リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

今年も行って来ました。

2019年08月30日 20時57分47秒 | 日々のこと
河口湖自動車博物館・飛行館は8月のみ開館という希有な博物館です。今年も車で行って来ました。昨年は陸軍一式戦闘機一型の復元完了という目玉がありましたが、今年は特にないようです。それでもここは必ず行っておかねばなりません。


機体は復元された海軍一式陸上攻撃機です。復元は胴体と尾翼のみです。主翼も復元してほしいですが、展示が難しいかも。

ここには完成機体だけでなく、エンジンなども展示されています。



このエンジンはコンパクトでありながら2000馬力を誇った優秀なエンジンです。設計者である中川良一氏のサインが入っています。昭和63年とありますので、もう30年以上前に書かれたんですね。同エンジンは以前秋葉原の交通博物館にも展示されていましたが、交通博物館なき後、どうなってしまったんでしょうね。(ウィキで調べましたら、現在は静岡理工科大学の静岡航空資料館にあるそうです)

今回は交通渋滞に遭遇して到着が遅れ、40分くらいしか見学できませんでした。(閉館は16時)また来年です。

小暮浩史コンサート

2019年08月25日 23時16分17秒 | 音楽系
ギターの小暮浩史君のコンサートを聴いてきました。(於ミューズサロン)
彼は2017年の東京国際で優勝した俊英です。5年間に及ぶストラスブールでの勉強を終え、9月には帰国予定。ストラスブールでは今村氏からテオルボのレッスンを受けているとのこと。

彼は東京国際の何年か前に名古屋のコンクールにも出ていて、そのときはたまたま私は審査員のひとりでした。そのときの打ち上げのときのこともよく覚えていました。


今日のコンサート終演後の打ち上げです。

プログラムは:

≪プログラム≫
組曲ト長調(R.ド・ヴィゼー〜高田編)
ソナタK.208,K209 (D.スカルラッティ)
アリアと変奏第1番(G.レゴンディ)

~休憩~

オブリビオン(A.ピアソラ)
南米風変奏曲(S.アサド)
ワルツ・アン・スカイ(R.ディアンス)
フェリシダージ(A.C.ジョビン〜Rディアンス編)
リブラソナチネ(R.ディアンス)

帰国後の活躍が楽しみです。

桑名のクラシック音楽展望

2019年08月14日 19時54分22秒 | 音楽系
クラシック音楽のコンサートは大都市であっても入場者が減っているとよく一地方都市である桑名市ではどんな状況なのでしょうか。2018年に発行された、桑名市における各公共ホールのイベント案内を元に調べて見ました。

桑名市でクラシック音楽のコンサートが開催できる会場は次の通りです。

(1)NTNシティーホール大
(2)同 小
(3)コミュニティ・プラザ
(4)六華苑
(5)時のホール(メディアライヴ1F多目的ホール)

(1)のNTNシティーホール大は1967年にオープンしたホールで、元は桑名市民ホールという名前でしたが、ネーミングライトを桑名発祥のNTNが買って命名したものです。City Hallというと市役所のことを言うと思うんですけど、まぁいいか。

プロのコンサートとアマチュアのコンサートとわけて数えてみますと:
(教室の発表会、自由参加形式のコンサートは除く、学校の部活のコンサートは含む)
クラシック音楽の大ざっぱな定義ですが、古楽、古典、ロマン派、近代、現代あたりと、これにポップスの要素が入った音楽(ジョン・ウィリアムスの映画音楽とか)なんかも入れておきましょう。

プロの部
(1)吹奏楽1回
(2)オペラ1回、ギターとヴァイオリン1回、ピアノ1回、リコーダー1回、マリンバ1回
(3)ピアノトリオ1回
(4)声楽1回、古楽1回、ギター1回、ギターデュオ1回
(5)古楽4回

アマの部
(1)吹奏楽4回※、コーラス2回
(2)吹奏楽1回、コーラス1回、ピアノとフルート1回、フルートオケ1回、声楽1回、ピアノ1回
(3)吹奏楽2回、ピアノ1回
(4)コーラス1回
(5)なし
※部活発表会という性格上、ポップスもかなりあります。

こんだけ~!って感じですねぇ。(笑)プロの部の(4)(5)の内7回は私がプロデュースしたコンサートです。この調査結果から読み取れるのは:

吹奏楽だけ特別に盛んだが、他のジャンルにへの広がりは見られず、全体としては全く低調と言えます。スイスのバーゼル市で開催されるクラシック音楽のコンサートは年間1000回に達すると言われていますが、ほぼ同じ人口の桑名市とは雲泥の差です。

自分のプロデュースしたコンサートのことをいうのもナンですが、結構コアな古楽曲が中心のプログラムであるにも関わらず、聴きたいとおっしゃる方がいらっしゃいます。もう少しジャンルの幅を広げればもっといらっしゃるのではないでしょうか。要はいかに市民のみなさんに周知させるかということと、企画の立て方次第だと思います。

三重県内では、多分一定の予算が組まれている津市とか財政的に余裕がある(ありそう?)な四日市ではそこそこオーケストラや室内楽の公演があります。これらのコンサートの運営状況はよくわかりません。入場者が少ないので、県議会や市議会で削減すべきだという意見が議員から出ているかも知れませんし、実は大人気であるのかも知れません。確実に言えそうなのは、どの市町村でも一定のクラシック系の音楽愛好者は確実にいるということです。

愛知県の扶桑町ではもう20年以上に、音楽専門の学芸員が企画した「ロビー・コンサート」が現在も継続中です。私も2,3回出演させていただきましたが、学芸員のHさんは、その道のプロでした。演奏家ときちんとコンタクトを取ることができましたし、運営の仕方にも精通していました。その後Hさんは転勤され、別の方が後を継いでいますが、そのノウハウはきちんと伝えられています。

お金を一杯出して、有名どころばかり呼んで、でも全然人が入らず何年かしたらお取り潰しというような例はよく聞きますが、扶桑町の例は参考になるのではないでしょうか。何もテレビに出たりマスコミに知られている人ばかりがクラシック音楽の担い手ではありません。誰がとは言えませんが、中には全然大したことがない人もいるみたいです。地道な草の根的な取り組みが必要だと思います。草の根的というと、行政はタダでアマチュアの演奏家を呼びがちですが、ちゃんとしかるべきギャラを払いプロを呼ばなくてはいけません。何事もタダではできません。お金を使う以上は目が利く人にまかせ自律的に育つようにしていくべきだと思います。


疑問に思うこと

2019年08月06日 11時44分58秒 | 日々のこと
愛知県のあいちトリエンナーレ2019で慰安婦像とクリソツな平和の少女像が展示されている展覧会が閉鎖されました。この展覧会は「表現の不自由展・その後」で、「議論が分かれる『表現の自由』という現代的な問題について議論するきっかけを作る」ことが企画趣旨だそうです。

表現の不自由展のサイトによりますと:
「表現の不自由展」は、日本における「言論と表現の自由」が脅かされているのではないかという強い危機意識から、組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め、2015年に開催された展覧会。「慰安婦」問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など、近年公共の文化施設で「タブー」とされがちなテーマの作品が、当時いかにして「排除」されたのか、実際に展示不許可になった理由とともに展示した。今回は、「表現の不自由展」で扱った作品の「その後」に加え、2015年以降、新たに公立美術館などで展示不許可になった作品を、同様に不許可になった理由とともに展示する。

とあります。

「慰安婦像」は釜山の日本国総領事館の前に設置されたり、アメリカのいくつかの都市にも設置されたりで、事この像に関しては、表現の機会を奪われている感じはいたしません。それどころかゴリ押し、根回しで表現の自由を謳歌している感すらあります。

しかしながら明らかに「慰安婦像」を思い起こさせる「平和の少女像」が同展覧会に出展されることは同展の趣旨にそぐわないような感じがします。確かに過去に日本のどこかの展覧会で「平和の少女像」が撤去要求された経緯があるので出展されたのでしょうけど、これと慰安婦像は異なるから出展したというのならこれは詭弁です。

展覧会自体はとても興味深く閉鎖されたのはとても残念です。同展には反権力という軸があると思うのですが、そうであるならば、単に日本国だけでなく大韓民国に対しても反権力的でなければなりません。一方的な政治的プロパガンダが入り込むような企画のありかたそのものが疑問に思うのであります。


セミプロ

2019年08月02日 12時56分01秒 | 日々のこと
先月の終わりから、娘一家のうちダンナを除く全員がカリフォルニアから我が家に来ています。(ダンナは仕事の関係で来週到着)来日したのは、私の娘とその長男(7歳)長女(5歳)次女(3歳)、七五三ですね。(笑)孫が3人も押し寄せたのでそれは賑やかです。でももうベイビーではないので、それなりに聞き分けはありますが。

さて孫たちが蝉を捕りたいというので、蝉取り用の専用タモを製作することに。実は蝉取りにはエビだもが一番です。さっそく近所の釣り具屋さんでゲットです。タモの直径は15センチくらいです。



エビだもだけの柄ではちょっと短いので、別の竹ざおをで継いで2メートル超にします。



これを使えば百発百中で捕れます。人呼んで「セミプロ」!木に止まっている蝉にそっとかぶせるだけ。そして少しゆすってやると蝉は網の中に逃げようとします。するとエビだもの網に足がからんでアウトと相成ります。お子さんやお孫さんに蝉捕りをせがまれるお父さん、おじいちゃんにはマストアイテムです。(笑)もっともここまで確実に蝉が捕れるとなんか蝉捕りの面白さがなくなるような気もしますが・・・

さて翌日の朝、近所のT公園に出かけかました。T公園は江戸時代には願証寺というお寺があったところで、江戸末期には既に廃寺になっていたらしいです。以降ずっと空き地になっていたらしく、昭和34年の伊勢湾台風で桑名市が被害に遭ったときは、T公園に仮設住宅が建てられ、被災された方が2年近く住んでいました。その後本格的に公園として整備され現在に至っています。そのT公園ですが、最近公園を廃止して老人福祉施設を建設するというので、地元住民の何人かの方が反対されていますが、この先どうなるんでしょうねぇ。

さて翌日いよいよお出かけです。



午前中なのにもう暑くて暑くて。途中の八百屋さんのそばにある自販機で水を購入。

公園に着くとおじさん2人が草刈りをしていました。おじさん達の作業の邪魔にならない場所でおもむろに「セミプロ」を取り出し早速軽く蝉を一匹ゲット。



でも意外にも孫たちはそれをみると逃げ出してしまいました。一番下の子なんか泣き出したりして。で、もう蝉取りはいいということになって、2匹捕まえたところで早々と退散。3人はカリフォルニアの田舎に住んでいるんですけど、蝉は近所にはいないからそばで見るとビックリなんでしょう。まぁお陰で翌日以降蝉捕りにかり出されることはなくなりましたが。