リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

地球上で一番高い絵

2009年06月30日 11時31分15秒 | 日々のこと
テレビで関西弁のアナウンサーが司会をするワイドショーを見ていましたら、京都で開催されるルーブル美術館展のことをやっていました。

何枚か絵を紹介していくうちに、「次は地球上で一番高い絵はこれです」といってカメラが右にずっと振られていきました。そこにちらりと見えたのは、「リュートを弾く男」の絵です。

むむ、ひょっとしてこれが地球上で一番高い絵!?と一瞬思いましたが、カメラは何の関心も示さず通り過ぎました。カメラが止まったのは、その隣にあるレンブラントの小さな絵でした。これが100億円するということです。

展覧会ではその絵には人だかりができるでしょうね。そのあおりで、その隣の絵もじっくりと見られなくなりそうです。(笑)

ドイツ語検定

2009年06月28日 19時56分01秒 | 日々のこと
今日は懲りずにドイツ語検定を受けてきました。昨年は3級を受けましたので、今年は2級です。

6月にコンサートやらリハーサルが何回かあったので、ほとんど勉強してませんです。4月に受験を申し込んだときはもう少し時間が取れるかな、なんて甘い考えでしたが、だめでしたねぇ。ですので、受けるだけ時間の無駄って感じだったので、行くのを止めようかと思っていました。

で、3日前に昨年の過去問をやってみたら、意外にも運が良ければ通るのではと自分勝手に判断しまして、やはり受験することにしました。昨日と一昨日は今まで覚えた単語を「二夜漬け」です。一夜漬けよりは、マシかも。(笑)でもこんな状態でしたから、全くテンションが上がらないまま会場まで来てしまいました。

会場は名古屋大学でしたが、いろんな年齢層の人が受けに来ていました。みなさんはいったいどういう理由でドイツ語検定を受けに来てらっしゃるんでしょうねぇ。私の場合は2年間もドイツ語圏に住んでいながら、ろくすっぽまともなドイツ語を知らないので、きちんと勉強してみようというのが受験の動機でした。

前の方に座ってらっしゃる年輩の男性なんかきっと若い頃からしっかりとドイツ語を勉強していて満を持して受験に来てる感じです。右隣のお兄さんは、しきりにため息をついています。大学院の受験かなんかにドイツ語が必要なんでプレッシャーがあるんでしょうか。前から2番目にはどう見ても小学生か中学の低学年くらいの女の子が座っています。こういう低年齢の子が受験する場合はたいていは、ばりばりにできるんですよね、多分。その子の前は大人っぽく見える女性が。ひょっとしてお母さんかも。

ローテンション受験なので、ボヤーっと周りを見ていろいろ観察してしまいました。試験は筆記が80分、リスニングが20分ちょっとです。筆記試験は5分前になんとか終わりまで行きましたが、まぁ微妙でしたね。リスニングも今ひとつだったし・・・まぁ、運が良ければというところでしょう。

帰り際、件の低学年女子が前の女性と話をしているのがちらっと聞こえました。

「リスニングは簡単だったけど・・・」

うーん、やっぱりさすが。

大爆発

2009年06月27日 17時50分37秒 | 日々のこと
もう夏のような暑さが続いているせいか、味噌が大爆発を起こしました。(笑)

ウチは高山の味噌屋さん2軒から交代で味噌を取り寄せています。ビニール袋にはいっているんですが、気温が高くなると味噌の麹菌が活発に働き、袋が膨張してきます。はやく気がついていればよかったんですが、この暑さでついに爆発にいたりました。

でも別の種類の味噌はそんなに袋が膨張していませんので、たまたま元気のいい菌が多かったのか、そういう種類の味噌なんか、どちらかはよくわかりません。ま、いずれにせよ、生きた菌が入っている味噌を食べた方が味もよく体にもいいでしょうから、「爆発」のリスクくらい知れたもんです。

ウチが贔屓にしている高山の味噌屋さん、M商店とY商店、私の好みで選りに選んだお店です。高山だから味噌がおいしいわけではありません。高山の朝市に出てた味噌だからおいしいというわけではありません。むしろまずい味噌の方が多いくらいです。(あくまで個人の感想です)

単に塩辛いだけの味噌が多い中、M商店とY商店の味噌は特に秀でていました。いつも電話で注文するんですが、もうすっかりおなじみになっていまして、

「もしもし中川ですけど・・・」
「ああ、中川ショージさん?いつものやつね」
「そうです、お願いします」

って感じで注文が済んでしまいます。(笑)

中川ショージさんのところは、発音が少し気になりますが、ひょっとして商事さんと思っているのかもしれません。あ、でも宛先にはちゃんと私の名前が感じで書かれているのでそれはないですね。

電柱

2009年06月23日 12時05分34秒 | 日々のこと
昨日の日経新聞のコラム、なかなか興味深かったです。

美のよりしろという連載で、美術家の山口晃さんが執筆されています。昨日のテーマは電柱。少し引用してみましょう。


・・・絵を描く身からすると電柱はまさに美のよりしろだ。点景として電柱を描くとき電線のはしらせ方ひとつで黄金比を表したり、心地よい律動を生んだりすることができる。なぜなら既にして絵画の要素の一つ「線」であるからだ。・・・


こういう視点でふだん何気なくみているものを見ることができるとは、さすが美術家です。かくいう私も「電柱の美」には少し興味を持っていました。もっとも私は美術家の山口さんのようにきちんと理論的に説明はできませんが・・・

電柱は多分今後消え去っていくものでしょう。ある意味電柱は20世紀を代表する街の景観ですよね。もし25世紀あたりの人がこの景観を見たら、多分そこにある種の美を感じるんじゃないかと常々思っていました。我々には猥雑に見える電線の重なりもきっと別の視点で見られるんじゃないでしょうか。

同じような視点で見ると、たとえばJR山手線のガードの鉄骨構造体。曲線が美しくリベットの連なりもいいもんですねぇ。ウチの近くの伊勢大橋も優美な構造体です。身の回りをよく見ると、他にももっといけるものがあるかもしれません。20世紀は意外に美の宝庫だったりして。

信頼関係

2009年06月16日 13時34分51秒 | ローカルネタ
スゥエーデンの人はあまり貯蓄をしないそうです。ある老人がこのご時世なので、貯金をしようと銀行に行ったら、貯金なんかしないで使いなさいといわれて薄型テレビを買った、と先日の某テレビ番組でやってました。

スゥエーデンの税金は高いそうですが、出した分きちんと自分たちに還元されているという実感がありそれが国に対する信頼感を形成しているのでしょう。

日本の場合は、お上は税金を取るためにはかなり姑息なことまでして取る割には、その税が還元されているという実感に乏しいのでみなさん貯蓄に走るのでしょうね。お金持ちに対して税の取り立てが厳しいのはわかりますが、一般庶民に対しても厳しいのはどうなんでしょう。

例えば、103万円とか130万円の「所得の壁」なんてありますよね。ウチの息子もこれにひっかかってえらい目に遭ったことがありました。それも実際にトータルして「壁」を超えたのではなく、一ヶ月分だったか二ヶ月だったか(三ヶ月だったかな(笑))の収入をもってして、「壁」を超えると判断されたんです。実は、彼はそれ以降バイトをしばらく休んだので、年間通しては「壁」の下の方しかいっていません。こういうルールを作って平気でいるのでは信頼はされません。こっちも税法上の落とし穴にひっかからないように注意するし、なんとか抜け道を探そうとしたり、貯蓄の備えをしたりして自己防衛に走ることになるわけです。

この「壁」を引き上げるか、ぎりぎりの人に対しては税率をぐっと下げるようにしてほしいですねぇ。近いうちに選挙がありますが、その結果次第で日本は変わるのでしょうか。

エスティマ、車検

2009年06月15日 16時35分08秒 | 日々のこと
午前中は車検に行って来ました。車検場は、三重運輸支局四日市自動車検査登録事務所です。ウチから車で20分くらいのところにあります。

予め電話で予約をしておいて(1週間前から受け付けてくれます)、受付番号を書類に書き込みます。もう20年以上前からユーザー車検をやってますので、それなりに慣れてはいますが、家内の車も含めても1年に1回程度ですので、いまだに少し迷うこともあります。

そういうこともあるので、実は自分でユーザー車検マニュアルを作ってます。この20年余り、大筋ではほとんど変わっていないというのが、役所仕事のいいところですが、微妙に書類の書式が変わったりはしています。最近の変更は、リサイクル券の追加(前回お金を払わされました)、検査ラインの更新、整備記録簿の書式変更がありまして、比較的「激動の時代」(笑)ではあります。検査ラインを更新は、大変作業が分かり易くなりましたので、大歓迎です。

はじめてユーザー車検に入った頃は、検査ラインの一番最初が結構複雑でなかなか覚わらなくて、後ろに連なっているプロの整備士のおじさんたちによくにらまれたりしながら、やっていました。そうそう、ここ20年あまりで一番大きく変わったことがひとつあります。

それは、ごく当たり前にユーザー車検を受けることが出来るようになったことです。ユーザー車検を始めた当初は、書類を事務所に提出すると、いろいろ「尋問」がありました。(笑)

例えば、「自分で整備をしたのか」「整備士の資格は持っているのか」「分解整備はできるのか」「この整備業者はほんものか(と言って実際に書かれている電話番号に電話しましたことも)」などなど。

ほんとに上から目線でいじわるのオンパレードですねぇ。ま、対処方はあるんですけどね。「検査ラインでひっかかったら、再整備してまた来ます」と言えばいいんです。整備士の資格は持っていませんから、別にたじろぐ必要はなく持っていませんと答えればいいし。それなりに「理論武装」はしてました。(笑)でも、ここ10年ちょっと前あたりからそういう必要がなくなりまして、事務所の方も大変愛想がよくなりました。もちろん、今日もスイスイでした。

エスティマの前回は、ちょっとドジを踏んでしまって、屈辱の2回不合格をくらってしまいましたが、(その日の終了時まで何度でも受けられますので、不合格のまま終わってしまうことはありえません)今回はスムーズに行きました。

検査にかかった費用は、自動車審査証紙代1400円、自動車検査登録印紙代400円、あと自分でディーラーに依頼して整備してもらった整備代が7650円の合わせて、9450円です。安いでしょ?あとこれに重量税50400円、自賠責22470円も車検時に必要ですので、これらを加えた総額は、82320円でした。ホントに自動車をネタにいろんな風に金を取るもんですねぇ。こちらとしてもちょっとでも余計に取られないよう自己防衛しなくちゃね。

英会話教材

2009年06月14日 22時27分37秒 | 日々のこと
Mテレビの英会話教材コマーシャル。

「できないをできるに変える。○○○(教材の名前)はそれをお約束します。聞き流すだけです」

「英語が話せるようになります」

というようなナレーションが続いているのですが、画面の端には※あくまで個人の感想です ※効果、習得には個人差があります なんて書いてあります。

こういうのって、画面に「免責事項」さえ書いてあれば、画面や音声では何と言ってもいいんでしょうかねぇ。絶対できるから、約束するよ、と音声で言っておきながら、画面には「できるできんはあんたしだいだよん」って書いてあるわけですから、ちょっと怪しげな感じがします。

もっとも「できる」対象は何か、にもよりますし、習得の個人差に関しても、遅い人はいるけれども、それなりの効果は期待できるでしょうから、インチキだー、と言い切ってしまうことはできないでしょう。

以前おおはやりだった、ナントカキャンプも同じような手法の宣伝をやっていましたが、というか、他もみんな同じような手法ですが、英会話に関しては、他と比べると格段に難易度が高い感じがします。それだけに、特別に効果がある教材であることをうたうのはどうかなという感じがします。

どの程度の修得度をもって英会話ができると言えるか、というゴール設定は、実は相当ひらきがありそうです。外国での買い物でひとことふたこと言えるようになる、というレベルから、不自由なく英語が使え、もちろん仕事にもバリバリに役立てるだ、というレベル(実用的にはそこまで言ってはじめて役立つと言えます)はものすごい差です。

私は、沢山英語を聞いて音読して、沢山単語を暗記して、しっかり文法を勉強するというごくありふれた方法がいちばん効果があるような気がします。聞き流すだけではさすがに無理のような・・・

車検のための点検

2009年06月12日 21時36分55秒 | 日々のこと
車検のためにトヨタのディーラーに行って、必要な点検をしてもらいました。昼からレッスンがあるので、10時の予約です。

やってもらったのは下廻りの洗浄と光軸調整です。下廻りの洗浄は自分で出来なくはないんですが、スチームでやってもらった方がずっときれいになります。見積もりを見せてもらったら、以前より随分高くなっていましたが・・・

前照灯の光軸はシロウトではきません。検査場では検査ロボットが判定するのでごまかしがききません。といって他の検査をごまかそうというしている訳ではありませんが(笑)。

前回からラインが新しくなりロボットがより厳密になったときいていましたら、案の定、きちんとディーラーで調整してもらったにもかかわらず、×になりました。×のときは検査場近くのディーラーに持ち込んで再調整してもらうんですが、その時もニッサンのディーラーに持ち込みました。

そうそう車台番号の確認のときも×をくらいました。今までなら、ボンネット内右側に貼ってあるアルミ製のプレートを見てオーケーにしてくれたんですが、ボディに直に刻まれている車台番号を見ると検査官がいったので、どれなのか探しました。実はエスティマの車台番号はプラチック部品の奥深くにあり、さらにそのプラスチック部品からはネジで蓋をされています。そのネジがちょっとやそっとでとれないくらい固くしまっていて、それで×になりました。前回は2回も×がついたんです。そんなことはじめてだったので、ちょっとあせりました。

さてトヨタでのチェックが終わり、この際なので洗車ワックスもということで、近くのスタンドに持っていきました。時間がかかるということでしたので、ウチに一旦帰ることにしましたが、途中でバッグをトヨタのディーラーに忘れてきたことに気づきました。その足で、ディーラーに戻りましたら、バッグは置いておいた椅子の上にそのままでありましたのでひと安心。(笑)

ユーザー車検用点検

2009年06月09日 19時43分28秒 | 日々のこと
明日は雨が降るかも知れないので、今日自動車のお掃除をしました。お掃除といっても、車検用にエンジンルーム内を磨くだけです。私の車はエスティマで、ボディの表面積が大きいので洗車ワックスはやったことがありません。盆と正月にスタンドで洗ってもらうくらいですねぇ。20年くらい前は結構マメに車の洗車ワックスをやってたんですが・・・

車検は例によってユーザー車検で、もう20年以上もこれでやってます。すでに四日市の検査場にも予約を入れてありますし、桑名の自家用自動車協会で書類も買ってきました。(90円です)

ボンネットを開けるのは久しぶり(前の車検のとき以来かな(笑))で、ほこりが一杯ついていました。それを油脂類の量などを点検しながら、ぞうきんできれいに拭きます。ホース類の亀裂も確認です。汚れが油系だと、油漏れがありますが、さすがトヨタ製、そういうのはいっさいありませんでした。

あちこち点検していますと、鉄やアルミ製のカバーには錆が出てたりして、9年間の歳月を感じさせます。もっともバーゼルにいた2年間はほとんど動かしていなので、実質7年ですが。でもボディはきれいだし、メカにも全く異常がありませんので、まだ数年は使えそうです。

ふき掃除のあと、下回りを覗いて油漏れがないか点検、オーケーでした。それから、ディスクブレーキのパッドがどのくらい残っているか・・・7万6千キロ走っていますが、まだ一度も替えてません。でも充分ありました。ブレーキを踏まないんですね。(笑)

後はディーラーに行って、下回りをスチーム洗浄してもらい、光軸調整すればオーケーです。書類を何枚か書く必要がありますが、それは今晩にでも。これで5万円は浮きます。(笑)さらに自分の車の状態をよく知ることもでき、安全にもつながります。まさに一挙両得です。みなさんもユーザー車検やってみませんか。

リュート奏者のひといき(笑)

2009年06月07日 18時43分19秒 | 音楽系
土曜日のリュート音楽のひととき第7回終了しました。お越し頂いた皆様には大変感謝いたします。今回は伊福部作品とか自作品を取り上げまして、バロック・リュートのコンサートしては、少し異色でした。

伊福部作品(バロック・リュートのためのファンタジア)は、すばらしい曲です。どんな楽器、それがたとえ和楽器であってもバロック時代の楽器であっても、伊福部節を歌い出してしまうという、不思議な伊福部パワーというものを感じさせます。この作品を彼に委嘱したデボラ・ミンキンの功績は大きいですね。

でもこの作品は一般に出版されていないので、なかなか手に入れるのが困難です。どっかから出版されるいいんですが。超絶技巧を要求している曲ではなく、自然体で書かれていますし。

伊福部作品の次に自作の「夜間飛行」という曲を演奏しました。大家たちの作品に囲まれて、自作品を紹介するのは少し厚かましいとは思いましたが、まぁ、言ってしまった以上は弾かなくてはなりません。(笑)

この「ひととき」シリーズ、次回第8回はリサイタル後ですので、来年の春以降になります。

翌日はくわな市民大学の市民提案講座のプレゼンです。このプレゼンで市の担当者の方に認めて頂ければ、晴れて認定講座になりますが、今年も幸いにも認定を受けることができました。昨年と同様に全5回の講座を予定しています。詳細はHPで発表しますので、興味のある方は是非お越し下さい。

今日で毎週末に4月後半から続いたイベントシリーズのトンネルから抜けます。明日はほっと一息つけそうです。片岡温泉にでも行ってこようかな。(笑)