リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

取れません!

2014年01月30日 18時34分39秒 | 日々のこと
お皿が器にはまってしまって取れなくなってしまいました。実は同じようになってから底の方をたたいたら一度取れたんですが、なんで取れなくなると?と思って、もう一度同じようにはめてみましたら、今度は本当に取れなくなりました。



冷やしてからお湯で暖めるとか、上から熱湯をかけるとかしてもだめです。陶器なので、こじいれることもできません。完全にぴったりとはまっているわけではなく、水は中に入っていきます。

中に水を入れて、蒸気の力で、というのは一番有力だと思ったので、直接コンロにかけてみようと思いました。水を入れて何分くらいで沸騰するかを前もって知っておいた方がいいだろうということで、別の器で直接コンロにかけてみましたら、沸騰した直後に器が割れてしまいました。ということは、皿は取り出せるでしょうが、器は割れてしまうわけです。2つとも使えないようりは、1つでも生かすことができる方がいいという考えもありますが・・・

こういうときってやっぱりナイトスクープに頼むしかないんでしょうか?(笑)でもこの手のネタは今まで何回もありましたからねぇ。


アベノミクス効果

2014年01月27日 11時57分20秒 | 日々のこと
水曜日と金曜日はミューズでレッスンがあるので車で出かけます。ハイブリッド車を買ってからはもうほとんど電車で出かけることはなくなりました。寒い日も快適ですし、音楽を聴きながらのドライブもなかなか楽しいです。

最近運転していてふと気がついたのは、なんかダンプカーが増えたような感じがするのです。それもほとんどのダンプが積載オーバー。



つい最近までは荷台スリスリのダンプが多かったですが、まぁこれが多分法律で決まっている分量でしょうが、最近見る多くのダンプはてんこ盛りです。昔私が車を買ったばかりの頃(CVCCのホンダシビックRSLでした)のダンプカーはそれはもう今より運転がずっと荒かったですし、荷台に土砂がてんこ盛り、ときどきこぼれてきて後続の車にあたりそうになったもんです。まだ日本が急成長していた頃でした。

てんこ盛りダンプが増えたのはひょっとしたらアベノミクス効果なのでは?土建の仕事が増えてきて、運べば運ぶほど儲かるのかも。そういえば同じく最近暴走族が増えてきた感じもします。国道の近くに住んでいるもんですから、連中のバイクの音が以前より気になります。

経済の停滞する中でダンプカーも結果的に遵法となっていました。族も金がないのでやはり違法行動に出る率は下がっていました。それが経済が循環しだして金回りがよくなってきたので、また前に戻ってきたのか!?アベノミクスの負の部分が早くも噴出か!!(これは個人の感想であり、正しい議論かどうかを保証するものではありません)

ノヴェンバーステップス

2014年01月21日 22時59分42秒 | 音楽系
日経新聞の「私の履歴書」、今年から小澤征爾氏ですが、佳境に入ってますね。今日は武満徹のノヴェンバーステップスの委嘱のいきさつなどが書かれていました。

ノヴェンバーステップスはご存じ、尺八と琵琶が共演するオーケストラ作品で、ニューヨークフィルの委嘱で書かれた作品です。でも今日の「履歴書」によると、ニューヨークフィルの当時の指揮者、レナード・バーンスタインは当初黛敏郎に委嘱する予定だったといいます。

小澤征爾が武満作品をバーンスタインに聴かせたところ、彼の気が変わって武満に委嘱先を変更したということらしいですが、小澤の横やりで委嘱先が変わってしまったということなのかな。このことは黛は知っていたのでしょうか。これってもう一般的に知られていることでしょうか。私は寡聞にして知りませんでした。

ノヴェンバーステップスは作曲当時からとても話題になった曲で、トロント交響楽団と小澤征爾、琵琶は鶴田錦史、尺八は横山勝也で録音されています。当時高校生だった私はなけなしの貯金をはたいて2枚組のレコードを買いましたが、ノヴェンバーステップスの部分は1枚目片面のみ。あと残りは延々とメシアンのトランガリラ交響曲が入っていました。そのときは「なんじゃこれ~。インチキや~」と思いました。メシアン抱き合わせ商法ですね。(笑)でも聴かないのはもったいないので聴いていると結構いける曲でした。

そうそう、このレコードのメシアン作品の解説を確か黛敏郎が書いていました。ということは、彼はホントならバーンスタインからの委嘱があったのに・・・ということを知らなかった??そのいきさつを知っていたら、ノヴェンバーステップスがカップリングされているアルバムになんか解説をかくもんか、ってことになりかねません。もっとも黛は貧しかった武満にピアノを贈ったという話がありますから、心が広い方だったのかも。はい、最後は下衆の勘ぐりになってしまいました。(笑)

歯科治療

2014年01月19日 13時43分05秒 | 日々のこと
金曜日の歯科治療は長丁場でした。何と4時間近く!

昨年12月のはじめ頃より、左下奥歯が痛み始めどうしても我慢できなくなって12月の中頃より通院を始めました。この歯はもう1年以上前から、ものをかむと少し痛んだり水がしみたりしていた歯でした。でもなんとか我慢ができる程度だったので、歯医者に行くのがいやでしたから放って置きました。でもとうとう年貢の納め時。(笑)夜中に痛みで眼が覚める程痛くなってきました。でも不思議に起きると痛みはひいていきました。12月のはじめにコンサートが2つありましたが、本番中にあの痛さではとても演奏できたものではありません。でも起きている間はなぜか痛くないので、本番は特に問題ありませんでした。

でも就寝して何時間かすると痛みで眼が覚めるので、だんだん寝不足になってきました。これではもたないと思いましたので、ついに歯医者に行く大英断を下したのでありました。

金曜日は3時間はかかりますよ、って言われていたので覚悟をしていきましたが、ホント、優にに3時間超え、4時間近くかかりました。治療が始まる前に先生から、「治療中iPodなんかで音楽を聴いていてもいいですよ」って言われましたが、音楽を聴いていていい気分になっているところに突然ズキンときたらせっかくの音楽が台無しになるので、聴くのは止しました。

実は先生は竹馬の友なんですが、こと治療に関しては容赦は致しません。「はい、痛くなりますからねー」なんて言われたあとはホントに痛くなります。(笑)でも今から思えば、先生のお言葉通り、iPodで音楽を聴いていればよかったです。曲目はマタイ受難曲。歯科治療中にはぴったしの音楽です。キリストの痛みが少しでもわかろうというものです。時間的にもちょうどいいくらいでした。

今回で治療は峠を越えました。現在は噛んでも痛くなくなりましたし水もしみません。もちろん夜中に痛くなるということもありません。あとは歯にかぶせものをするだけです。めでたしめでたし。

カードが使えない!

2014年01月14日 12時59分28秒 | 日々のこと
何年か前香港に行ったときに、HSBCという銀行の口座を作りました。なにげにHSBCに行ったら、運転免許証があれば口座開設が可能ということでしたので、手持ちのお金ン万円(ン十万ではないですよ)を入金して開設しました。

カードも作ってもらって後日日本に送ってきました。まぁへそくり程度の金額ですが、今まで2、3回日本のATMから引き下ろしていました。

ちょっと円安になったので、少し引き出そうかと思ってゆうちょ銀行にいきましたら、引き出せません。係の人に尋ねましたらもう提携を解消したので引き出せないとのこと。ありゃりゃ~、これは困りました。確かちょうど1年前新しいカードを送ってきたときはちゃんと使えたんですがねぇ。

ネットで調べてみましたら、HSBCが提携しているUnionPay(中国銀聯)は東京三菱UFJ銀行でも使えるとのこと。で、さっそく東京三菱UFJに行きましたらやはりできません。お店の人に尋ねたら、一部のカードについては銀聯は使えないとのこと。うーむ、一部のねぇ。

これってひょっとしたら国税当局の手が回っているからなのかな?お金持ちが資産を海外の銀行にあずけて運用することに当局は神経質になっているというのをどっかで読んだような気がします。海外だと資産を把握できないし、ATMで引き出したら課税できませんから。

HSBCは結構人気があるらしく、口座開設ツアーなんてのもあるらしいですから、ここのカードで日本のATM経由でお金を引き出せないように国税当局が仕組んだのかも?なけなしのへそくりしかない私にはとても迷惑な話ではあります。実際はどうなのか、いまHSBCに問い合わせてます。






BWV996の録音

2014年01月08日 17時49分00秒 | 音楽系
BWV996の手持ちの録音を調べて見ました。

ホプキンソン・スミス 録音年1981-2
へ短調で演奏しています。楽譜も出版されていますが、ヘ短調での演奏はめちゃくちゃ難しいです。

ルツ・キルヒホーフ 1987
ホ短調で演奏しています(ただし440です)が、聞いた感じではニ短調調弦のまま強引に録音したみたいです。ライナーノートにもスコルダトゥーラのことは書かれていません。ちなみにこのライナーノートの日本語訳、リュートも英語もわからない人が訳したみたいです。

コンラート・ユングヘーネル 1988-9
ト短調で演奏しています。とても苦しそう・・・同情しますが。

今村泰典 1991
ト短調です。楽譜も出版されていますが、このト短調版もプレイヤビリティはいいとは言えません。

ヤコブ・リンドベルイ 1992
このブログで紹介しましたように、彼はロイスナーが使っていたスコルダトゥーラを使ってホ短調で演奏しています。

ポール・バイヤー 2011?
ホ短調です。ダウンロード版でライナーノートがありませんので、スコルダトゥーラを使っているかどうかはわかりません。聞いた感じでは使っているような。

ロバート・バルトはヴァイス専門なので録音していません。ポール・オデットも録音していません。ロルフ・リスルバンドは当時のタブラチュア版のみによるアルバムはありますが、996番は録音していないようです。エドゥワルド・エグエスは996だけ録音してないみたいです。

まぁこんなところでしょうか。思っていたより録音点数が多いですが、こうして見てみると最近はあまり録音されていないです。今後はスコルダトゥーラでホ短調がトレンド?になっていくのでしょうか。

バッハ作曲組曲ホ短調BWV996その後

2014年01月07日 14時12分53秒 | 音楽系
年末に996番について書きましたが、その後全曲スコルダトゥーラによるタブを作り運指も施しました。運指とポジションはまだ検討の余地はありますが、何回か弾いてみてほぼ確定に近いところまで来ました。

私のアレンジはリュート曲としてはもちろん「超」難しい部類に入りますが、十分プレイヤブルです。1か所だけバスのオクターブ弦に頼ったところがありますが(この方法はできるだけ避けたいところです)それ以外はすべてオリジナルの通りの音の高さと和音を出すことが出来ます。

このスコルダトゥーラの威力は相当なものですねぇ。ニ短調調弦よりこの調弦の方が通奏低音も弾きやすい感じがします。ニ短調調弦だと1コースを和音の構成音として使いにくいことがよくあり、どうしても使う頻度が減りがちです。早い話、1コースみたいいらんという感じです。1コースなしのドイツ・テオルボの調弦法はこうした事情も反映しているのでしょう。もちろん1コースの弦が切れやすいというのが一番大きな理由でしょうが。

このスコルダトゥーラでの通底ぜひやってみたいですが、慣れるまでが結構怖そうです。ふと魔がさして指がニ短調調弦の音を押さえてしまって・・・考えると恐怖ですねぇ。バスは同じなので、ルネサンス調弦のときみたいにバスの音を間違えるということはありません。ですから意外とすんなり慣れてしまうかも。通底の和音の判断はほぼ瞬間的というより弾く前にしていないといけないので、やはりそのレベルまで行くには1年くらいはこっそりと練習しておいたほうがいいかも。生兵法は怪我のもと。(笑)

最新・楽器航空機持込情報

2014年01月03日 01時09分07秒 | 音楽系
今回のアメリカ行きで得た最新楽器航空機持込情報です。

私が利用した航空会社はアメリカン航空です。これは昨年大変優先的に楽器をキャビンに入れてくれたからです。基本的にはアメリカの航空会社は全てキャビン持込が可能でしょう。ベストはおそらくユナイテッド航空でしょう。なんと言っても、United Breaks Guitars の功績が大でしょう。もう2度とあのような悪夢!は味わいたくはないでしょうから。

注意すべきは満員のときだと、頭上の荷物収納ボックスが一杯で入れることができなくなるということがあり得るということです。楽器1台でボックスひとつ丸々占有するからです。

これには先ほどのアメリカの航空会社なら、チェックインのときに楽器をキャビンに持ち込むということを伝えれば優先搭乗をさせてくれます。これなら確実に楽器を収納ボックスに入れることができます。

次にどのくらいのサイズならそのボックスに入れることができるかです。今回利用した機体はボーイング777-200でした。この機体の場合は少し余裕を持たせて、長さ92cm奥行き36cmくらいまでは行けます。今回私が持って行った楽器は弦長65cmの小さなバロック・リュートでしたので、もちろん余裕です。弦長70.5cmのモーリスの楽器だと長さ93cm奥行き38cmありますが、確か以前ぎりぎりで入ったという記憶があります。モーリスの楽器はボディーの幅が相当広いので、ほっそりとしたボディのバロック・リュートでしたら多分大丈夫でしょう。ただ一部小型のボックスがありますのでご注意を。

例のUnited ...のおかげで随分改善されましたね。リュート、ヴァイオリン、ギター等の楽器の方には朗報です。ただ他の航空会社に関してはあまり変わってないかも知れません。誰か人柱になって、○○○ breaks theorbo というのでも作ってYou Tubeで公開してくれませんかねぇ。(笑)