リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

靴下

2008年03月28日 21時53分12秒 | 日々のこと
ペルーのフジモリ元大統領が裁判で靴下をはいていなかったということと居眠りをしたということで、注意を受けたニュースを読みました。

居眠りを注意されたというのは当然として、靴下をはいていないということでも注意されるんですねぇ。実は私は人前に出るとき以外は大体は靴下をはきません。家の中に居るときは冬でも素足です。健康にいいかどうかは何ともわかりませんが、素足でいる方が気持ちがいいからです。ですから靴下をはいて靴を履くのは寒い冬に外を長時間歩くようなとき以外は苦手です。

以前冬に素足+サンダルで本屋さんに行きましたら、小学生くらいの子供に、「あ、素足や!」って指を指されて言われたことがあって、随分はずかしかったことがあります。それ以来、寒いときは指さされないように靴を履いていくことにはしていますが・・・(笑)

もうすっかり暖かくなってきましたが、これから10月一杯まではコンサートのとき以外は素足で生活できるいい気節です。昨年いいサンダルも買いましたし。(笑)このサンダルはかかとのところにベルトが付いてるので、車の運転もオーケーのタイプです。

通奏低音の語感

2008年03月27日 10時49分43秒 | 音楽系
通奏低音が文学的に使われるのは、多分4つの漢字が並んでいて、かつ少し意味が不明気味だからでしょうね。つまり感じの持つインパクトと易しい感じの漢字が4つ並んでなんとなくわかりそうなムードを漂わせているところがいいわけです。これがもし読むことができないほど難しい漢字だったり、意味の類推が全くできない、あるいはスッとわかってしまうようなものであってはいけないんですね。

何となく意味不明だけどわからないでもない、という語感というか字感から結果として、本来の意味とは少し(相当?)ずれたところで使われているのがおもしろいところですが、英語なんかではそういう用法はあるんでしょうかねぇ。His theme was always lying on the ground like thorough-bass.とか。(笑)どんな語感になるんでしょうねぇ。多分英語だとthorough-bass ということばからは、知らない人は何も類推できないでしょうから、意味不明に近くなるんじゃないでしょうか。その点漢字は、この場合4つの漢字は、一つ一つは易しい漢字なので類推度は多少高いものと思われます。

もし英語での用例をご存じの方は是非教えてください。

通奏低音用例集

2008年03月26日 11時31分00秒 | 音楽系
最近自分のサイトの「通奏低音用例集」をひさびさに更新いたしました。このコーナーは音楽にはあまりというかほとんど関係ない、本来ならなくてもいいようなコーナーですが、趣味的に存続させています。熱心にに通奏低音を勉強したいという方が来られてもここでは何も得ることはありません。(笑)

通奏低音というのは、バロック音楽に特有のバスの有り様でして、簡単にいうのは少し難しいんですが、要するに和音を表す数字がついた低音(数字のない場合もあります)を元に和音やメロディを弾く演奏技術です。これは特定の楽器に依存するものではなく、同じ楽譜を見て、リュートでもチェンバロでもハープでもオルガンでも演奏することができます。もちろん使う楽器の特性により当然サウンドは異なってきます。

とまぁ音楽的にはこんなもんですが、日本語でちょっと格調の高めな文章で「通奏低音のように存在していた」とか「かくかくしかじかの行動が通奏低音のようにナントカ」式の表現としてたまに出てきます。たまにしか出てこないのでコレクションの対象になるわけです。で、この用例集=コレクションですが、15例発表しました。最近ちょっとゲット率が下がってきましたが、ひさびさに昨年秋ひとつ出てきました。(これはまだ未発表)サイトをご覧になって興味を持たれた方で、もし新しいのを発見したら、ぜひ教えてください。(笑)

無事終了

2008年03月22日 19時44分22秒 | 音楽系
バロック音楽講座は本日無事全5回終了いたしました。ご参加くださった皆様には本当に感謝申し上げます。8割以上出席の方には教育委員会から修了書が渡されました。

今回は楽器の生演奏がなく、そのせいか大変な好天に恵まれました。前回の雪嵐とは大変な違いです。今回のテーマは「現代におけるバロック音楽の演奏」ということで、70年代を軸にバロック音楽の演奏がどのように変化していったかを、昔のLPの鑑賞も含めてお話をさせていただきました。

昔親しんだLPをCD-Rに焼いて何曲か聴いて頂きましたが、参加の皆さんと聴いていて、パチパチという音をバックに聞こえてくるレコード面の傷音の場所が記憶によみがえってきて妙に懐かしい気分になりました。「あ、そういやこのあたりでボツって音がいつもしてたよなぁ・・・」なんて感じでした。(笑)

オイゲン・ミューラー・ドンボア氏による、世界最初のバロック・リュート録音(たぶん60年代の後半の録音)のレコードも久々に聴きました。これは講座の終わりの方で紹介させていただきましたが、非常に音楽的で上手な演奏だと思いました。今聴いてもうまさはちっとも色あせることはありませんですねぇ。

さて、講座の参加者に来年度の講座の先行予約についてお話をしましたところ、何とほとんどの方に先行予約をしていただきました。これで教委のプレゼンで落ちてしまっては元も子もありませんから、頑張ってプレゼンをします。

このシリーズが基盤となって桑名周辺地区のバロック音楽を愛好する方がどんどん増えていってもらえばこれにかわる喜びはありません。

いよいよ最終回

2008年03月21日 23時06分32秒 | 音楽系
「バロック音楽の旅」講座も明日いよいよ第5回最終回を迎えます。12月から始めて、バッハの誕生日の1日後の3月22日までに5回というのは、意外と大変でした。この講座自体もっと楽に(いいかげんにという意味ではありませんよ)できると思っていたんですが、いざ始めてみると考えていたよりずっと大変で、もうこれにかかりきりみたいな感じでした。
 最終回の天気は確実に晴れそうで、終わりよければ全てよしです。(笑)でも雨男のジンクスはここでも健在でしたねぇ。
 今回もいつものようにプレゼンを作って、サンプルの音源をCD-Rに焼いてという感じで準備を進めましたが、今回は演奏がないのでちょっと楽だったかも。でも会計をしめて教育委員会に報告書を書いてという事務処理が結構大変でした。
 すでに何回も書いていますが、来年度の講座の準備をもうすすめています。そうしないと場所や演奏者の確保が困難になるからです。それに年度内に来年度の講座の宣伝もできますしね。ただ、これはあくまでも計画でして、教育委員会のプレゼンで落っこちたらそれまでですが。(笑)
 今年度の講座はここでいくら紹介しても、はじめに応募された方しか来ていただくことはできませんでしたが、来年度の分は途中参加もできるように改めたいと思っています。まだ、ちょっと先ですけど、興味がある方は途中回からでもぜひお越しください。

バロック・リュートの入門書

2008年03月19日 23時46分16秒 | 音楽系
最近新しくリュート教室の生徒になった方(なる予定の方)はバロック・リュートの方ばかりです。それも初めての方がほとんど。以前の生徒でひとりだけバロック・リュートから入った人がいましたが、あくまでも例外だろうと思っていました。今ウチの教室ではバロック・リュートがブームなんです。(笑)

昔、例えば1700年頃のライプチヒとかウィーンあたりでリュートを習いたいということになれば、そのリュートは多くの場合、バロック・リュートであったでしょう。7コースのルネサンス・リュートという線はまずなかったと思います。もっともこのころは既にリュート人口は16世紀頃に比べたら見る影もなく減ってはいたと思いますが、それでも今より多かったんじゃなかったかと思われます。きっと皆さん悪戦苦闘されてたんじゃないでしょうか。

もともとリュートのための教育的意図がある作品集はあまり多くませんが、それでもノイジードラー、ロビンソン、バーレィなどがそういう意図を感じさせる曲集を残しています。これらは皆ルネサンスリュートのためですが、バロック・リュートのためのものはというと多分残されているのはバーウェル・リュート教本くらいでしょう。これは手書きの教本ですがかなり具体的に奏法のことなどが書かれています。

現代においてバロック・リュートを弾いてみたいと思った人がいた場合、どうしたらいいのでしょうか。まずその前にギターをやっておく?あるいはルネサンスリュートをやっておく?私はその必要はないと考えています。でもそう言うだけではなんともならないので、具体的に示してみようと、バロック・リュートの入門書を書きつつあります。最近来られるようになった新しいバロック・リュートの生徒の方々には実際にそれを使ってもらっています。ま、大した入門書ではありませんが、現存の簡単な曲が弾けるようになるまでの橋渡しになればと思っています。近いうちにこの入門書はフリーウェアとしてHPにアップする予定でいます。

日銀総裁人事

2008年03月18日 10時16分25秒 | 日々のこと
日銀総裁後継者が決定できずにふらついています。総裁の任期は19日で切れる、というのは明日の23時59分まで今の福井総裁の任期があるということなんですよね。でも総裁候補者は国会で所信を表明したりいろんな手続きが必要でしょうから、もう事実上総裁不在になったも同然かもしれません。でも、あと10秒というところで総裁が決定するかも。(笑)

しかしこの国難というか世界経済が揺れ動いているときに、政治が経済の足を引っ張るなんてホント情けない話です。こういうときには、挙国一致(古いことばですねぇ)で立ち向かわなければならないのに、総裁人事を政争の具にしている民主党はなんと愚かなことでしょう。党内でもこの問題に関して実は一致してないということも明らかになってしまっているし、この政党が政権を握ったら日本は危ういと感じる人も少なくはないと思いますが。

福田さんも何か他人事みたいなしゃべり方だし、「おれはなりたくて首相になったんじゃない。貧乏くじをひかざるをえなかったんやぁー」という気持ちが透けて見える感じ。2日前にはオペラに行ってるし。こういうときはパフォーマンスして、この大事なときにオペラに行っているわけには参りません、とか言ってアピールすればよかったのに。政治家ってそういうもんじゃないでしょうか。

歩行者無視

2008年03月17日 15時56分04秒 | 日々のこと
お昼のニュースで、名古屋市内で横断歩道を渡ろうとしていた母子3人が死傷したというニュースがありました。痛ましいことです。はねた車の運転手は三重県の人で前をよく見ていなかったと言っています。でも、これってひょっとして前は一応見ていたけど、そもそも人には注意を払う習慣がなかった、というような感じかもしれませんよ。

というのは、最近車に乗る機会が減り歩くことが多くなったんですが、歩道を渡って横断していてもつっこんでくる、あるいはつっこもうとしている車が多すぎ、って感じるからです。止まるにしても急にではなくゆっくりと止まって欲しいもんです。何せこっちは生身ですから。

この話は信号がある横断歩道の話でして、信号がない横断歩道の場合はほぼ100%車は止まってくれません。試しに、横断歩道のところで近づいてくる車の運転手に目を合わせて渡ろうとしてみましたが、止まらずに私の方をよけつつ過ぎ去ってしまいました。危ないですねぇ。よい子はまねをしてはいけません。日本の道路交通法では、横断歩道に人がいて渡ろうとしていた時は、車は止まらきゃいけなかったんじゃないでしょか?

海外ではどんなものか、自分の知っている範囲では、上海では今の日本よりもっと危険。ですから日本人の駐在員が交通事故に遭うことが多いという話を聞いたことがあります。フランクフルト、ライプチヒなどドイツの町、イギリスのロンドン、エジンバラあたりは日本と同じくらいでした。スイスの町はどこへ行っても、遵法精神にあふれるドライバーがほとんで、歩行者は安心して横断歩道を渡ることができます。


(こういうところを横断してはいけません)

日本もかつては今のスイス並には届かないとは思いますが、今よりはもうちょっと安心して道を歩けたと思います。でも今の日本の道路は車の密度が高く、かつ皆さん以前より低速域でスピードを出して走るようになったように思います。そこへプラス歩行者無視。このあたりが痛ましい今日の母子交通事故の根元としてあったのではないでしょうか。

ドイツ語講座

2008年03月16日 19時38分31秒 | 音楽系
車が修理で工場入りですので、3ヶ月ほど前から通っているドイツ語教室に歩いて行くことにしました。会場は桑名市星見が丘の大山田キリスト教会です。バスとか自転車という選択肢もあるんですが、暖かくなってきたことだし、ウォーキングにちょうどいいのではないかと。でも距離は6キロ以上あるんですよねぇ。

結果的に時間は1時間15分かかりました。山の方に向かって歩くというのに、歩く道沿いは排ガスにまみれ、そもそも人が歩くという前提にはなっていないということがよくわかりましたが、残念なことです。とはいうものの途中一部旧道を歩きまして昔ながらの田舎の風景を見ることができました。梅も満開。



帰りは受講生のひとりに車に乗せてもらって帰りましたが、あっという間に到着。車用の道の方が道がまっすぐなのでなおさら早い。ちなみにここの教会で来年度のバロック音楽講座のコンサートを開催する予定です。まだ正式には決まってないので発表する段階ではないんですが、一応前宣伝ということで。


スピーカーケーブルを替える

2008年03月13日 12時19分59秒 | 音楽系
スピーカーのケーブルを替えてみました。その効果はなんと驚くばかりでした。(笑)実はケーブルは随分昔に買ったスピーカーのものをずっと使ってました。確か、30年くらいは経っていると思います。今のスピーカーは1995年に購入したコンパクト7(Harbeth Compact 7)ですが、その前に使っていたヤマハのスピーカーについていたのをそのまま使っていました。



エイデンでケーブルを買ったんですが、何も知識がないので、バナナプラグでつっこんだら手っ取り早いと思い、そのことをお店の担当のお兄さんに言ったら、そういうふうにすると音が悪くなる旨おっしゃいますので、それではとおすすめのケーブルを買いました。左右同じ長さにしないといけません、って念をおされました。

こんな程度の知識でしたから、そこそこのセット(アンプはラックスマン、プレーヤーはデノン)でも肝心のスピーカーケーブルがしょぼいので本来の性能を発揮していないのでありました。スピーカーを買って13年目、今の組み合わせにしてからでも6年目にはじめて発揮できた本来の性能!スピーカーさん、アンプさん、プレーヤーさん、ごめんなさい。(笑)

いつもよく聴くCDをかけてみましたら、明らかに音の透明度が輝きが異なります。低域も今まであまりしっかりと聞こえていなかったバスドラムのズンと来る響きも鮮明に聴き取れます。ケーブルだけでこんなに変わるとは。大改善の割には安い投資でした。