リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バロック音楽の旅8第1回

2014年06月30日 20時27分34秒 | 音楽系
バロック音楽の旅8シリーズが始まりました。昨日はその第1回「バロック音楽基礎講座」でした。



このシリーズも8年目を迎えました。始めた頃は、どうも地元での活動が少ないので、ひとつ立ち上げようか、くらいのどちらかというと軽いノリでしたが、今では私のメイン活動のひとつになっています。

昨年度までは年間5回だったのですが、今年はひとつ増やして6回としました。その増やした回というのは、「通奏低音ワークショップ---バロック音楽の要、通奏低音の秘密にせまります」というタイトルの第2回(9月14日)です。

桑名市の広報を始め、自分のコンサートや様々なメディアで取り上げていただいたお陰で、ことしも定員の70名がほぼうまりました。参加されている方のお住まいの地域は三重県の北部(桑名市、員弁郡、四日市市、三重郡、鈴鹿市)が中心で、県の中部の方や県外の方も参加されています。

自分で言うのもナンですが、この内容・クオリティを6回5000円という低廉な受講料で提供しているのはこの地域はおろか全国的に見てもそうはないと自負しています。もし興味がおありでしたら、第2回からの参加もかのうですので、是非ご連絡下さい。内容詳細に関しましては、私のホームページをご覧下さい。

HP開設満10年!

2014年06月26日 14時22分08秒 | 音楽系
本日2014年6月26日でHP「中川祥治のリュートページ」が開設満10年になりました。立ち消えにならず10年も続いたのはひとえに皆様のおかげだと思います。ここに厚く御礼申し上げます。

開設したときはまだバーゼルにいて、薄暗い下宿でコソコソと作っていたのが思い出されます。ページのデザインをもうちょっとマシなものにしてから、満10歳を迎えようと思いましたが、5月、6月が忙しすぎて断念いたしました。7月、8月、9月は暑すぎて多分だめでしょうから、まぁそのうちになんとかと言ってるうちに20周年を迎えるのかもしれません。

このブログ自体は、HPより半年くらい遅れて前身の「バーゼルの風」がスタートしましたので、満10年にはまだ届いていません。

今後も少しずつではありますが、内容を拡充していくつもりですので、これからもおつきあいの程をよろしくお願いいたします。




マツダ地獄!?

2014年06月23日 17時00分32秒 | 日々のこと
テレビの自動車番組を見ていましたら、マツダのアクセラが World Car Awards 2014 で第3位になったそうです。第1位はアウディA3でした。

この World Car Awards というのは、世界で販売されている車を世界のモータージャーナリストが選ぶという、日本カー・オブ・ザ・イヤーの世界版にあたるものです。Wikiによりますと、2004年に創設の賞で、日本車もこれまでに何台か1位をとったことがあります。マツダは2008年にデミオが1位になっています。

最近のマツダは特にスカイアクティブと称する車づくりを取り入れてから、とてもいい車を作るようになってきたと思います。あまり車に詳しくわかっているわけではないのですが、超低圧縮比のディーゼルエンジンなんかは素晴らしいものだと思いますね。アクセラは日本のモータージャーナリストの評判は大変いいですし、近く出るデミオの新型に搭載予定の1.5リッターのディーゼルにはググッと惹かれるがあります。

でもそれでは自分でマツダ車を買うかというとそれがちょっと微妙なんですよねぇ。私が子供の頃、我が家ではR360クーペが初めてのマイカーでした。続いてキャロル。いずれも軽自動車ですが、R360はなかなかかっこよかったですし、キャロルなんか360ccなのに4気筒という凝ったエンジンでした。当時の軽自動車は、まだ3気筒というのがなく2気筒ばかり、それも2サイクルのエンジンが多かった中、キャロルの4気筒エンジンはとてもいいサウンドを奏でていました。

しかしこの2台はエンジンがかからずみんなで押しがけをしたり、雨漏りしたり、いろいろと不具合な箇所が多かった車でした。これらの次に買ったトヨタのパブリカがほとんど故障らしい故障がなかったの比べると大きなマイナスイメージをまだ純粋であった少年の心に植え付けたものでした。

その後も世の中では、マツダ効果とかマツダ地獄といったあまり名誉でないレッテルを貼られてきたマツダでした。マツダ効果というのは、新型が出て最初だけ売れて、あとはさっぱり続かないという売れ方のこと。マツダ地獄というのは、マツダ車を買ったら、下取りが悪いので、永遠にマツダ車を買い続けていかなくてはならいないことを言うそうです。

若い人はそういうことを知らないのであれなんですけど、私のようなオッサンには失礼ながらそういう偏見がまだ少し残っているかも。4年くらい前でしたか、当時すでにスカイアクティブの概要が発表されていた頃ですが、その頃スカイアクティブの話を聞こうとマツダのディーラーにいったのですが、お店の人はどなたも詳しくご存じの方はいなかったことにがっかりしたこともありました。車はいいのを作ってるのに販売サイドがまだちょっとついて行っていないという感じでした。

でもこれらのマイナスイメージはもうほとんど消え去っている感じはします。とてもいい足回り、エンジン、デザインの車を次々と発表し、大進撃という感じです。車の専門家も一般の人もそれらを受け入れ、現在販売絶好調のマツダです。私も次の次はマツダ車にしてもいいかなと考えています。




喫茶バロックでコンサート

2014年06月21日 21時19分38秒 | 音楽系
きょうは豊橋の喫茶バロックでコンサートでした。チェンバロの杉浦道子さんとの共演です。



曲目は、杉浦さんのソロでクープランの作品、わたしがヴァイスの作品、そして二人でヴィヴァルディを演奏しました。

会場の喫茶バロックは、実は30数年前に当時の師匠でした大橋敏成先生のコンサートがあったので、愛車CVCCシビックに乗ってやってきたことがある懐かしいお店です。そのうちここでコンサートをしてみたいな、と思っていたんですが、ご縁がなくて長い年月が過ぎてしましました。

シビックを停めた駐車スペースも昔のまま、室内も当時と変わりがなく、タイムスリップしたみたいな感じでした。実はこの喫茶バロック、今年の11月にお店を閉めるそうです。ということで結果的に最初で最後のコンサートになってしまいました。このお店で演奏できるご縁がありましたことを本当に嬉しく思いました。


高くない?

2014年06月17日 15時40分19秒 | 日々のこと
タイトルの「高くない?」は、はじめの「た」は低く言って「かくない」は高く語尾はしりあがりに発音します。若い人たちの言い方ですね。(笑)

何か高いかというと、某社の携帯端末使用料金。私は携帯は某社のPHSと、データ通信用にWiMaxを契約しています。あるときネットを見ていましたら、某社の新しい端末で、PHSと3Gが一緒になっているものが出ると言うことでそれに切り替えました。

というのも、いつもPHSとWiMaxルーターとiPadを充電して、外出するときはその3つを持って行くのですが、どうも3つというのは何とも面倒くさいといつも思っていました。PHSと3G一緒に使える端末であれば、WiMaxルーターは不要になります。持って行くものがひとつ減るわけです。ただ、速度が遅くなるのと、データ通信の容量に制限がかかるのが問題点です。(WiMaxのルーターを使ってのデータ通信は容量の制限はありません)

ただiPhoneにしとけば、わざわざ2つや3つも持って行かなくてもいいのですが、携帯電話を使うのが大嫌いな私としては、不必要な電話機能のために高いお金を払うのはなんとももったいないので、今の形にしています。

で、新しい組み合わせで2ヶ月ほど使ってみましたが、どうもたまにしか使ってない割には請求書の金額が高いです。それでよく契約内容を再確認したら、ひっかかるところがありました。1パケット=0.1円、5000円で打ち止め、一ヶ月1000万パケット以上使ったらその翌々月から通信制限がかかる、この部分ですねぇ。このことはもちろん読んで知っているたですが、具体的にどのくらいの分量なのかあまり考えずにいました。

そこできちんと計算してみると、1パケットは128バイトらしいですので、5000円分=50000パケット=6400000バイト=6.4メガバイトです。5万パケットから1000万パケットまでなら定額の5000円ということで一見安そうに見えますが、下限の5万パケットってたったの6.4メガですよね。このサイズってちょっと大きめの写真1枚分ですよね。6.4メガの写真をダウンロードしたら、ボンと5000円!えー!!!そんなあほな。高くない?ということです。私の計算間違ってるのかな?

PHSと3Gの端末では、あとPHSの基本料金が1381円必要ですので、5000円と合計しますと6381円。これなら、iPhoneでデータ通信7Gまでというのとそんなに変わりません。3Gデータ通信の速度からすれば、せいぜい3000円でしょう。だいたい月々そんなもんだろうと思ったからこそ契約したんですから。まぁ、あれですねぇ、ここしばらくは某社のその端末でデータ通信は一切やめまして、9月になったら新しいiPhone6に乗り換えましましょう。

ヴィヴァルディの通奏低音

2014年06月14日 22時59分57秒 | 音楽系
今日は某アマチュアオーケストラのコンサートでヴィヴァルディの通奏低音を演奏しました。曲はRV585です。オリジナルの第二楽章の冒頭に「通奏低音は終わりまでテオルボまたはオルガンのアルペジオで」という指示があるので、私が入ったわけです。

ただ古楽オケではないので、ピッチが440です。それに通奏低音という意識がないアンサンブルで一緒に演奏するのはちょっとツライかなと思いましたが、まぁ何とかなるでしょうということで依頼を受けました。

朝9時に会場の熱田文化小劇場に集合ということでしたので、2日前から朝方に生活を切り替えました。早起きは気持ちがいいですね。

ヴィヴァルディのリハーサルの直前に調弦しておこうと楽器のケースを開けてみたら、なんと1コースの弦が切れています。ブリッジのところで切れていましたので、ペグへの巻き込みを使うと張れる分はありましたので、ささっと張り替え。ところがいざリハーサル開始というとき、またもプチンと弦が切れました。今度はもうマージンはさすがに残っていませんでしたので、指揮者にちょっと待ってもらって、新しい弦を取りに行ってまたもささっと張り替えです。

1弦はナイロン弦を使っていますので、新品の弦を張ってもリハーサル時はまず使用不可能です。それで1コースだけ使わないハーモニーを作って行くことにしました。幸いこの曲はバスラインはシンプルでそんなに複雑なコード進行はしていないので特に問題はありませんでした。

結局本番でも調弦の時間が取れませんでしたので、1コース抜きで演奏しました。ちょっと1コースを使ってみましたが、やはり下がりすぎていてだめでした。

そういや思い出しました。前にも1回演奏中に弦が切れたことがありましたが、このときも440でした。まぁ440で演奏する仕事は考え直した方がいいかも。どうしてもというのなら弦を440用に全て取り替えるか。でも手間も経費もかかりますからねぇ。




「小部屋」ニューエントリー

2014年06月10日 14時34分11秒 | 音楽系
HPの「作曲家ナカガワの小部屋に」曲を追加しました。昔作った曲ばかりで恐縮ですが・・・

まず「イルージョン」です。この曲は現在では某市の要職についておられるさるお方から依頼があって作曲した曲です。某市はまぁK市なんですけどね。(笑)その某市の文化的象徴をテーマにした曲を作ってほしいとのご依頼でしたので、私は芭蕉が桑名の地蔵の浜で詠んだという「草の枕に寝あきて、まだほのぐらきうちに、浜のかたに出て、『明ぼのやしら魚しろきこと一寸』」をテーマに曲を作ってみました。その心象を曲にしたつもりなんですがそのお方がお望みの曲とはかけ離れていたようで、結局お蔵入りになりました。もったいないことをしましたねぇ。(笑)

次は演劇のための曲から2曲。私は中学校教員時代は演劇の「座付き作曲家」でしたので、ちょこちょこと曲を作っていました。今回の2曲は「夕鶴のオープニング」と「人形館のメインテーマ『Wanna be a doll』」です。当時勤めていましたT中学校では、生徒、教員を挙げて文化祭の演劇に取り組んでいました。夕鶴はその取り組みの第1弾でした。これが町の文化祭で上演したこともあって大変評判を呼び、何年か取り組むうちにこの演劇に出ることに憧れて中学校に来た(まぁ、公立ですから放って置いてもT中学には入れるんですけど)という生徒もいました。「人形館」のときはオーディションもしたくらいです。

演劇は役者はもとより、大道具小道具、照明、音響、音楽、宣伝などいわば総合芸術ですので、どこか自分に一番ぴったりの仕事を見つけることができます。もっとも全校生徒全員が無理に何かをしなければならないというわけではなく、あくまで希望制でしたが、希望に添えない生徒も出てきました。でもこういうこともあっていいでしょう。昨今のどっかの小学校の演劇みたいに主役がいっぱいいたり、無理矢理なんかの役(たとえば「風」とか「石」の役とか・・・(笑))にはめたりするよりはずっと教育的だと思うんですが。世の中、花ばかりでは成り立ちません。茎も枝も葉っぱも根も土も菌類も水も太陽も風もないといけません。

キーボード

2014年06月07日 12時21分24秒 | 日々のこと
キーボードといっても楽器のそれではなくて、パソコンでつかうやつです。何を隠そう、私は大のキーボードマニアなんです。というか完全に満足できるものがなくて次から次へと買っていくというパターンです。折りたたみ式やら超小型も含めますと、もう10何台もあります。

キータッチにはそれほど拘りません。茶軸やら黒軸やらキーを押す圧力が何キロとかいうのはまぁそこそこでいいです。わたしにとって何よりも重要なのはキー配列。基本的には英語配列の方が使いやすいです。日本語配列でもまぁ行けるのもありますが、スペースバーがものすごく短いものはNGです。そういうのを設計した人は多分英文のタイプを経験したことがない人だろうと思います。でも最近では、日本語配列でも長めのスペースバーをもつものが増えては来ていますが。やっぱりスペース「キー」ではなくてスペース「バー」じゃないと使いものになりません。

では英語配列なら万全かというと、ほとんどの英語配列のキーボードは右のエンターが小さいのです。この点では日本語配列の方が使いやすいです。あと重要なのは、FとJのキーについている、ホームポジションを取るための印。ほとんどのキーボードはキーの下端に細い横長の盛りくりあがりがついています。これがその印ですが、やはり真ん中のボッチの方が指で探しやすいです。その点Macキーボードは今も昔も真ん中ののボッチです。さすがですねぇ、よくわかってらっしゃる。

でもMacのキーボードはWindowsでは使えないんです。ブートキャンプで走らせるWindows用のユーティリティがあるのでそれを使ってMacのキーボードが使えないかとわざわざ一つ買い込んで試してみましたが、一部は使えるもののどうして認識しないキーがありだめでした。やっぱりブートキャンプ専用なんですねぇ。マニュアルにはしっかりとブートキャンプ専用と書いてありましたが。(笑)


上が英語配列のACK-230。Enterが大きいです。Fと Jの中ボッチが見えますか。下はRapoo。

長らくSolidyearのACK-230というキーボードを使っていました。この機種、私が見た範囲では唯一の私の希望を満たしてくれるキーボードです。でも長年の使用でFのボッチが擦り減ってしまい、指先でわからなくなってしまいました。10ヶ月くらい前に新しいマシンを作ったのを機にRapooのBluetooth接続のキーボードを使っていました。とてもコンパクトですがその割りに使いやすいのですが、隣のキーとの隙間が少なすぎて指が迷ってしまい時々キーを見なくてはならないときがありました。要するにまったく手元を見ないで使いたいのですね。

そこでやっぱり、ACK-230か、とは思ったんですが、何しろ古い型なので店頭には見当たりません。そこでネットで探して見ましたら、一台だけまだありました。さっそく前は白でしたので、今度は黒いのを注文、購入。やっぱりこちらの方がずっと使いやすいです。おまけに前の白いヤツは少しキーがひっかかるのが唯一の難点でしたが、この「新型」はとてもスムーズ。1900円の品としては十分以上の満足度です。

でもこれがまた使えなくなったら、また探すのが面倒ですので、予備を探すことにしましたが、なかなか見つかりません。そんな中、ヤフオクで当機のオークションが1599円から始まっているのを見つけました。早速値をつりあげ、1699円で入札、見事落札致しました。

写真上、二代目はレガシーなPS2接続です。でももうこの先このインターフェイスを持つマザボはなくなるでしょうから、落札した三代目はUSB接続です。これでここしばらくはキーボードの選択で迷うことはなさそうです。

バンジャマン・アラール

2014年06月06日 16時33分32秒 | 音楽系
注文してあったCDが届きました。



バンジャマン・アラールのオルガンでバッハのトリオソナタのCDです。実は彼は私と同時期にバーゼルで勉強していた人です。素晴らしい才能を持った人で天才と言われていた人ですが、どうもダンスだけは苦手のようで、ルネサンスダンスの授業の時になかなかステップが上手く踏めずこまっていたシーンが思い出されます。

彼のことをドイツ語式の読み方で「ベンヤミン」と読んでいたので、カタカナで書かれた彼のCD紹介をネットでみても同一人物だとはわかりませんでした。おまけに先生にに対してもそうですが学生同士では名前でしか呼び合っていないので、「古楽の新星アラールの新譜!」といったコピーではピンときません。なにげにCDのインレット写真を見てみましたら、ベンヤミンなのでびっくりしました。そうか、そういや彼はフランス人だったのでした。

当時彼はまだ十代後半、今でもまだ30に届いていません。正に天才ですね。CDのレーベルはアルファです。

満開!

2014年06月03日 09時40分33秒 | 日々のこと
今年も我が家の東側(写真右側)の自然ドクダミ園のドクダミが満開です。ことしは特に葉振りがよく、生育も少し早いようです。



ドクダミはあまり日の当たらないところに生育するようで、このドクダミ園は家の東側にありながら、南東から南にかけては高い建物があるため一日の日照時間がとても限定的です。

実は、ドクダミが生えている地面の大半はよそのお家の土地です。右のお隣さんではなく裏の商店さんの土地で、細い道がせり出している感じです。ウチの土地に生えているドクダミさんは全体の2割もないと思います。ドクダミさんが境界線を隠しているわけです。

幸いお隣さんとの「領土問題」は起こっていません。どっかの国のように、勝手に東側に進出して新しい垣根なんかをつくったりはいたしません。でもこの細道売って欲しかったですねぇ。この細道は裏の商店のお隣さんのもので、その方が引っ越されたので商店さんが買ったということです。細道も自動的についてきたわけです。商店さんと売買交渉したのですが、だめでした。もう少し早い段階で手をうっておけば良かったかも知れません。でもドクダミのおかげで(笑)、これどうみてもウチの土地に見えますよね。(笑)