リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

会食いろいろ

2018年11月27日 17時21分28秒 | 日々のこと
普段はあまりあちこち出かけて会食するということはないのですが、最近めずらしく結構いろんな方にお目にかかり食を共にさせていただくご縁がありました。このブログにも書いたことがありますが、ドイツ在住の作曲家、久保麻耶子さんとご一緒させていただいたのはひと月くらいまえでしょうか。そのとき、かつて委嘱したリュート曲「緑のシャコンヌ」のタブラチュア版を年内に作ると宣言してしまいましたが、ぼちぼち〆切が見えてきました。ぼちぼちとりかからないと。

先週は久しぶりに名古屋声楽界の重鎮、佐地多美さんとお昼をご一緒させていただきました。30年程前にコンサートをご一緒させていたことがありましたが、今回また名古屋市および近辺でコンサートをということになり、それの「密談」です。コンサートは多分来年の5月くらいになるかな?とても楽しみにしています。

この前の日曜日は、ギタリストの益田正洋さんと打ち上げでした。お昼にミューズでコンサートがあり、聴きに行きまして、その流れで、ミューズ音楽館の山下社長ご夫妻とご一緒させていただきました。実は益田さんにお目にかかるのは今回が初めて。彼の演奏はとても端正で技術的にもとても洗練されているし、ルックスもどっちかというと固い感じでしたが、実際は正反対の方。冗談大好きの好青年でした。一昨年私が現代ギターに寄稿した「バッハ/無伴奏チェロ組曲第6番BWV1012編曲の真相」を全部読んで頂いていてとても嬉しかったです。ちなみに同記事を終わりまで読んだ、と聞いたのは彼が二人目です。読んだよ、というのは何人かから聞いているのですが・・・

2日前は、「プリンセス・ピンク」ことギターの椎野みち子さんとご一緒させていただきました。四日市のギターサークル「サルビア」さんの指導に椎野さんいらっしゃるとのことでしたので、四日市まででかけて行きました。いままで何回かお目にはかかっているのですが、あまり時間がなくすれ違いみたいな感じでした。今回はサルビアのみなさんもご一緒にいろいろなお話を伺うことができました。彼女はクラシックなギター曲は演奏しませんが、自作の曲を中心としたコンサートに定評があります。彼女の作品はとても味わいがあるメロディと巧みなハーモニー処理が素敵なものばかりです。以前リュートの曲を作って頂いたことがありまして、私のコンサートでもときどき演奏させて頂いております。そのお礼に「ワルツM」という曲を作って献呈させていただきました。

12月に入ってからは、多分バロック・ギター、テオルボの太田さん、オーボエの大山さん、益田さんの弟さんの展行さんにお目にかかりますが打ち上がるかは未定です。

バロック音楽の旅12第4回コンサート

2018年11月18日 15時39分00秒 | 音楽系
バロック音楽の旅12の第4回コンサートが終了しました。今回は、奈良県在住のヴィオラ・ダ・ガンバ界の重鎮、坂本利文さんと奥様とご一緒させて頂きました。



このシリーズにお越し頂くのは今回で3度目になりますが、ガンバ、リュート、リコーダーによるしっとり系の音色が、会場であるメディアライブのホールにとてもマッチングがよく、毎回楽しく演奏させて頂いております。

今回のプログラムは次の通りでした。

フォンタナ/ソナタ第二番ニ長調
ボニッツイ/「喜びをあなたに」によるディミニューション
カプスベルガー/ガリアルダ第3番
ピッチニーニ/トッカータ第20番、サラバンドのアリア
セルマ/二声のためのカンツォン
マレ/組曲ト短調より
ド・ヴィゼ/組曲ニ短調
オットテール/組曲ニ長調より

アンコールはマレのトリオ・ソナタより変ロ長調の「夕焼け小焼け」サラバンドを演奏しました。

次回は太田耕平さんのバロック・ギターとテオルボによるコンサートです。バロック・ギターは前回のバロック・オーボエに引き続き本シリーズ初登場です。

レンポウ?

2018年11月15日 00時43分52秒 | 日々のこと
某お粗末大臣が蓮舫議員を「レンポウ」と言い間違えて非難されていますが、日本語の発音体系からすると「レンポウ」と言ってしまうのはむしろ自然でしょう。

たとえば、乾杯、安否、完封、三平、漢方など、「ん」のあとのハ行はマルがついて「パ行」になります。ですので、例の大臣が何度も「レンポウ」と言ったのはある意味仕方がなかったとも言えるでしょう。

ただ固有名詞なので、本人が「レンホウ」と名乗っている以上、間違って発音しやすいですが「レンポウ」と呼んではいけません。

ウィキペディアによりますと、蓮舫議員は17歳まで中華民国籍で、以降は日本国籍も取得して二重国籍、一昨年の2016年に日本国籍だけになり、本名を村田レンホウとおっしゃるそうです。「蓮舫」は中国語ではLien-Fangと発音するそうですが、中国語の名前を日本語式に読むときは、日本語の発音体系に従うのが通例です。たとえば、習近平は「シュウキンヘイ」ではなく「シュウキンペイ」と読みます。(もっともシージンピンとルビをご丁寧にふっている新聞もありますが)ですから蓮舫議員が日本でタレントデビューしたときに「レンポウ」と読ませるべきだったはずです。が、この読み方だと何か古くさい感じがあするので、タレントとしてインパクトが弱い、よって「レンホウ」とした、まぁこれは私の勝手な想像ですけどね。(笑)

ともあれ、件の某大臣よりははるかに有名な蓮舫議員の読み方を知らない、あるいは注意を払って読まないというのは、同業者としては失格でしょう。このおそ松じゃなかったお粗末大臣、いつまでもつのでしょうか。

最終リハーサル

2018年11月06日 14時42分35秒 | 音楽系
11日のコンサートの最終リハーサルで、奈良の坂本さん宅に行って来ました。リハーサルは今回が2回目で最後です。

坂本さん宅はならまちにあり、家自体が文化財に指定されています旧家です。最近ではインバウンド効果で人の往来が急に増えたたとのこと。そういや、2,3年前に伺ったときより明らかに人が多いです。近所に新しいお店が増えたし。

リハーサルは午前中から行ったので、3時頃には終了、ふと思い立って近所の興福寺や奈良国立博物館博物館に行ってみました。



猿沢の池です。この写真の右奥の方が坂本さん宅です。



奈良と言えば鹿さんです。

興福寺の中金堂が再建されました。北円堂の秘仏特別ご開帳や、御朱印やお土産にお金を使ってしまったので、そうそうまだ正倉院展にも行かなくてはなりませんし、また今度来たときに中を拝観させていただこうかと思います。



このあと正倉院展に行きました。時間が時間なので、ほとんど待ち時間もなく入場できました。警備のおじさんの話では今日も午前中からお昼くらいまでは1時間以上の待ちだったとのことです。今回は琵琶の公開はなく、弦楽器はお琴二面だけでした。その中の一つ、日本製だとのことでしたが、ペグが裏側について、ボディがソリッドではなく箱になっている七弦の琴がありました。ペグが一本不足していました。そんなに経費がかかるわけではなさそうなので、ペグくらい復元すればいいのにとは思いましたが、いろいろ事情があるのでしょう。駒がとても低かったので、ハワイアンギターみたいに、左手で弦を押さえて弾いていたのかも知れません。

坂本宅さんから徒歩15分くらいの思わぬ奈良観光で、とてもいい時間を過ごすことができました。コンサートは11月11日、くわなメディアライヴ1F多目的ホール15時開演で、イタリア(フォンタナ、セルマ、ピッチニーニなど)とフランス(マレ、ド・ヴィゼ、オットテール)の作品を演奏します。