リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

退院

2005年08月30日 23時14分06秒 | 日々のこと
息子の退院が決まったので急遽東京へ。家内と一緒に行きました。昨日の血液検査次第ということだったので,決まったのが昨日の夕方でした。10月10日のコンサートのリハーサルが今日ありましたが,ドタキャンです。みなさんごめんなさい。
いろいろ荷物もあるし,しばらくは家でじっくり静養ということで,車で行くことに。
道は大変単純明快で,家のすぐ近くを走っている伊勢湾岸道路に乗ったら,あとは入院している病院からすぐの首都高までオール高速道路です。都内に入るといっても迷いようがないくらい単純でした。ただ途中少し油断していまして,湾岸道路から東名に入らなければいけないところを,別の道に入ってしまい,途中さすがにどうもおかしいと気づいたときは何と土岐の近くまで来てしまいました。一昨日の浜松行きではちゃんと行けたのですけどねぇ。(笑)
80kmくらい余分に走りましたが,4時前には病院に到着。すっかり元気になった息子に対面。彼は8月後半頃から急速に回復。はじめは8月中に退院は無理だと言われていましたが,幸いなことに29日退院という運びになりました。担当のS先生から今日の内視鏡検査の写真を見せてもらいましたが,まだ何割かの部分では潰瘍が残っているのが見られましたが,多くはきれいになっていました。入院当日の内視鏡の写真とは大違いです。今の状態くらいでは下血はなく,退院して普通の生活をするのには問題ない,とS先生。この潰瘍は消える可能性はあるようですが,しばらくは共存,油断するとまた即入院ということで,かなり生活に節制が必要です。あとステロイドも徐々に減らして行かなくてはならず,まだまだ「闘病」は続きます。ステロイドの副作用は,期間が短かったせいか,比較的軽く,顔にニキビが少し目立つ程度です。まぁ,とにかく日常生活はできるようになったわけですからめでたしめでたしです。日本にに戻ってきて以来週1,2回の東京行きがもう生活の一部みたいになっていましたが,この生活とはおさらばです。9月始めまでは入院必至と思っていたので格安バス回数券を買いましたが,何枚か余ってしました。まぁ,足らなくなってしまうよりはずっといいですね。余った回数券を使ってそのうち秋葉原にでも行ってきましょう。(笑)

スズメの木

2005年08月29日 23時02分38秒 | ローカルネタ
私の住む桑名の駅前はビル工事の真っ最中です。30何年か前に建てられたパルと呼ばれていたショッピングビルがあったんですが,7年くらい前に経営が行き詰まって操業停止,去年解体されて現在新しいビルを建築中というわけです。

操業停止になってからは駅前にありがらも,そのビルの前を人が通ることはぱったりとなくなってしまいました。そうなると落書きされたりガラスを割られたりすることがよくありますが,ご多分にもれず,あまり多くはありませんでしたが,そういうものが見られるようになってきました。駅前でありながらだんだん薄汚れていくのを見るのは桑名市民としてはとても寂しい思いでした。

そしてさらに,もう一つ困ったことがおこってきました。それはパルの前に街路樹があるんですが,そこに大量のスズメが居着いてしまったのです。パルビルの屋上も大量のスズメです。さらにはそこに連なる街路樹は皆スズメの木になってしまい,夕方夜間には不気味なくらいの鳴き声です。チュンチュンというようなかわいいものではありません。数年前西鹿児島駅でそういう木を見て大変不気味な思いをしたことがありましたが,それは数本だけでした。桑名駅前のは駅前の街路樹全部ですから大変です。路上は糞だらけ。夕方や夜間にその下をあるこうものなら,爆弾をよけて歩かないといけません。といってもよけようと思って上を見たとたん直撃ではたまりませんから,ただひたすら当たらないのを祈り足早に通り過ぎるしかありません。(笑)

あまりのひどさに市当局がついに何本かの木の枝をはらってしまいました。こうなったら,全部の木の枝を払うか,もういっそのこと全部切ってしまいスズメが来ないような木に植え替えるかしないといけない感じです。でもその前にスズメ大掃討作戦が必要ですよね。焼き鳥にして食べてしまうとか・・・(笑)

以前はビルの付近を沢山の人が歩いていたし屋上には遊戯施設があったので多分スズメは寄りつかなかったと思います。それが人気(ひとけ)がなくなったので,スズメに占領されてしまった感じです。そのあたりの環境が野生化してしまうくらい駅前のさびれようははなはだしかったわけです。もっとも野生環境がアンバランスになりスズメが大量に発生している可能性もある感じはします。

早く新しいビルができ,街路樹もさっぱりさせて,私が子供のころにあったにぎやかな桑名駅前を取り戻してもらいたいものです。

浜松のコンサート

2005年08月28日 23時49分57秒 | 音楽系
昨夜は浜松でコンサートでした。浜松ギター鑑賞友の会の主催で,22回を迎える鑑賞会でもリュートは初めてだそうです。
高速道路から道路標識に従って駅前に向かいましたが,道は少し渋滞気味,そして何カ所かの交差点に警官が経っていました。浜松は警備が厳しいのかなと思っていましたら,実はちょうど私が到着したころに,駅前で小泉首相が街頭演説をすることになっていました。警備はたぶんそのためでしょうね。渋滞がそのせいかどうかはわかりませんが。

友の会の江崎さんと5時に宿泊予定の名鉄ホテルのロビーで待ち合わせになっていましたが,少しまだ時間があったので,街頭演説に出かけることにしました。(笑)駅前まで行くと県会議員の方が何やら大きな声でしゃべっていました。どうもまだ小泉首相が到着していないので場つなぎをしているようでした。しばらく聞いていたら,もう約束の5時が近づいてきたので結局首相の街頭演説は聞くことができませんでした。

5時きっかりに江崎さんがホテルのロビーでお待ちでした。実は彼とは30年以上前,私がヤマハ名古屋店のギターコンサルタントをしていた頃に,ヤマハのギター工場を見学した際にお会いしています。でも彼も私もその当時の顔を覚えていませんでした。つい最近のことのようにも感じますが30年以上の時の隔たりははやり記憶を吹き飛ばしてしまうのに充分な時間みたいですね。

6時前から会場に入ることができまして,照明担当の方に,安定した弦の状態を維持するために,できるだけ暗くして欲しいということをお願いしました。お陰でバロックリュートとしてはとても安定した弦の状態保つことができました。でも思わぬことが一つありました。それは正面だけの光を使ったため,楽器のポジションマークが見えなくなってしまったことです。私は右手も左手もほとんど見ないのですが,ときおりポジションマークを確認することがあります。第1部の曲も結構すすんだ段階で,そのことに気づき,おしゃべりを入れながら,少し前にごそごそと移動しました。まぁなくてもいけるんですが,本番ですから何が起こるかわかりませんので,きちんと見えているにこしたことはありません。

会場の響きは大変よく,気持ちよく演奏することができました。また聴いて下さっている方も,大変熱心に聴いて頂き本当に感謝しています。さすが22回も鑑賞会が続いているだけあって,聴衆のレベルはとても高かったと思います。

アンコールにゴーティエとヴァイスの作品を演奏して,つつがなくコンサートも終了しました。そのあとはお待ちかねの宴会です。夕食を食べていないので超空腹状態。実は第2部のある曲の終わりとほぼ同時に私の腹の虫が鳴ったんですが,聴衆のみなさんに聞こえていたら少し恥ずかしいです。

大宴会は近所の某酒場チェーン店にて行われました。昔話や某サイトの最新の話題まで延々と11時過ぎまで続きとても楽しいひとときを過ごすことができました。

この場をお借りしまして主催された浜松ギター鑑賞友の会の皆様,コンサートにお越し頂いた皆様,そして宴会で楽しいお話をすることができた皆様に再度感謝申し上げます。

納涼リュート川柳

2005年08月27日 01時29分24秒 | 音楽系
今日は春日井市文芸館交流アトリウムで「納涼リュート川柳」というコンサートをしました。私のサイトにある川柳を解説しながらコンサートを進めるという「画期的な」!?コンサートです。
会場に着いてまずびっくりしたのは巨大なスクリーンがあることでした。すでにデカイ文字で「納涼リュート川柳」という字が写っていまして,ああここで会場は間違いないな,と思いました。パソコンと接続できるそうで,そうなら,パワーポインタでプレゼンをしながらやれたので残念でした。もうひとつ驚いたのは会場が巨大なこと。3階吹き抜けのロビーにステージが設営してありまして,とても生リュートでは無理だと思いました。どうしたものかと思案しましたが,いい案がありました。ミューズ音楽館に富士通テンのPA一式があるということを思い出しました。ここからミューズまではたぶん30分もかからないでしょう。同じ19号線だし。
さっそく,ミューズに電話をいれました。でも残念がながら現在マイクとアンプを貸し出し中とのこと。まぁ,急に言い出したんですから,そう都合よくことは運びませんよね。ということで,担当の方にお願いして会場設置のPAを使うことに。
巨大スクリーンもそうですが,もう少し会場のリサーチをしておけばよかったです。
ステージの照明は落とし気味にしてもらいましたが,それでも結構暑く,弦の多い宮廷楽器には堪えます。シャツがまだセラックが乾ききっていないリブにべっちょりつきかけていたので,ときどきそれを気にしながらの演奏でした。
珍しい楽器の珍しい形式でのコンサートということもあって,みなさん大変熱心に聞いて頂き気分良く演奏することができました。担当の方に暑くじゃなかった厚く御礼申し上げます。
今度は十五夜リュート川柳でその次はクリスマスリュート川柳そしてその次は新春・・・かな。(笑)今日は全てひとりでやりましたが,今思いついたんですが,どなたかに川柳を詠んでもらい,それを解題しながら演奏するという対話方式の方がベターですね。今回の反省点です。改良版どっかでやらせていただけませんか?(笑)

湿気

2005年08月25日 21時34分07秒 | 音楽系
相変わらず湿度が高い日が続いています。今日は台風が来るかもしれないというので,早めにフィットネス・クラブに行ってきまして,明日あさってのコンサートに備えました。って,そんな風に備えなくてもいいんですけどね,明日から3日間行けなり年会費がもったいないので行っただけです。(笑)
この前,新しいバロックリュートの塗装のことを書いたんですけど,また新しい「柄」をつけてしまったりしています。本当に油断ならないです,セラックニスというのは。写真ではわかりにくいですが,少し「新柄」が増えたのと,前つけた「柄」が消えつつあります。あと,少しブロックの上あたりが浮いてきて,10フレット以降が少しビビるようになってきました。12フレットはモロビビりますが,10,11フレットは弾き方次第で何とかなるのでコンサートでは楽器の調整をせずに弾くつもりです。同じような現象は以前,ルーデスのアーチリュートを買ったときもおこりました。恐らく湿度が原因だと思います。湿度が高いのは表面板の割れは来ないのでまだいいんですが,新しい楽器にとっては狂いの原因になるので困ったもんです。

通奏低音

2005年08月24日 23時38分05秒 | 音楽系
私のサイトに「通奏低音用例集」というコーナーがあります。これはリュートによる通奏低音の演奏例を集めたものではなく,通奏低音ということばが比喩として使われている文例を集めたものです。ま,音楽には何も関係ないし,そんなの集めてどうなるの?って聞かれたら,「べっ,別に・・・」と答えるしかない,何の役にも立たない単なる趣味のコーナーです。
通奏低音のようになんたらかんたら式の文はちょっと気取った感じのコラムなどに見られますが,なかなかレアでして,いろんなものに目を通していても,半年に1つか2つゲットできればいいほうです。そういう状況で長年(というほどではないですが)コツコツと集めて来ました。今年の4月にちょっと亜種ですけども発見しましたが,本種はもう1年以上も見ていません。それが今日日経新聞を読んでいましたら,ホント久しぶりにゲットです。(笑)

・・・高齢化に歯止めをかけることはできないが,少子化を食い止めた先例はいくつもある。1970年ごろから人口の増加数が小さくなり続け,少子化の気配は通奏低音のように日本社会にずっと漂っていた。・・・

日経新聞 2005年8月24日朝刊
第一面コラム「春秋」

なかなか興味深いでしょ?え,面白くない?ま,世の中こういう何の役にも立たない文例集があってもいいのでは。他の用例は私のサイトをご覧あれ。

始発

2005年08月23日 07時22分00秒 | 日々のこと
今日も息子の見舞いに東京へ。娘がアメリカに言ってしまったので,見舞いの総数はちょっと減ってしまいましたが,それでも家内と交替で1週間に2回くらいは行っています。8月の始め頃は夏の真っ盛りって感じでしたけど,最近は少し秋の気配を感じるようになりました。それでもまだまだ暑いですが。
先週から始まった流動食もレベルがアップして,もう結構いろんなものを食べられるようになっています。メイルでカステラプリンを買ってきて欲しいと書いてありましたので,途中で買って行かねばと思い,念のためそのカステラプリンとはどういうものかをメイルで聞いたら,カステラとプリンという意味でした。てっきりカステラプリンという新商品かと思いました。もう少しでカステラプリンを探しまくるところでした。(笑)ということで,まず名古屋駅で名古屋コーチンの卵を使っているというふれこみのカステラを購入。プリンは病院近くのコンビニでゲット。
息子の様子は先週よりさらによくなって,外出許可をもらって渋谷に行って来たそうです。下血は止まりましたが,下痢は少しあるそうです。私は3時から8時までいましたが,その間に買ってきたプリンとカステラを平らげ,普通食の一歩前というお粥の夕食を食べても下痢はなかったので状態はさらによくなっている感じです。うむ,ひょっとしたら,今月中の退院もあり得るかも。担当の先生が今日はお休みでしたので,そのあたりは分かりませんでしたが。

帰りのバスが,ちょっと豪華で3列シートの「旅の散策号」。これでも5000円なので新幹線に較べるとまだまだ格安です。4時45分に名古屋駅西口に到着,先週は空いている店を探して東口の方に行きましたが,何もなかったので,今日は西口方面を探しましたら,空いていました。宮本むなしです。ここで栄養バランス定食を食べました。女性に人気というふれこみで,なかなかローカロリーでヘルシーな和風定食でした。宮本むなしで腹ごしらえをして,5時30分の近鉄始発に乗り帰宅しました。

2005年08月21日 19時48分11秒 | 音楽系
リュートをやっていて何が大変かって,それはもうやはり調弦でしょう。昔からのリュートジョークに,80年生きたリュート奏者は60年は調弦をやっている,というのがあるくらいいつも調弦ばかりやっていたわけです。もっとも当時はガット弦なので,本当にそのくらいの頻度で調弦をしていたのは想像に難くないです。
昔の宮廷リュート奏者は,あまり高温多湿でないヨーロッパの気候で,なおかつあまり温度差のない部屋で演奏してたわけで,その条件をもってしても「80年生きたリュート奏者は・・・」です。そうは言われていてもそれは実用域ではあったはずです。現にリュート奏者としてちゃんと仕事をしていた人たちがいたわけですから。

現代のリュート奏者は条件的にはもっと厳しいところで演奏するのが普通です。普段のエアコンがたっぷり効いた部屋を出て,暑い道のりを車で演奏会場に。(日本の夏の場合(笑))演奏会場は若干エアコンの調子が悪かったりします。でもって,本番前に少し雨が降って,湿気をたっぷり含んだお客さんがどっと入って来て会場の湿度が一変。さらにステージのライトがちょっときつめで・・・

現代の電気楽器ならなんでもない条件でしょうけど,古楽器には堪える条件が一杯です。そういう「過酷」な環境では,ガット弦は論外と言えます。ま,個人で自分の部屋の中でひっそりと使っている分にはいいんですが。事実音そのものは合成樹脂弦よりいいのです。ただ,その差は少し離れたところで聴いたら多分聞き分けるのは難しいというレベルではあります。コンサート会場レベルではガット弦との差は無視してもいいくらい,合成樹脂弦の性能はよくなっていると言っていいと思います。音に関してもまずまずの性能だし,対湿度温度ではずっと優れている合成樹脂弦を使うのは当然の選択といっていいと思います。もっとも合成樹脂弦であっても調弦そのものは決して楽ではないんですが(そりゃそうですよね,バロックリュートなら24本も弦があるんですから),充分実用域にあるということです。

現代のリュート奏者で極く一部を除き,コンサートでガット弦を使用している人はいないという事実がそのことを物語っています。(日本より条件がずっといいヨーロッパですらそうです)

万博

2005年08月20日 14時12分24秒 | 音楽系
実は愛知万博でコンサートをすることになっていましたが,ぽしゃっちゃいました。(笑)
話は,1週間くらい前に突然頂いたのですが,結局演奏そのものとは関係のない,搬入のことで折り合わなかったようです。
コンサートの会場への「入り」がなんと一般駐車場に車を止めてそこから歩いてくださいとのことで,さすがに炎天下で楽器を持って長い時間歩き,さらにゲートに並ぶのは無理だと伝えておいたのですが,理解されなかったみたいです。
以前のデザイン博のときも少し演奏したことがあったんですが,何とそのときはオープンステージでした。古楽器はふつう部屋の中で演奏するのだとか,炎天下で20分も楽器を持って歩いたら楽器はだめになるという極く常識的なことが分かっていない方がイベントを担当するケースがちょくちょくあるのはとても残念なことです。

私の住む桑名市に六華園という施設があります。これは桑名の豪商諸戸氏の旧宅を市が買い取り整備したものですが,ここに洋館がありちょっとしたコンサートができるスペースがあります。市の担当に方にここでのコンサート開催のことをちらっとお話ししたことがあるんですが,ベランダで弾いてもらって外で聴くという形ならできますが,という返事でした。あのねぇ・・・って少し講釈をたれようかと思いましたが,止めました。(笑)(お月見の頃にそういう形式のコンサートは実際に開かれています)せっかくいい場所があるんですから,何とかならんもんでしょうかね。もったいないです。この旧諸戸邸の洋館についてはまた後日ご紹介したいと思います。

ナカタの英語

2005年08月20日 00時45分54秒 | 日々のこと
今朝テレビを見ていましたら,サッカーの中田選手が英語でインタビューを受けていました。発音もなめらかで,関係代名詞も使っていたし,なかなか上手い英語でした。
「英語が上手」っていう場合は実はいろんなレベルがあるんですよね。英語が上手と言われている人のかなりの人は,せいぜい3語から5語くらいの文(場合によってはほとんど単語の羅列)でしゃべっていることが多いと思います。逆に言うと,3~5語くらいの文である程度実用的なコミュニケーションはできるし,世間様にも「あの人は英語はペラペラや~」と思ってもらえるわけです。
でももう一段上の英語能力というと,日本人の場合は持っている比率がぐっと下がるようです。柔軟な表現ができるかどうかの目安として,私は関係代名詞が使えるかどうかを見ています。中田選手は関係代名詞もごく自然に使っていたし,接続詞もきちんと使っていました。さすが世界のナカタですね。
昔に較べて日本人で英語を喋ることが出来る人の数はすごく増えている感じがしますが,ネイティブみたいに関係代名詞やら接続詞なんかが柔軟に使いこなせる人ってまだまだ少ないですね。でもこれって要するに中学校3年生レベルなんですね。ある有名な同時通訳者が仕事の前日には中学校3年生の教科書を何度も読むという話を聞いたことがあります。よく「え,えー,中3程度の英語ならなんとか」とおっしゃる方がいますが,それって実は英語がすごくできるという意味だったんです。(笑)