リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

スカイプ端末

2010年10月26日 13時28分07秒 | 日々のこと
ついでにもう一つやや古い話題。これも先週の初め頃に出てた話ですが、携帯電話のauがスカイプを搭載したスマートフォンを出すそうです。そうです、早く世の中そうなりゃ、みなさん携帯に不必要なお金を出さずにすんで、そのお金がもっと別のところに回ります。

スカイプユーザー同士の通話料は無料で、海外宛のスカイプアウトは可能ですが、国内の携帯電話・固定電話宛にスカイプから発信はできないそうです。うーん、それではあまり意味がないような・・・本来のスカイプは携帯だろうと、固定電話だろうと、自在にかけられるのですから。

もしWi-MAXが今の携帯電話網並に広がってしまえば、もはや携帯電話網などは使わずにスカイプを搭載したモバイル端末(つまりこれが携帯の替わりになる)からWi-MAXを使ってインターネットに接続すれば超格安携帯通話が実現できます。このことはすでに、例えば私が使っているViliv S5(400gのウィンドウズパソコンです)のようなUMPCをUQ コミュニケーションズと契約したデヴァイスをUSBに挿入してインターネットに接続すれば可能です。まだUQ WiMAXのサービスエリアが限られているのと、S5では携帯電話としては超巨大すぎるだけです。

他社よりは劣勢のKDDIとしては起死回生的というかヤケクソみたいにスカイプを搭載してきた感じで、発表されたスカイプのスペック(国内携帯固定宛不可)ではスカイプの意味はなく、スペックを拡張すれば自滅につながるし、さりとて何もしなければもっと劣勢に・・・

デジタルやインターネットの世界は変化が激しくて、あれだけ権勢を誇っていた会社がコロっと衰弱してしまう例がいくつもあります。そういう意味でUQ コミュニケーションズさんには期待してるんですけどね。

銀河、月光

2010年10月25日 18時54分15秒 | 日々のこと
少し古い話題です。先週の初め頃の新聞記事で、大戦中の海軍機、銀河と月光他の設計図が1万枚超見つかったそうです。実は私は大戦機が大好きな飛行おじさんです。(笑)スイスにいた頃は、ロンドン郊外のコスフォードというところまでわざわざ出かけて、100式司令部偵察機と五式戦闘機を見に行ったくらいです。(五式戦闘機は、実はコスフォードにはなくて、ロンドン市内のヘンドンというところにありました)






新聞記事で少し驚いたのは、設計図って全くといっていいくらい残っていないらしいんですね。少しくらいは詳しいのが残っていると思っていましたが、日本軍は米軍への技術流出を防ぐため、航空機の資料を焼却処分する命令を出したそうです。でもどういう経緯からかはわからないですが、当時のエンジニアの中には、処分するのは忍びないと思った人がいて、こっそりとかくしておいたのが今出てきたわけですね。

26日から東京・上野の国立科学博物館で一般公開が始まる「空と宇宙展」でその一部が展示されるそうなので、是非見に行きたいところですが、11月2日のコンサート後にならざるを得ません。

これだけの図面が残っていれば、新しいのがひとつ作れるのでしょうか。お金持ちで大戦機に興味のある方、ひとつ作ってみてはどうでしょう?

コンサートの準備

2010年10月21日 16時49分43秒 | 音楽系
今年は、あとコンサートが4回と進行役をつとめるコンサートが2回あります。進行役は別にさらう必要はないんですが、4つのコンサートはほとんどプログラムの共通性がないだけに、結構たいへんです。今日は、次の次11月23日に行われるバッハのカンタータのバスの数字付けを朝からやっていました。バッハのカンタータのバスは数字がついていないものもあって、スコアを頂いたあと、それを見ながら自分でこつこつと数字をつけます。実は書き終えた時点で、かなりさらってしまったことになります。今日は、半分くらいやりましたので、あと1日ちょいがんばれば完了です。このコンサートはリハーサルが1回しか参加できない(もちろん他の方は何度もやってらっしゃいますが)ので、バチっと決めておかないいけません。

直近のコンサートは11月2日ですが、これはバロック・ギターのソロをさらっておけば大丈夫です。時間をかけなければいけないのが、12月18日のリュート音楽のひととき第9回です。これはソロですが、プレゼンも作らなければならないし・・・そうそうチラシも・・・

あと4回の演奏会のために、4種類の楽器を弾きますし、曲数も数えたことありませんが、楽章単位で数えたら、かなりの数にのぼるでしょうねぇ。一つの楽器で同じ曲を場所を変えて演奏するのが一番楽ですよねぇ・・・ま、異なる楽器といってもリュート系の楽器ばっかりだし、通奏低音なので数をこなせるのですが。

酒蔵コンサート

2010年10月19日 19時44分03秒 | 音楽系
恒例となりました酒蔵コンサート、無事終了いたしました。(10月17日、15時、東春酒造の酒蔵にて)今回は、バッハのコーヒーカンタータをメインに、ドイツの作品を演奏いたしました。前半がソロおよびトリオの部で、私はヴァイオリンのWさんと、バッハのBWV1025を演奏しました。この曲は前の前の前のリサイタルで取り上げた曲で、(その時の共演者はヴィオラ・ダ・ガンバの福沢宏さんです)ヴァイスのオリジナル曲にバッハがもう1本メロディ・ラインを書いたという、世にも珍しい作品です。形としては、リュートオブリガート付きのヴァイオリン曲になっています。全曲はとても長い曲なので、第1曲目のファンタジアと第5曲目のロンドを演奏しました。

後半はコーヒーカンタータです。バロックのオーケストラ(といっても弦楽器はひとりずつとソロフルートと通奏低音(チェンバロ、テオルボ、ガンバ)と歌手3人のなかなか楽しい曲です。沢山の方に聴きに来て頂き、大変うれしく思いました。天気も上々、お陰で楽器も大変よく鳴りました。そうそう、このコンサートは、酒蔵でやるだけに、前半と後半の間の休憩時間に、東春酒造提供のお酒の試飲があります。コーヒーカンタータは、試飲後だっただけに、一層くつろいで聴いて頂けたのではないかと思います。残念ながら、演奏者は試飲できませんでしたが・・・

来年も同じような時期に同酒蔵でコンサートを予定しています。多分「試飲」もありますので、ぜひまたお越しください。まだ曲目は決まっていませんが、バロックのオーケストラと歌が入ったものになる予定です。

XP明日限り!

2010年10月13日 14時52分58秒 | 日々のこと
今日の日経新聞に、HPが広告を出していました。「XP明日限り」って。明日以降は、XP搭載機(正確に言えば、Windows 7 からXPにダウングレード可能機)出荷しないということらしいです。買うならお早めに、って感じですね。XPって人気なんです。

そんなに人気のXPをなぜこれからも販売・サポートし続けないかというと、それはマイクロソフトが儲からなくなるからです。未来永劫にとまでは言わないまでもパソコンや周辺機器が使えなくなるまでOSを使ってもらうと困るんですね。ワープロなんかのオフィスソフトもずっと使ってもらうとやっぱり困るわけです。

そのあたり何となくすっきりしませんが、そのすっきりしないことでビル・ゲイツは大もうけしたんですよね。何かこっちとしては余計すっきりしなくなります。(笑)

かく言う私、昨年6月に自作第5号機を制作いたしましたが、OSはXPです。音楽関係の周辺機器やソフトの問題で、新しいOS(当時はVista)に替えるメリットは何もなかったからです。2014年まではサポートがあるようですから、5年くらいは5号機を使うつもりです。超静音パーツばかりを使って作った5号機、毎日粛々とフリーズもなく働いています。まるで、何もないみたい、空気みたい、そうパソコンはそれでいいのです。

XPでしか動かない、あるいはWindows 7 では動作が不安定、あるいはどうなるかわからない、というユーティリティを使っている企業にとっては悩ましい問題でしょう。こういうときに困らないために、Linuxに切り替えたところもあるでしょう。

昔、コンピュータの日付の2000年問題が起こったときに、どっかの企業はそれを見越して、日本独自の紀元を使っていた企業があったそうです。なるほど、それなら紀元3000年までは大丈夫だ、と感心したものです。いつか、Linuxの環境がWindowsと全く遜色ないくらいあるいはそれ以上に整ってきたら、みんな一斉に無料OSの方に行くかも知れません。でもしたたかなマイクロソフトは、そのころにはWindowsを無料化したりして別のビジネスモデルを考えついているんでしょうねぇ。

今村泰典講習会

2010年10月10日 11時32分30秒 | 音楽系
昨日は拙宅「ヴェルサイユの間(笑)」で今村泰典氏によるリュート講習会を開催しました。強い雨が降る中、受講4名、聴講5名の方に来て頂きました。昨年10年ぶりくらいに、同氏の講習会を開催しましたが、今回は昨年に引き続いての開催です。

今回の受講者は、声楽、ルネサンス・リュート、バロック・リュート、クラシック・ギターとなかなか多彩です。参加者の方は、名古屋圏の方が中心ですが、同氏の講習会が関西では行われないため、京都、奈良から来て頂いた方もいらっしゃいました。受講された方は、全員20代、30代の若い方でしたが、キャリアのある方もこれからももっとがんばってほしいですね。

講習会が終わってから、今村氏と家内とで長島温泉に行って食事をし、温泉につかってリラックスして頂きました。リラックスしたついでにおっさん同士の妄言に花が咲きましたが、内容はここで書けるようなことではないので、省略です。(笑)

また来年も同氏の講習会を開催できたらいいなと考えています。できるだけ日程を早く調整したいと考えています。開催する場合は来年の春頃には、HPで発表する予定です。

新電話システム

2010年10月07日 13時05分04秒 | 日々のこと
最近我が家の電話システムを全面的に更新しました。ま、システムなんて大げさなんですが、ウチはいろんな機器がぶら下がってますので。(笑)

20年前に家を建てた際に導入したシステムは、

         ドアホン
           ↓
外線→ファックス→電話交換機→各階の電話機(4カ所)

というシステムで、10年程前から外線とファックスの間にモデムが入っています。

各階の電話機は、当時まだあまり普及していなかった無線のレシーバーがついた電話機です。このシステムを実現するために、一階のレッスン室から壁内経由で二芯の電話線を通してあります。ウチは電話機を早くから無線にしたために、24歳になるウチの息子なんぞは、電話機に線がつながっていたという事実を知りません。(笑)

で、時が経つにつれて、電池も交換して行かなくてはなりませんが、ある時期から電話機用の電池が入手できなくなりました。それで、電話機ごと交換していったわけですが、なぜかそれらの電話機と電話交換機の相性が悪いのか、はたまた電話交換機がへたってきたのか、内線通話ができなくなり、最近ではドアホンのノイズがひどくなってきました。電話機は有線の機器だと内線通話ができるので、それをつないで使っていましたが、なんかえらく退歩した感じでした。

最近は、デジタル方式の無線電話で3台とか4台の子機を持つことができる電話機が出回っています。エイデンに行ってみましたら、その電話機とドアホンを接続することができるようなので、きれいさっぱりシステム全体を交換しました。

機種は、同じメーカーのパイオニア製の、TF-FV8030(無線子機2台付き)、TF-DR2(ドアホン)、TF-TB2(ドアホンターミナルボックス)です。エイデンは現物を見てカタログをもらうだけに留め、ネットで最安を探して買いました。(笑)

不要になったドアホン、電話機、電話交換機は家内といっしょに長年の苦労をねぎらうべく御祓いをして(適当です(笑))不燃物ゴミに。三階で使っていた、ケンウッド製の無線電話機だけはデザインが大変美しくとても20年前のものとは思えない(でもレシーバーの大きさだけは時代を感じさせる)ものなので、「技術遺産」として常態保存することにしました。ま、要するに飾っておくだけですが。(笑)

レッスン室の壁面の電話交換機があった場所にドアホンターミナルボックスが架けられ、玄関のドアホンも新品になり、気分が新たになりました。各部屋に行っている電話線はもう無用になり、もう使うことはありません。一応、非常用に電気を使わない有線の電話機1台は保管です。このパイオニア製の電話機、デザインも使い勝手もなかなかよろしい。
最近妙にカドがないデザインが多くて手が滑って持ちにくいのが多いんですが、この最新型はちゃんと必要なところにはカドを作ってあります。

親機と子機がかなり離れていても全くノイズはないし、よく聞こえます。消費電力も全てをあわせても、旧電話交換機の半分にも満たないです。こういった地味な分野でも日本の企業はよく努力をしてるんですねぇ。

バロック音楽の旅講座第3回

2010年10月05日 10時59分24秒 | 音楽系
10月2日土曜日は、くわな市民大学「市民企画講座」バロック音楽の旅IVの第3回講座でした。今回は「イギリス・リュートソングの世界」と題したコンサートで、ソプラノの増野友香さんと私が演奏を致しました。プログラムはダウランドを中心にトラッドとビートルズソングを交えたものです。トラッドとビートルズソングのアレンジは私が担当いたしました。

曲目は以下の通りです。

ジョン・ダウランド作曲(1563 –1626)
彼女は言い訳ができるのか?
もし私の嘆きが
流れよ、クリスタルの涙
さあ、もう一度

作者不詳(17世紀初頭)
ロビンは深い森に行ってしまった(リュートソロ)

ジョン・ダウランド作曲
来たれ、深き眠りよ

――――――休憩――――――

イギリスのトラッド(作者不詳)より
サリー・ガーデン
グリーンスリーブス

ジョン・ダウランド作曲
私は見た、あの人が泣くのを

レノン=マッカートニー作曲
ミシェル
プリーズ・プリーズ・ミー

ジョン・ダウランド作曲
目覚めよ、愛しの恋人よ
流れよ私の涙
今こそ別れ


増野さんとほぼ同じプログラムで3回コンサートを行ってきましたが、今回の会場が一番きれいに響いていました。日本では(少なくとも名古屋圏では)なかなかいい条件の教会がないのですが、私の地元にこんないい条件の教会があるのは希有なことだと今更ながら思いました。



このバロック音楽講座は、今年は73名の参加申し込みがありまして、これは過去最多です。年5回のほぼ定期開催で、うち4回がコンサート1回がレクチャーです。来年以降も安定的にこの位の参加者を確保したいところです。次回講座は12月4日、「リコーダーとチェンバロのためのフランスバロック音楽」と題したコンサートです。途中からの講座参加も可能ですので、ご希望の方はご連絡ください。