リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

無停電電源装置(UPS)

2020年08月31日 18時54分35秒 | 日々のこと
明日から9月です。9月は台風シーズン、当地方も伊勢湾台風の襲撃に会い大きな被害を受けました。おととしは久しぶりに停電が何回も発生しました。世の中発展したのでもう停電というのは起こりえないのではなんて単純に考えていたので、これにはびっくりでした。一応ろうそくと手巻きラジオは常備してありますので、埃を払って使いました。

おととしの停電の際、デスクトップコンピュータを付けたままでしたので、あわててそれが置いてあるレッスン室に行ってみると、当然ながらコンピュータの電源は落ちていました。でもモデム、ルータ、プリンタはONになっていました。ただネットワークはぐちゃぐちゃになっていて、家庭内LANに接続されているプリンタは認識されませんでした。

自作7号機のシステムファイルの一部が壊れたのは多分この時期のような気がします。Windowsのヴァージョン1809(2018年9月)から更新することができないというのがこの時期にトラブルがあったことを表しているような感じです。困ったことに、ある意味ではよかったのでしょうけど、普段のアプリの動作が止まったり、OSが立ち上がらないということはなく、まぁ普通に使えていたのです。終了のとき何か変な動作がときどきあった程度です。

Windows10ver.1809の新型コロナによる延長サポートが今年の11月切れるので8号機を製作したのですが、このマシンはもう超静音で処理速度も速いし、毎日うっとり眺めほおずりしています。(ウソですよ!)ドライブを暗号化するBitLockerも有効化し、これで最後の仕上げになりますが、無停電電源装置の導入も致しました。停電しても装置のバッテリーに切り替わり、PCの安全を守るという優れものです。

CyberPowerのCPJ1200を導入したのですが、最初電源を入れたら盛大なファンの音が聞こえてきました。せっかく超静音パソコンを作ったのに何ということだ、なんて思ったいたところ30分くらいしたらピタッとファンが止まり無音になりました。厳密には本体に耳を当てるとトランスのうなりのような音がかすかに聞こえるので完全な無音ではないでしょうけど、そんな音実際には聞こえませんので事実上無音です。

これでやれやれ、だと思っていましたら、実はこのタイプ(ラインインタラクティブ方式)はコンセントの電源から内蔵バッテリーに切り替えるときに「瞬断」が起こるらしいのです。もう少し安いタイプである常時商用方式には瞬断があり使い物にならない、と購入したツクモのお兄さんは言っていましたが、ラインインタラクティブ方式の瞬断は大丈夫なのでしょうか。もう少し調べて、場合によっては瞬断のないもっとお値段の高い方式に変える必要があるかも知れません。台風シーズン到来です。急がないと。

皇帝のうた

2020年08月30日 21時14分58秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
何げにテレビを付けましたら、リュート奏者の佐藤亜紀子が出ていました。番組はNHKのらららクラシックです。最後の方を見ただけなのでどういう内容なのかはわかりませんでしたが、おおよその内容(の一部?)は推測できました。

亜紀子さんがヴィウェラを持っていましたし、画面の右上に「秀吉」と出ていたので、多分天正少年使節の少年たちが秀吉の前で演奏した曲目に関してでしょう。アナウンサーが亜紀子さんに一言二言問いかけて演奏に入りました。曲はナルバエスの皇帝のうたです。

番組では、実は御前演奏の曲目は皇帝のうたではない可能性が大だけど、そうだったらいいなー、みたいなノリでやってたのかも知れませんので、番組自体の在り方についてどうこういうつもりは全くありません。亜紀子さんの演奏もとても綺麗でしたよ。

御前演奏でどういう曲を弾いたかに関しては、まったく手掛かりとなる資料がないので不明です。でもこういう曲を少年たちは現地で学びそれを秀吉の前で演奏したという可能性は探ることができます。でもその可能性が低い曲が定説みたいになっている、というようなトピックは以前当ブログにエントリーしたことがあります。

確かブラタモリだったと思いますが、そこでも「御前演奏の曲目=皇帝の歌」を伝えていました。皇帝のうた→秀吉の御前演奏というのは確かにわかりやすいし座りもいいですが、単なるネタと見たほうがいいでしょう。ひとつのウソを100の真実でかためるとそのウソはホントに見えてくると言いますが、この説は一皮むけばアレ?っとなります。

銃撃と発砲

2020年08月29日 11時50分42秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
銃撃の「銃」は拳銃とかライフルなどの銃器です。「撃」は辞書で調べると「打つ」という意味ですが、銃撃と続くと銃で攻撃するという語感が私には感じられます。一方発砲の「発」は発射する、「砲」は鉄砲の砲ですから、発砲は鉄砲や拳銃のタマを発射するという意味で、攻撃する場合と威嚇する場合の両方の意味合いがあるように感じられます。

少し前名古屋の栄で郵便局強盗があり犯人を確保する際に警官は「発砲」したそうです。これは犯人めがけて撃ったのではなく、威嚇射撃だったようです。でも日本の警官がいつも威嚇だけに発砲するのではなく、場合によっては犯人めがけて発砲することもあります。

さきごろアメリカで警官が車の中に逃げ込もうとした犯人に7発の銃弾を発射した事件がありました。これを伝える新聞記事やテレビ報道はほとんどすべて警官による黒人「銃撃」事件という言い方をしています。日本で警官が職務で拳銃を撃った場合は「発砲」と伝えるのに、アメリカの警官だと「銃撃」となるようです。

テレビのニュースでは、犯人が車の中に逃げ込もうとしているところを警官が追いかけ拳銃を発射する映像を何度も何度も繰り返して流していてこの映像が目に焼き付いてしまいます。でもこの事件はその前の部分もあったはずです。

ほとんどのテレビのニュースやワイドショーの伝え方はこの映像だけみてコメンテーターがいろいろ言っていましたが、ひとつだけ民放の女性がキャスターを務めるワイドショーで、サブキャスターである局アナがとても興味深いことを言っていました。

彼は、まずその映像に至るまでにその男性がどういうことをしたので警察のごやっかいになっているのかを伝えた上で、車に逃げ込もうとするのは犯人が車にある武器、凶器を取り出す可能性があるので警官は正当防衛の行動して発砲する、と言っていました。確かに映像では警官は犯人を追いかけているときに発砲したのではなく、車に逃げ込んだ犯人に発砲しています。

テレビで例の映像を何度も流し、こんな黒人差別は許されないというコメントで溢れています。差別は許されないというのはその通りですが、報道の中立性を保つならば、映像に至る前のことや警官の正当防衛性についてきちんと伝えるべきでしょう。切り取られた映像を何度も繰り返して流すのは、事件を扇情的にあおり印象操作することになるので考えものです。加えて文字表現では、「発砲」が「銃撃」になっています。これら一連の事柄は何らかの意図があるのでしょうか。こうした中、事件の本質を伝えようとした某ワイドーショーは勇気があったと思います。

確かに拳銃を7発撃ったことは過剰防衛の可能性があります。差別問題の根を断ち切れないアメリカ社会の闇は深いと思います。でも差別があるので犯罪を犯してもいいということにはなりません。アメリカではこれらの問題はとてもセンシティブで、一部のマスコミは事をやたらとあおって報道しています。その扇情的になっているアメリカの報道を日本のマスコミがそのままタレ流しているようではいけません。日本のマスコミの報道姿勢の問題も根深いものがあります。

Honda e 登場

2020年08月28日 20時42分33秒 | 日々のこと
昨日のエントリーでHonda eの重要な特徴が抜け落ちていました。それは、RR(リアモーター・リアドライブ)だということです。あのポルシェ911と同じですね。あと昨日のWBSで言っていましたが、この車は富裕層のセカンドカーという位置づけだそうです。となってくるとアウディA1あたりと競合するのでしょうか。でもA1の方がずっと安いです。果たして富裕層がセカンドカーにしてくれるのでしょうか。

まぁ結局何のかんのいっても電気自動車(BEV)一般庶民の手が届くような車は今でも作ることができないということですね。電池代が高すぎますから。Honda eのように電池搭載量を減らして、ターゲット層を絞り込んだ車づくりをしても安価(といって200万円台くらいの安価ですが)にはなりません。

というようなことはずっと前からわかっていたはずですが、各メーカーが電気自動車を開発しているのは中国をとりまく政治的理由があるからでしょう。少し前フォルクスワーゲン社がガソリン車、ディーゼル車、HV、PHV、BEVについて製造過程から廃棄にいたるまでのCO2消費量を比較したレポートを出しました。それによるとBEVはかなり多くて、一番良かったのがディーゼルという結論、だったと思います。(本屋での立ち読みの記憶なので・・・)

そんなBEVを作らなければならない自動車メーカーも政治やら環境運動に翻弄されていてご苦労さんです。でもこのHonda e、ある種のプレミアムモデルとして見れば400万台ならちょうどいいお値段です。問題はホンダのディーラーがそういう売り方ができるかです。いっそレクサス店で売ってもらえばいいと思いますよ。競合する車もないし。発売は10月なので、またディーラーに見に行きたいと思います。


Honda e 発表

2020年08月27日 23時04分26秒 | 日々のこと
噂の電気自動車 Honda e が発表されました。デザインは初代シビックを思わせるようなエクステリア、インテリアは近未来の自動車を思わせるような液晶パネルがずらりと正面に並んだタイプ。両端はドアミラーの代わりになるモニターです。それらのパネルの前が小さな「棚」みたいになっているのやハンドルのデザインなんかも初代シビックのインテリアを彷彿させます。私は初代シビックに乗っていましたので、なんか初代シビックのオマージュ感あふれる車に見えてしまいます。

とてもいい感じのクルマに仕上がっていて、コンベンショナル感を残している日産リーフよりずっと魅力的です。テスラのこれみよがし感もないし。航続距離はWLTCで283kmということで、都市型コミューターという位置づけ。航続距離をしぼったことにより価格を抑えることに成功したといいますが、標準車で451万円です。ここですよね、電気自動車の問題点は。キヨブタ(清水の舞台から飛び降りる)で買った私のミニよりもまだ高価です。補助金をもらえるので400万ちょっとということになるのでしょうが、それでもまだ高いです。だいたいチョイノリのためのクルマに400万を出す人がいますか?私のミニはディーゼルなのでチョイノリばかりしていると調子が悪くなりますが、ワンタンクで1000km走れる車です。

電気自動車の価格の多くの部分が電池代ですから、283kmしか航続距離がない非実用的なクルマでもたいそう高価になるわけです。でもこの車、実用的にどうこうとかお値段がどうこうとかいうのではなく、お金に余裕がある人のための「趣味のクルマ」として見るならとても魅力的なクルマです。そもそもその手のクルマ(例えばスポーツカー)に航続距離やお値段などの実用性や経済性を求める人はいません。走りがどういうのかはまだ未知数ですが、このあたりはホンダ車ということで期待ができます。走りがよくて、インテリアもエクステリアもカッコいいクルマだったら、少々高くても(むしろそういう車は少々高い方がいい)航続距離が短くてもきっと買う人はいますよ。私も一台ほしいですねぇ。ただお金に余裕はありませんが・・・

耳障り、耳触り

2020年08月26日 19時44分43秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
NHKの夕方のニュースで、三重県北部のとある小学校で薬物濫用防止授業の模様を放送していました。番組では啓発ビデオを紹介していましたが、「疲れがすぐとれる」とか「やる気が起こる」「1回だけなら大丈夫」などと「耳障り」のいいことばで勧誘する、と字幕が出ていました。

ん?「耳障り」のいいって変ですよね。口当たりでは変だし、辞書で調べてみたら「耳触り」ということばがありました。ここは漢字で書くなら「耳触りのいいことば」いいですよね。またはひらがなにするか、「甘いことば」あたりにしておけば誤変換はなかったような気がします。

放映終了まで7分ほどありましたので、これはNHK津放送局に電話しなきゃ、と余計なことを考えHPに載っている電話番号にかけてみましたが、その電話の受付時刻は過ぎていて残念ながら放送局に伝えることができませんでした。(笑)

それにしてみ同じ「みみざわり」でも使い方によっては正反対の意味になるとはなかなか面白いですね。辞書には「耳触り」の用例として次の俳句の例が挙げられていました。

風の音みみさわりよき幟(のぼり)かな(『俳諧 雲の峯』(1807))

いつの季節なんでしょうねぇ。季語のことはよくわかりませんが、少し冷たい風が吹き始める晩秋か初冬の感じでしょうか。春の嵐とか夏の台風の季節ではないですよね。


Sibeliusにバグ?

2020年08月25日 19時21分20秒 | 音楽系
秋の桑名六華苑コンサートに向けて、Sibeliusで書いた楽譜を整理していますが、どうもSibeliusの動作がおかしいのです。楽譜の音符(タブの文字)を入力し終えると画面があらぬ場所に飛んでしまうという現象がときどき起こります。飛ぶ場所は先頭だったり楽譜がない後部だったりします。毎回だったら全く使いものにならないのですが、「←キー」を押すと元の画面に戻ることもあるので我慢して使っています。

Sibeliusはリュートのタブを完全に再現できますので、編曲したり五線譜と一緒に書くときはとても重宝します。方法はタブのパートが出るようにしておいて、そこに五線譜をコピペするだけであら不思議リュートタブ譜の出来上がりとなります。ただバロック・リュートなどの番外舷は直接書き込む形なのでちょっと手数が必要です。それとリズムサインもリュートタブとして完全に対応していないので、手作業で修正する必要があるときもあります。

ただ五線譜との共存性がとてもいいのと、タブの1~6コースの文字に関しては五線譜のコピペですむのでありがたいです。あと、例えばバロックの1コースaを2コース上にドラッグアンドドロップすればdに、3コースにD&Dでiに変わるという優れた機能があるのも特筆ものです。願わくばバス弦とリズムサインも完全に対応してもらいたいところです。ちなみに現代のギタータブには完全に対応しているようです。

件のコンサートではヴァイスのソナタ9番(リュートとフラウトトラヴェルソのためのコンチェルト)ヘ長調他を演奏予定ですが、このヴァイスの曲はトラヴェルソパートが伝えられていませんので、そのパートは私が再現(でっちあげ?)しました。今回のコンサートではトラヴェルソパートはヴァイオリンで演奏するので、ヴァイオリン用に少し変更を加えるためにSibeliusを使っているのでした。その作業をバグがときどき妨害するわけです。このバグは実は少し前のバージョンから出始めたものですが、ちっとも改善されていないので開発元に伝えておかないといけません。

ちなみにコンサート10月18日(日)14時からです。共演はヴァイオリンが鈴木崇洋君、チェロの波多和馬君も参加します。このヴァイスの曲は波多君にも入ってもらいます。

歌行燈

2020年08月24日 20時46分02秒 | ローカルネタ
先日のテレビ東京WBSの白熱ランキングは、この夏人気の通販鍋料理をやっていました。この暑いのに鍋料理とは思うのですが、なんでもコロナで自宅調理の機会が増え、簡便においしく頂け栄養もある鍋ものが人気だとか。

そのベストテンの第7位に歌行燈桑名畜養の「はまぐりうどんすき」がランクイン。1位ではなくて7位とは、桑名らしいではありませんか。



歌行燈というのは泉鏡花の小説「歌行燈」の舞台になったうどん屋だと主張する老舗のうどん屋さんです。50年ほど前は桑名の七里の渡しにほど近いところに小ぢんまりしたうどん屋さんでしたが、そのメニューにあった「歌行燈」という名のセット料理(釜揚げうどん、てんぷら、ごはん、香の物)が大人気で、それにあやかり屋号を「歌行燈」にしました。今では桑名に2軒、首都圏にもお店があります。

その歌行燈が地元の蛤生産業者「丸元水産」桑名畜養とタイアップして売り出しているのがランクインした「はまぐりうどんすき」です。実はまだ食べたことはないのですが、見るからにおいしそうです。蛤は高価ですので結構いいお値段ですが、買いに行ってみようかなと思います。歌行灯のホームページを見てみましたら、テレビのワイドショーヒルナンデスでも取り上げられたそうですから品薄になっているかも知れません。

YAHOOショッピング「歌行燈」

ちなみにここで使われているはまぐりは地はまぐりではありません。中国などから輸入したものを年月をかけて天然物に近い環境で畜養したものです。天然物もありますがそれだととてもこのお値段でいただくことはできません。生まれは外国ですけど桑名生活が長いので、たぶん味は大きくは変わらないと思います。60年くらい前までは、しじみや浅利よりは高かったとはいうものの、それでも今の畜養物よりもずっと安く買えました。昔は贅沢だったんですね。

ブラタモリのかわり※

2020年08月23日 14時12分03秒 | 日々のこと
※初出のタイトルが間違っていました。視聴した番組はチコちゃんの代わりではなくブラタモリの代わりでした。お詫びして訂正させていただきます。

土曜日の夜にやっていた「ブラタモリ」の録画を見ようと、再生しましたら今回はお休み。別の番組が録画されていました。ビートたけし&桑子真帆アナウンサーが戦争プロパガンダ「日本ニュース」の真相に発掘映像で迫る、という番組で、貴重な映像を見ることができました。すでに制作されたニュース映画の紹介であったので、こんなところでカメラが回っていたのか、という映像を流すこの番組の趣旨とは少しずれていた気がしますが。

番組でこの国策ニュース映画をプロパガンダと言っていたのは、個人的には少しひっかかりがありました。というのも広い意味では「日本ニュース」はプロパガンダでしょうけど、普通それは情報戦であり「敵」に対してしかけるものだからです。当時の大日本帝国の敵は国民ではなかったはずです。

とはいうものの、私の個人的な趣味ですが、番組では私の好きな大戦機が何度も登場して興味をそそられました。番組の半ばすぎに登場したのが、試作木製戦闘機キ106開発ストーリーでした。陸軍機の試作名称である「キ」の第106番目にあたる同機は、四式戦闘機「疾風」(キ84)の木製版でした。困難な開発過程を経たにもかかわらず十分な性能が得られなかったため結局は開発中止となったのですが、番組の語り口がなんとなく気になりました。

番組からはこんな主張が聞こえてきました。

木製のろくでもない戦闘機を国民に宣伝をしていいイメージを与えようとした当時の軍部はとんでもない存在である。

当時の航空機用金属資材不足が木製戦闘機を開発させたのは事実ですが、番組ではお寺の鐘やハチ公の像、ブリキのおもちゃまでも供出させられた映像を流していました。(金属類改修令1943)なんかそれらから戦闘機を作るみたいな印象を与える映像でしたが、戦闘機に必要な金属資材はジュラルミンで、梵鐘や子供のおもちゃからから作ることはできません。もっともジュラルミン製造には銅が必要なのでハチ公銅像は航空機製造に役立ったと思います。ちなみにキ106開発スタートが1944年、金属類改修令がアルミも回収するようになったのが1944年2月です。(Wikipedia)

実は木製の航空機は、全金属製機体の時代にあっても少数ですが各国に存在していました。たぶん唯一と言える成功例はイギリスの戦闘・爆撃機モスキートでしょう。あとは各国で開発はされましたが成功はしていません。キ106はそのうまくいかなかったうちの一つです。そのあたりを押さえておかないと、「えー、木で飛行機をつくるのー!?最低じゃん」みたいな話になっていきます。以前当ブログでも取り上げましたが、試作ロケット戦闘機秋水の翼に使われる木材(合板)を「ベニヤ」と表現した某新聞社の記事の方向性とよく似ています。

また番組でキ106を紹介するナレーションで、「キ」を強めに読み少し間をおいて「106」と読みましたが、この「キ」が「木」に聞こえていた人はいなかったでしょうか。まさかそんなことはないとは思いますが、陸軍の試作名称「キ」は機体の「キ」だということもチラッと言っておいてほしかったところです。

番組の他の部分には触れませんが、この番組自体の流れがが実はひとつのプロパガンダのように思えました。日本のことがあまり好きでない勢力が、日本の一般的な人が戦中、戦前の日本をもっと嫌いになるように仕向けるための。まぁ考えすぎかもしれませんがね。(笑)

デスクトップ8号機完成!(6)

2020年08月22日 23時33分49秒 | 日々のこと
ホームページもぼうぼちぼち今風のものに改修しなければならないのですが、そのためにもいままでの環境は最低限作っておかなくてはなりません。ブログのために使う写真のユーティリティも必要です。このようなインフラとも言えるようなアプリをいままで同じように構築して、古くてWindows10用にアップグレードされていないものはもう使うのを止めることにしました。

音楽系のアプリ(DAWやシンセ音源)も整理してすっかり整いました。さすがに最新のCPUですので、音楽再生をしてももたつくようなことは皆無です。リュートの楽譜をデジタル化してCD-Rして収めてあるものもSSDに入れてDropboxと同期を取りました。

OnlineレッスンもPCで行っています。楽譜書きやアレンジ、作曲もPCです。今やPC環境は仕事の窓口ともいえる重要な役割を担っていますが、それをPCのハードを新たにしてOSをクリーンインストールした際に整理整頓して少し拡充しました。

このために随分時間を使いましたが、このような時間の使い方ができるのもコロナのおかげと言ってもいいかもしれません。コンサート等のスケジュールがキャンセルになっていなかったらとてもできるようなことではありません。仕事部屋を使いやすく整頓するため、家を丸ごと新築したみたいな大作業だったのです。

これだけ集中的に行うと、WindowsやDAWの知識がかなり大きく向上しただけでなく、計らずも部屋の整理整頓ができ、不要物をメルカリで売って多少の還元もできました。自分の生活を洗いなおした感じがいたします。ある意味例年より忙しかったかも知れません。