リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

不吉ナンバー

2014年08月24日 15時07分14秒 | 音楽系
兵庫県で不吉ナンバーのバスが物議をかもしているようです。

ヤフーニュース

42**が入っているナンバーは以前はよく葬儀屋の電話で使われていたですね。件の不吉車両ナンバーはよりにもよって病院行きのバスらしいですから、気にする人は気にしますよねぇ。

そういや名古屋のレッスン会場であるミューズ音楽館の駐車場の番号も、36,37,38と続いて39はなく、40番台もなくいきなり50番台に続いています。昔パチンコ屋の台のナンバーも4やら9とか13も?なかったような気がします。今は知りませんけど。

でもそういうのを気にしていたらキリがないとも言えますので、例えば学校の生徒の出席番号は4席も9席も13席も42席もありましたし(今は40人学級で42席はもうありませんが)、行きつけのスポーツ・ジムや温泉のロッカーも「そんなのカンケーねぇ」って感じです。でも温泉の42番ロッカーを使ってみると、使う頻度が低いらしく少し埃っぽいです。(笑)

そういや私がバーゼルにいたときの電話番号は4449でした。向こうでは vier vier vier neun とか four four four nine でしたから全く気づかなかったというか日本語で語呂合わせしようと考えたこともなかったです。

日本の夏のリュート

2014年08月23日 17時53分16秒 | 音楽系
最近天気が不安定な日が続いています。今日もXrainで雨雲の様子を見ましたら、すぐそこまで強力な雨雲が来ていましたのであわてて家の窓を閉めました。

7月後半に比べれば気温は少し低いですが、蒸し暑く過ごしにくいには変わりありません。こういう時期にリュートを弾くときには気をつけないといけないことがあります。特に新しく作られた楽器では要注意。それはリブの塗装が体の衣服の汗と温度で影響を受けて痛んでしまうことです。

合成樹脂の塗装の場合は全く問題がないのですが、天然塗料の場合は衣服の凹凸が塗装についてしまう場合があります。

ということをよく知っている私ですが、先日またやっちまいました。(笑)まだ体の温度が冷房によって下がっていたかったため「柄」がついてしまいました。大丈夫かなと見ながら練習していたのですが、ふと気がついたときは汗が出ていて、リブを見るとくっきりと・・・つい油断をしてしまいました。昨年の秋に買った楽器です。汗かきの人は要注意ですね。

ただすぐに気がついた場合は、こういった「柄」は1週間もたてば消えてしまいますのでご安心を。もっとも気づかずに何度も「柄」の上塗りを重ねますと「柄」が取れなくなり、リブの綺麗な塗装の状態は保てなくなります。

夏に楽器を弾くときは部屋の温度は23度くらいまで下げて、汗かきの人はおなかと楽器の間に薄いガーゼなんかを挟んで体の汗が楽器に届かないようにするといいと思います。

スイスの異常気象

2014年08月15日 01時13分37秒 | 音楽系
スイスのサン・モリッツとクールの間の路線で列車事故が起こったというニュースが伝わっていますね。事故が起こる前に大雨が降り崖くずれがおこっていたようです。


クールとサン・モリッツ間のナントカ橋という有名な橋です。

気象予報士の説明では、ヨーロッパ北方付近で偏西風が蛇行していて、それが異常な降雨の原因とのことです。上の写真は確か2002年夏だったと思いますが、このときも異常気象で、ドレスデンで大洪水が起こったりしました。その時の滞在先のシルス・マリーア(サン・モリッツの近くです)というところでもずっと雨でしたが、これはこの時期滅多にないと地元の人はおっしゃっていました。

スイスのリュート製作家、モーリス・オッティガーから今日楽器製作のことでメイルが届きましたが、その中で今年の夏は異常に寒くまた雨が多いとありました。なんでも1945年以来最悪の夏だそうです。彼が住んでいるところは、事故が起こった地点よりはずっと西の、シャテル・サン・ドゥニというフランス語圏の街の近くです。

10年ぶりのパルティータ

2014年08月13日 01時29分05秒 | 音楽系
BWV1002、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番のリュート編曲を久しぶりに見直しています。実はこのパルティータのアルマンドとテンポ・ディ・ボレアを11月のバロック・イーラのときにやってみようかとふと思い立った次第。

11月のコンサートはソロ・コンサートではないので、全曲は弾くことができませんので2曲抜粋になります。2曲それぞれにはドゥブルがついていますが、時間の関係でそれも弾けないかもしれませんが、プログラムの時間調整でなんとかいけそうな気もします。

このパルティータのアレンジは、バーゼルにいた頃に手がけたもので、師匠のホプキンソン・スミスと何度も検討しました。毎週彼のところに編曲を持って行ってあれこれと議論をしました。彼もこの曲を録音したことがあり自分の編曲を持っているのですが、決して彼はそれを「正解」だとして私に押しつけることはしません。もちろん私も彼の編曲の真似はしたくないし、そもそも彼の編曲を参考にすることはしません。バッハの自筆譜をもとに私がやろうとしていることの最適解は何かということについて議論をするわけです

バッハの無伴奏ヴァイオリンやチェロの曲は、その書かれている分だけで完全に完結しているものなので、中途半端に音を加えるととんでもないものになります。かといってオリジナルのままリュートで弾くというのは間違っています。それはリュートは音が「のびる」楽器、ヴァイオリンやチェロは音が「のびない」楽器だからです。逆みたいですけど、この意味わかります?オリジナルの楽譜の通り弾くというのは、それが想定されている楽器で弾かなくてはなりません。リュートで弾く場合は、リュート的な処理をする必要が出てくるわけです。

この曲の場合は比較的音が多く書かれているので、間違ったバスをつけることはそうはないと思いますが、例えばチェロ組曲の第2番の第2メヌエットみたいに、1本のラインだけで書かれている曲は大変です。もちろんバスと見られる音もいくつかはありますが、多くはバスレスです。こういった曲をリュートで弾くときはバスを付け足さなくてはなりません。

この曲のアレンジはもう10年前のものなので、弾いていると考え方(とらえ方)が変わっていたり新しい発見があったりして、結構何カ所かは変更しています。多分5年くらい先にこの曲をもう一度弾くときにはまたいろいろいじくることになると思います。結局バッハの曲のアレンジは永遠に完結することはないのだと思います。

台風11号の被害

2014年08月10日 14時57分14秒 | 日々のこと
台風11号のため昨日から三重県下全域に大雨特別警報が出ていました。今日の午後3時を過ぎてもまだ解除されていません。

特別警報というのは数十年に一度というレベルの災害がおこる可能性があるときにでるものだそうで、数十年前の大災害と言えば伊勢湾台風が思い起こされます。私がまだ小学校の低学年の頃でしたが、我が家も床下浸水の被害を受け、小学校は水没し、停電も1週間くらいは続きました。

四日市、鈴鹿、津、亀山、松阪市、紀宝町の6市町で計23万7610世帯、56万7124人に避難指示が出されていましたが、これだけの人数、いったいどこに避難したらいいんでしょうか?まさかあとでいろいろ言われないために念のため出しておいたということではないでしょうけど、出す方もなかなか難しいところです。ちなみに桑名市では避難指示が出ていませんでしたが、伊勢、鳥羽、尾鷲、熊野でも市全域には出ていたかったみたいで、出す方も結構微妙なところがあるみたいです。

今回は、私の住んでいる地域ではほとんど被害はなかったようですが、また我が家の雨戸の戸袋が風で飛ばされてしまいました。3年くらい前の台風で、東面の南側の戸袋が飛ばされたのですが、今回は同面の北側です。痛んでいたので「やっぱり」という感じではあります。お昼前の一番風が強いときになんか音がしたので、その時に飛ばされたようです。人やものに当たったりしなかったのでよかったですが、これでまた修理費が・・・