リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

異変!?

2023年04月30日 19時19分07秒 | 日々のこと
4月も今日が最終日、春たけなわの今日この頃、我が家に隣接する天然どくだみ園のドクダミも随分成長してきました。



花はこれからですが、今年は例年と異なり少し異変が。

写真の奥の方をみますと、あまり成長していない部分があります。



理由はよくわかりませんがこの部分だけ地面からドクダミが成長していません。地下茎が残っているはずですが。代わりに立ちの高いオオアレチノギクが生えてきていましたので、全て根こそぎ抜いてやりました。オオアレチノギクは成長すると1.5メートル以上にもなり、こんなのが家の横に生えてきたら目障りです。

昨年まではドクダミが密生していたので、オオアレチノギクが成長する隙をあたえませんでした。この「空き地」にもはやくドクダミが密生してほしいものです。ドクダミのがんばりを期待!

レギストラント

2023年04月29日 15時30分10秒 | 音楽系
先日NHKで鈴木雅明さんのオルガンで、北ドイツ北オランダにあるシュニットガーのオルガンを巡る番組をやっていました。シュニットガーは多数のオルガンを製作し、現在も修復されて残されています。そんなシュニットガー・オルガンを巡る旅でした。

今回の番組はとても丁寧なつくりで楽しむことができました。とりわけレギストラントにもさりげなく配慮がされていて好感が持てました。レギストラントというのはオルガニストの傍らにいて、レジスター(ストップ)という音色を選ぶノブを引っ張ったり引っ込めたりする人です。

オルガンを演奏するときは、どういう音色で演奏するかを全てオルガニストが決定します。オルガンは教会などの建物に併設されるのでひとつひとつ異なった造りになっていて、パイプの音色も皆異なります。それをどう組み合わせて曲を演奏するかは全てオルガニストの判断です。ですから同じ曲例えば有名なファンタジーとフーガト短調BWV542を弾いても、どこのオルガンで誰が弾いたかでまるで音色が異なることになるのです。このあたりはリュートの演奏において楽器や奏者の差で出てくる音の違いよりずっと大きいと思います。

オルガニストが決めたレジスターの組み合わせを曲の進行とともに切り替えていくのがレギストラントです。もちろん単純な短い曲の場合だとオルガニストだけでレジスターを選べますが、大抵の曲の場合はいくつかのレジスターを使って音を重ねますので、オルガニストの手だけでは足りません。そこで「専門職」のレギストラントの必要性が出てくるのです。

オルガニストと事前に打ち合わせ、その指示通りにレジスターを選んで行くのはなかなか大変な作業です。さらにレギストラントは譜めくりもします。譜めくりも奏者と一緒に楽器を弾いているつもりで楽譜を見ていないと、いいタイミングで譜めくりができません。余談ですが、以前ギターとピアノのデュオでピアノの譜めくりを担当していた某氏(アマチュアの方です)がいいタイミングで譜めくりができず慌てて譜面を下に落としてしまったということがありました。某氏はアマチュアながら演奏は上手なので引き受けたようですが、よほどしっかりと楽譜が読めないと務まらないのが譜めくり役です。

そんなレギストラントの仕事をカメラはさりげないけれど丁寧に映していました。雅明さんの顔にかぶらないようにレギストラントの顔が少し遠くに見えるようにしたり、待機して立っているところをさりげなく映したり、レジスターを変更する場面や譜めくりの場面をしっかりと捉えたり、オルガンの演奏はひとりではできないんだなということがよく分かるように撮っていました。多くのオルガン演奏のビデオはオルガニストの手や足を撮すのが中心で、レギストラントが実際はいるのによく映っても手だけとか(笑)という感じでえらい違いです。

今回の番組は雅明さんの演奏もさることながら、演奏の実際、歴史的背景、街の様子などが織り込まれた包括的で豊かな厚みのある内容でした。さすがNHKです。

iPhone 14

2023年04月28日 17時21分21秒 | 日々のこと
スマホを買い換えました。2017年9月にiPhone 8 を購入して6年近く使ってきましたが、あと1,2年もすればサポートが終わるらしいので、今回思い切って新調することにしました。今ならまだそこそこのお値段でiPhone 8をメルカリで売れますが、ギリギリまで使うともういい値では売れないかもしれないという判断もありました。

新しく買ったのはiPhone 14 です。6.1インチのディスプレイの品で、もう一段上級のiPhone 14 Proとかディスプレイが6.7インチのモデルもありますが、そこまで高性能なカメラ性能は要らないし6.7インチは大きすぎるということで本品に決定。

当初は小型のiPhone 13 miniも検討しましたが、ローガンで小さい文字が見づらいし、iPhone 14が今のiPhone 8より20数グラムしか重量が変わらないこともありました。

購入は金利0%の36回払いを利用しました。月々3700円あまりで、ちょうど借りている駐車場1台分を解約しようとしていたところでしたので、実質的な負担感は全くなく購入できました。

昨日注文しましたら、早いことに今日の午前中に届きました。Spigenのバンパー式のケース(最近ずっとこのメーカーのものを使っています)とTEIQの強化ガラスフィルム(硬度10H)も一緒に注文しました。



iPhone 8のバックアップは昨日中にiTunes経由でPCに取っておきましたが、今のスマホは進んでいて旧機種を横に置いておくだけで自動でBluetoothで通信をしてアプリやデータを移動してくれます。

今回の機種変更は今までとはことなり、Apple Watch ともつなげ直さないといけないし、iD や特にSuicaの再設定で少し手こずりました。周辺機器やカード設定がからんでくると単純に旧から新というわけにはいきません。結果的には自動でデータ移行をしないで、iTunes経由でバックアップをインストールしてあとは手動で設定をした方が早かったようです。

早速iDとSuicaがきちんと使えるかコンビニとガソリンスタンドで使ってみましたが、SuicaはApple Watchの機能で使うのでも今までと全く同じ、でもiDは少し面倒くさくなりました。いままでだとiPhoneの電源を入れなくても指紋認証のボタンに指をあてて置くだけで使えたのですが、顔認証になったiPhone14では右横のボタンをダブルクリックして顔認証しないといけません。ポケットに手を入れたときにダブルクリックしてポケットから出したときに素早く顔認証、というふうにスマートにしなければなりません。

あとは画面が大きくなった分文字が大きくなって読みやすくなったし、処理速度が格段に上がっているのには驚きました。まだ写真を撮ってはいませんが、相当性能は上がっているようなので楽しみです。

シンなんたら

2023年04月27日 14時02分15秒 | 日々のこと
シン仮面ライダーが人気だそうですでに興業収入が20億円突破したらしいです。先月の中頃に公開して一ヶ月くらい経ってますがなかなかの勢いです。

仮面ライダーが人気だった頃は、私はすでに大学生でもうあまり興味はありませんでしたので、シン仮面ライダーと言われても別にときめくわけではありません。ウルトラマンはもう少し前でしたが、中学3年生くらいのころで、ひねくれた中学生だった私は特撮のアラ探しばかりしていました。ウルトラマンなんて鮎釣りをする胸までくるゴムスーツの白いやつを着とる!あのぶよぶよのゴム長胴体の中に普通の人間がはいっとるだけや!なんてほざいていました。

鮎釣り用の胸までくるゴムスーツは今はもっとスマートになっていて、その名もウェットスーツというらしいですが、私の爺さんが近所の町屋川で使っていたものが納屋に置いてありました。昔の町屋川下流では鮎釣りができたようです。

ウルトラマンはあのゴムのぶよぶよ感がどうしてもメカニカル感を殺いでしまい、全く興味がわきませんでした。従ってシン・ウルトラマンも刺さりません。

私の心に刺さる昔のヒーローってあったかなぁ?って考えてみると、あります、あります。月光仮面です。月光仮面は私が小学校の低学年の頃にテレビで放映されていました。冒頭、タケダタケダタケダータケダタケダタケダータケダターケーダーのCMボーカルで始まり、次にテーマミュージックが流れる中、ストーリーが始まるのをいまかいまかと心ときめかせたものでした。月光仮面にもマンモスコング編という特撮をとり入れたシリーズがありましたが、稚拙な特撮を見てそれの揚げ足を取るようなことはまだしませんでした。気にはなっていましたけど、まだまだ純真でした。(笑)

先日日経新聞に祝十郎(いわいじゅうろう)こと月光仮面を演じていた大瀬康一さんのインタビューが載っていました。まだお元気なんですねぇ。よみがえった月光仮面みたいでなんか不思議な感じです。大瀬さんがお元気なうちにシン月光仮面を制作して、大瀬さんにも登場してほしいですね。

月面着陸

2023年04月26日 14時32分20秒 | 日々のこと
民間企業初の月面着陸チャレンジ残念でした。

今朝未明0時40分ころ着陸すると聞いていたので、35分くらいからネット中継を見ていました。地上波のテレビではやっていませんでしたね。

ネット中継ではまだまだ着陸する気配はなく月の裏側の陰にいるので通信もまだ来ていないところでした。実際の着陸はその一時間後くらいだという話です。

その間いろんな人がいろんなことを話していましたが、日本人も含めてみんな英語でした。日本人のなかにはなまりが結構強め、でもすごく使い慣れていて流暢な人が多かったです。(そういう英語実は私苦手です)もちろん日本の視聴者のために同時通訳つきです。世界に発信するには英語でないとということですね。

あと10メートル、5メートル・・・というところでアナウンスが止まりどうやら着地までいったようです。でもここから長い中断があり、30分くらいかもっと経っていたかもしれません、関係者全員が暗い顔して前に並びました。もし着地成功だったら大騒ぎで前に居並ぶことでしょうから、これはうまくいかなかったのだなと感じました。

固い表情で代表者の方がマイクの前に立ちました。「なーんちゃって、大成功ですー!」って代表の方がいってくれるよう密かに期待をしましたが、代表者の方から出たことばは残念な内容でした。

イーロンマスクのスペースXも何度も失敗しています。また次のチャレンジをめざしてがんばってほしいです。

地方が人気のインバウンドとオーバーツーリムズ

2023年04月25日 13時41分38秒 | 日々のこと
最近は訪日観光客も徐々に増えてきて、日本のインバウンド需要も回復しつつありとても結構なことだと思います。山形の銀山温泉では、ガス灯の中に映る温泉街というイメージ写真を戦略的に海外に出していくそうです。もともと銀山温泉はイメージ戦略が巧みですからさらにインバウンド客を呼び込むことでしょう。

インバウンド客に人気が出ているのが山形とか大分、伊豆といった地方だそうです。ネットのサーチ数も急増、アジアからの客に限ってみれば19年度より20%も増加しているそうな。

ただ観光客が増えすぎるとオーバーツーリズムといわれる「観光公害」が起こります。最近私がひいきにしている某温泉、和歌山県内ですが三重県と奈良県にほど近いところです、ここがオーバーツーリズムにならないかと個人的にひそかに気をもんでいます。

この温泉には世界遺産になっているつぼ湯があり、小栗判官の物語も伝えられている日本最古の温泉です。コロナ前は主にドイツからの個人客であふれていたそうですが、最近訪ねてみましたら、まだちらほらと外国人が見受けらるくらいでした。コロナ禍真っ最中はもっと静かでとても風情があったのですが。

ここは旅館のキャパが少ないし、温泉につきものの繁華街もないのでお隣の大陸から観光バスで人がどっと押し寄せることはないでしょうけど、この静かな環境は大切にしたいところです。まぁ知る人ぞ知るくらいで収まってほしいです。ここの温泉は湯温、湯量、泉質とも抜群で間違いなく関西トップでしょう。周りに火山がないのに90度近い「濃い」温泉が湧出するところはあまり聞きません。興味のある方はぜひお出かけ下さい。ただし大阪からも名古屋からも東京からも、どのルートを通っても時間がかかるところにあります。

あと2息くらい?

2023年04月24日 14時46分21秒 | 音楽系
VARIETIE OF LUTE-lessons の完訳版の完成まであとひと息+oneくらいかな?

当初は曲集にある曲については含まない予定でしたが、どうせならまるごと出そうということでタイトルに「完訳版」をつけました。本文の校正は先月に終えましたが、この曲集なかなかのくせものです。

というのもタブに結構ミスプリントが多いからです。ということは以前から知っていましたが、それに注釈を付けていくのが煩雑な作業になるからです。楽譜のチェックも読譜だけでなく実際に弾いてみたりもします。ルネサンス・リュートを弾くのは久々なのでついつい弾き込んでしまって時間が経ってしまうのもしばしばです。(笑)

昨日はパヴァーンの部第6曲目の、フェラボスコのパヴァーンをチェックしました。タブの文字が1段ずれているみたいなはっきりしているところは分かりやすいのですが、結構微妙なものもあります。そういうときは別の版を参照したりもします。この曲はユーイング・リュートブック(グラスゴー大学図書館蔵)にあるので見てみました。


大学図書館からはポジのマイクロ・フィルムを戴いたので、写真にすると黒白反転します。上の段の曲がフェラボスコのパヴァーンです。

この写本は最も初期に手に入れたもので、私が制作した冊子には1972年7月下旬にグラスゴー大学図書館に発注、9月18日にマイクロフィルムが届き、10月15日にそれから写真に焼き付け、10月24日にスクラップブックに貼り付けが完了した旨のメモが書いてあります。



50年以上前というとまだ私は20代はじめ頃ですが、そのころから同じようなことをしていたのですねぇ。


スクラップブックの表紙です。

黄砂落とし

2023年04月23日 16時23分37秒 | 日々のこと
最近いい天気が続いていて、黄砂を落としに行こうと思っていましたが、風が強い日が続いていました。今日は比較的穏やかな日なので近所の洗車場できれいにしてきました。なんでも黄砂を落とすのは高圧洗浄が一番いいらしいので、400円の水洗・シャンプー・水洗のコースを選びました。

ここの洗車場はいつもだとガラガラなのですが、今日はひっきりなしに車が来ていました。


たまたま左2つが空いていますがこのあとすぐにうまりました。

水を拭き取るときにはあまりこすらないようにするのがいいそうですが、黄砂が舞い落ちてからもう一週間以上経っていますので、少しは力を入れないと綺麗にとれません。これからは次の日が雨予想でもすぐに洗い落とした方がよさそうです。



水を拭き取って綺麗になりました。2週間前に完了したボディコーティングの輝きが戻りました。



フルートで綴るフレンチバロックの詩歌

2023年04月22日 22時30分51秒 | 音楽系
フルートで綴るフレンチ場路奥の詩歌というコンサートに行ってきました。

会場は大須の「アート空間SCALA」。ここは始めていくところで、なかなか見つけにくかったのですが、主催者の方に電話をして教えてもらいながら到着することができました。

ついでといってはナンですが、会場のすぐ近くに私のミニ・クロスオーバーがいつもお世話になっているソーワ・コーポレーションさんがあって、オイルを交換してもらいました。作業完了が5時ころとのことでしたが、1時前に車を入れてもいいということで、これはうまい具合にコンサートと時間があいます。(コンサートは14時開演)ソーワさんにおいておけば駐車場代が節約できます。(笑)

会場は50人程はいれば一杯になるこぢんまりしたところです。



こんな感じのところです。プログラムはマレ、オトテール、ダングルベールなどのオールフレンチプログラム。演奏は高橋いつみ(フラウト・トラヴェルソ)、山下瞬(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、辻文栄(チェンバロ)の各氏。

実はこのコンサートの出演する山下瞬さんはバロック音楽の旅16の第4回コンサートに出演していただくことになっています。その打ち合わせや秋の六華苑コンサートの出演依頼もかねて出かけた次第。

帰りしな、「せんせー」と呼びかけられました。見ると3月の豊橋のコンサートに来ていただいた方でした。名古屋の方ですが、遠路はるばる豊橋までお越し戴いた御礼を申し上げました。

今村泰典講習会【詳細】

2023年04月21日 13時43分34秒 | 音楽系
3月15日にお知らせしました、9月28日開催予定の今村泰典講習会の詳細をお知らせします。

日時:2023年9月28日(木)13時20分~20時50分
会場:スタジオ・フィオリーレ(名古屋市中村区鳥居西通1-51アンジュパティオ中村公園801号、交通:地下鉄東山線中村公園駅下車2番出口西へ徒歩1分)
受講料:15000円(50分)
聴講料:3000円
特別テクニック講座(20:00-20:50、個人レッスンではありません)
:受講・聴講の方は1500円、この講座のみお申し込みの方は3000円
定員:受講生6人。聴講生の人数制限はありません。
レッスン内容:リュート全般、通奏低音、クラシック・ギター

お申し込み:shoji726lute@gmail.com (先着順ではありません)
〆切り:2023年9月14日(月)(お申し込み頂いた方全員に再度ご連絡致します)
※本マスタークラスは感染症対策を一般的な室内活動における対策に準拠して行います。

今回は名古屋での開催です。また今回初めて公開される特別テクニック講座はリュートだけでなくギターなどを演奏する方にもとても有益な内容だと伺っています。