リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

スイスは寒い?

2010年08月31日 13時58分57秒 | 日々のこと
相変わらず暑い日が続いていますが、今年は特に長く続いている感じがします。スイスの製作家、モーリス・オッティガーに、スイスは涼しくてうらやましいってメイルに書いたら、そんなにうらやましがることはない、って返事が来ました。

何でも8月はえらく寒くて、部屋の中が7度なので、ヒーターを入れなくてはいけないらしいです。モーリスが住んでいるところは、ル・パコ(Les Paccots)というところで、レマン湖からそう離れていないところです。確かにバーゼルよりは寒く、冬は雪に覆われるところですが、8月にヒーターとはいかにも尋常ならざる天気です。いったいどうなってるんでしょうねぇ。

あいつぐ閉店

2010年08月29日 17時23分54秒 | 日々のこと
名古屋駅前の松坂屋が入っているビルが建て替えで、松坂屋は8月一杯で営業終了です。このあたりはお気に入りの店がいくつかあるので、最後を惜しむべく、ノコノコと愚妻と名古屋駅まで出かけました。

まず、三省堂書店です。地下街の細いエレベータを下りていくと、そこには広大な書店が、という感じに昔は思ったんですが、今ではそれほど広大ではなくなりました。三省堂は高島屋の10階にもありますけど、こちらの方が行きやすいし、それに秘密の地下に降りていくという感じのアプローチがとてもスキです。

店に入って、張り紙をみたら、松坂屋は8月一杯ですが、ここは9月末まで営業とあって、とりあえず安心。まだ1ヶ月残ってました。あわてて来ることはなかったみたいです。(笑)

その地下の三省堂の横というか手前にBook & Cafeという喫茶店があり、ここもご贔屓です。ここは三省堂とタイアップしていまして、買う予定(必ずしも買わなくてもいいみたいです)の本を持ち込んでここで読むことができます。まだそれはしたことがありませんが、ゆったりと本を読んでいる人が多くて、落ち着いた雰囲気の貴重な店です。ここも9月末まで営業。

松坂屋の上のレストラン街には、味噌田楽の鈴の屋がありまして、ここもよく行くところです。売り尽くしセールで大混雑の松坂屋を抜けて、6階(7階だったかな?)のレストラン街に到着すると、ここも9月一杯営業と書いてありまして、まぁ要するに8月一杯なのは松坂屋本体のみのようです。味噌は大好物なんですよねぇ。

今回建て替えるビルとは異なるけど隣接ビルで営業しているパン屋さん、PAULももしや、と思ったので、いってみると、案じたとおり9月一杯で店を閉めるということでした。パン屋はいくらでもあるんですけど、PAULはふかふかの甘々パンじゃなくて、ヨーロッパ式の歯ごたえのあるパンを売っている貴重な店です。

三省堂、Book&Cafe、鈴の屋、PAULというご贔屓の店が一気になくなるとは、何ということでしょう!!せいぜい9月一杯は、名古屋に行く度に寄ってみることにしましょう。

祝!またも日本一!

2010年08月17日 18時55分55秒 | ローカルネタ
またも桑名が日本一の暑さに輝きました!38.2度です。ただ、前回もそうでしたが、今回も同点がいました。なかなか単独一位は難しそうです。強豪多治見は0.1差で3位ですが、さすがです。

しかし、高山にいたときに記録してもらったほうがよかったですねぇ。向こうではずっと雨で、帰ってきたら猛暑、うまくいかんもんです。(笑)

夏季セミナー

2010年08月16日 12時14分00秒 | 音楽系
4日間に渡った、名古屋バロック音楽協会主催の夏季セミナーが終了しました。今年は少し人数が少な目でした(なんでも直前にキャンセルが何人か出たそうです)が、リュートのコースは4名の方に参加を頂きました。演奏人口の少ないリュートとしては、4名という人数はなかなかのものだと密かに思っています。(笑)

セミナーのコースは、リコーダー、フラウト・トラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ、リュートで、参加者は各自の楽器でもってアンサンブルのレッスンも受講します。

私は知る人ぞ知る雨男ですが、他の講師の先生の中にも雨女がいらっしゃるせいか、今年は最終日の半日を除いてすべて雨か曇りでした。でも最終日の受講生によるクロージングコンサートのときは、皆さんの心がけがいいせいか、日も差し空気も乾燥してきて、とてもきれいな音で4日間の成果を披露していただきました。



私はいつものようにリュートの個人レッスンとメロディ楽器と通奏低音によるアンサンブルのレッスンを担当しましたが、今年はさらにリュートソングの英語発音レッスン希望者があり、2グループに対して行いました。より本式にリュートソングを歌ってみたいという意識が芽生えてきたわけですね。とてもよいことです。でもちょっとしんどいレッスンだったかも。英語の発音って難しいですからねぇ。

このセミナーはもう30年以上続いていると思いますが、さすがに以前に比べると参加者の年齢は上がり気味なのは否めません。でも今年は若い方が昨年より少し増えて、なかなかいいバランスでした。

このセミナーを縁の下で支えているのが、会場のペンション「オープンハート・ペンション平川」(岐阜県高山市上宝)です。セミナーを始めた当初は、信州を中心にいくつかのペンションを渡り歩いてセミナー会場にしていました。とても涼しく、貸し切りで思う存分・・・と思ってそのペンションに着いてみると、すぐ隣のペンションでブラスバンドが合宿していたとか、すべて満たしているんだけど暑いとか、なかなかいいところが見つかりませんでした。

そんな中、この「オープンハート・ペンション平川」は、周りに建物がなく、奏楽堂もあってそこでコンサートも可能だし、奏楽堂(4つあります)内であれば24時間音出し可能という、まさに音楽セミナーを開催するために作られたかのようなペンションです。実はペンションのオーナーHさん自身音楽活動をされていらっしゃる方で、道理で音楽に対する配慮が行き届いているはずです。


手前:第2奏楽堂、正面:第1奏楽堂、第2の上の青屋根:第3奏楽堂、第2と第1の間の奥:第4奏楽堂

ペンション「オープンハート」は年々改装、増築されてより充実してきていますが、今年もお風呂やトイレが増築され、床が新しくなっていました。このペンションともども夏季セミナーも末永く発展し続けていくことを祈りながら、お盆にもかかわらず意外にもスキスキの高速道路をとばして帰路につきました。


バロック音楽の旅IV講座第2回

2010年08月08日 12時38分10秒 | 音楽系
昨日は、くわな市民大学「市民企画講座」バロック音楽の旅IV第2回講座でした。真夏に講座を開くのは初めてでして、講座の準備期間が暑い日が続いていて結構大変でした。開催日当日は、立秋ということもあってか、多少暑さがやわらいだ日でしたが、それでも会場まで来ていただくのは、結構大変だったと思います。この暑さもあってか、参加の方は若干少なめでしたが、それでも50人近くの方におこし頂きました。



第2回講座は座学で、バロック音楽の基礎講座です。基礎講座は今まで何回も行って来ましたが、毎回切り口を変えてお届けしています。今回は、古楽全般のことについてよりも、ひとりひとりの作曲家に焦点をあてて、講座の内容を組んでみました。

昨年の網羅的な講座ではどうしてもCD鑑賞曲が断片的にならざらるを得ないのですが、今回はできるだけ途中で切らないで聴いていただくことにしました。私の独断と偏見と趣味で8人の作曲家を選んで、それぞれこの曲から聴いていくといいのでは、という言わば「ポータル・ピース」を1曲ずつ選んで聴いていただきました。

講座の最期に、今回は以下の推薦書をご紹介しました。


磯山雅著「バロック音楽名曲鑑賞事典」講談社学術文庫

図解雑学バロック音楽の名曲 皆川達夫監修、宮崎晴代著、ナツメ社


前者はオーソドックスですが、後者はいまどきの学習参考書みたいな感じです。いずれもとても分かりやすく内容的にも充実していますので、興味のある方は是非読まれるいいと思います。

次回の第3回講座は、10月2日で、ジョンダウランドのリュートソングを中心としたプログラム、ソプラノ増野友香と私のリュートでお届けいたします。

桑名の石取祭終幕

2010年08月02日 11時27分56秒 | ローカルネタ
桑名の石取祭が今日未明に終了しました。祭りに参加した皆さんは今日はぐったりと横になり疲れを癒しているんじゃないかと思います。

祭りの規模が大きい割には知名度がやや低い石取祭ですが、最近は「日本一やかましい祭り」というちょっと自虐的なキャッチフレーズで宣伝をしています。日本一なんてケチなこといわずに、世界一にすればいいのにねぇ。多分音量的音圧的にはそのレベルは行っていると思います。この際だからギネスにも申請して・・・それと「やかましい」なんてネガティブなことばは使ってはいけません。「超超大音響」とか「音の洪水」とか「巨大サウンド」とかなんかいいのあるでしょう?

今年は祭車36台が参加で、私の家の近いところにずらっと並び、春日神社に向かいます。春日神社の山門の前で、それぞれの祭車が5分から10分位ずつ祭りの囃子を奉納します。それより以前に市内南部を流れる町屋川の小石を神社に奉納するという神事は済ませています。この小石を神社に奉納するのが「石取」祭と言われる由縁です。

愚妻といっしょにラストである第36番のK町の車から見ていきました。どんじりの町内は大変です。春日神社に到達するのは多分夜の12時は過ぎると思います。町内に戻るのは深夜、もうヘロヘロでしょう。従ってK町の皆さんは体力温存策を取って、休んでいました。(笑)

K町の少し前の町では、えらく賑やかにしかも非常に統率がとれた感じで鉦や太鼓をたたいていましたが、こういう上手すぎるのは多分エキストラで、近隣の町から雇われてきているいわば「プロ」です。どっかの町では、この「プロ」が中心になって盛り上げ、春日神社の前だけは、体力を温存していた町内の中老、長老がたたくという話を聞いたことがあります。若年人口が多い町内はいいですが、老齢化が進んでいる町内だとこうでもしないととても無理かも。

私の町内にもかつて祭車があり、祭りに参加していましたが、もう50年以上前に、財政上の問題や町が小規模であるという理由で参加を取りやめました。私が幼稚園のころ、大人の人に手伝ってもらって初めて鉦をすらせてもらいましたが、ゴーンとやったら、鉦を吊るしている布縄を持つ左手にビリビリーンと大きな振動が来た感覚を今でも覚えています。