒、秒に直すと750秒になります。15秒CMに直すと50回分ですので放映料としては2000万円以上になります。あと制作費も入れると2100万以上!

これを供託金300万でやってもらえるのですから、安いものです。これだけ安いのなら例えばリュート音楽の認知度を高めるワン・イシュー政党「リュートで幸せになる党」(略称リュー幸)を作って都知事選に立候補するというのはどうでしょう。リュート音楽の知名度そして党首たるリュート奏者の名前は一気に全国的に広まるに違いありません。何せ都知事選ですから、他の地方選挙とは注目度が違います。それがたったの300万です。

え?そんなに言うのだったらお前が出ろって?いえいえ私はとてもとても。でも誰か出てくれないかなぁ。まぁ却って評判を落とす可能性もありますが。

 

 


ヒップホップ禁止令!?

2024年06月14日 12時15分36秒 | 日々のこと

東京都内の中学校でヒップホップ禁止令が出たそうな。なんでも文化祭や体育祭のときに同校のダンス部がヒップホップダンスを披露してきたのが、昨年度は禁止になりヒップホップダンスではなく創作ダンスをやるようにお達しが出ていたとのことでした。

え?今の話?60年以上前の話ではないんですよね?(もっとも60年位前はヒップホップは存在してませんでしたが)昔もエレキやビートルズの音楽に対して学校が制限を加えるというような話はありましたが、ヒップホップってとっくに世の中に認知されて久しいですから禁止令は時代錯誤な話です。私が中学生の時代は、エレキやビートルズなどの音楽はまだ世の中に認知されてはいませんでしたが、学校は寛容でした。

校長は新聞の取材に「ダンス部は運動部なので公式の中体連(日本中学校体育連盟)の大会を目指すべきだと思い、創作ダンスに変更した」とおっしゃっていますが、この中体連がクセモノでしょう。部活動の問題が言われて久しいですが、この中体連こそ諸悪の根源です。これが出世とか評価とかのいろんな利権と結びついていますので、なかなか解体できないでいます。そもそも学習指導要領には曖昧にしか位置づけされていないものがないものにどうしてこんなに力を持っているのか不思議です。※

件の校長先生は中体連オリエンテッドの方で、文化的な認知力・理解力は低い人なのかも知れません。職員会は民主的に運営されていたのでしょうか。まさか若い職員も含めて全て校長先生レベルの人ばかりだとはとても考えられません。このことはなんか古い時代の話を思い出させます。そして学校改革という泥沼の深さを感じさせます。

 

※部活動は学習指導要領には教育課程外の活動として位置づけられています。総則にも明記されています。しかし誰がどういうふうに指導するのか曖昧なままで、要するに現状を追認あるいはお墨付きを与えたに過ぎません。実は平成10年告示の学習指導要領までの総則には部活動に関しては明記がありませんが、平成21年の学習指導要領の総則から明記されるようになったという経緯があります。平成10年以前の学習指導要領には教育課程内の部活動が週1コマ設定されていましたがそれは廃止されています。