リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

年末超早進行

2012年12月18日 23時43分09秒 | 日々のこと
今年は22日からアメリカの娘のところに行きますので、年末の準備が全て9日早く進行しています。これは結構しんどいです。毎年手書きのマンガ風イラストを描いている年賀状ももう製作して投函しました。こんな早いペースは初めて。いつもなら、29日頃から31日にかけて丸一日使って仕上げ、夜中に投函して、完成祝いにラーメンでも食べる(笑)というパターンですが、投函したのは一昨日ですから何と早いペースなんでしょう!



今年の年賀状は、娘夫妻とその子供と飼い犬(秋田犬)、私と家内と息子を描きました。6人と一匹を描くのはえらい手間。手は一人一本(笑)、指を描くのが大変ですから。足先はかかないことにしました。昨年はサンダルを履いている足の指5人分描きエライ目に遭いました。来年はシンプルに家内と私だけにしましょう。お絵かきアプリはSAIというアプリで結構使い勝手もいいし高機能です。一昨年に買ったんですが、最近バージョンアップをしていないのが少々気懸かり。

家族のイラスト年賀状は1989年から続けていますからもう四半世紀になろうとしています。はじめはイラストペンとスクリーントーンでしたが、90年代からコンピュータを使うようになり、ここ10年くらい前からはカラー化しました。そして一昨年からデジタルお絵かきアプリを使うようになってきました。この年賀状シリーズ、図らずも我が家の子供たちの成長の記録でもあり、同時にコンピュータの発展を反映していると言えます。

モノいり

2012年12月13日 11時24分22秒 | 日々のこと
最近ウチにある電気製品やら付帯設備がよく壊れます。まぁ築20年超の家だし。

少し前に10年くらい使った給湯器が故障。修理代が結構かかるので、結局新品に替える。給湯器は家を建ててこれで三台目。メーカーがいままではノー○○でしたが、今回はリン○○、リンさんがんばって!

1週間前には電子レンジがHなんとかというエラー番号しか出なくなりました。これは8年もの。修理に来てもらったら、2万ン千円かかるとのこと、で新品を買うことに決断。電子レンジは10年もたんのですねぇ。新機種は三菱製、最近三菱製の掃除機を買ったんですが、これがなかなかよく考えられていてよかったので、はじめはレンジはパナソニックとか東芝、日立あたりを見ていましたが、掃除機のことがあったので三菱製を見てみたら、うん、これがなかなか独自路線を行っていてよいです。家電は三菱です。(笑)

別に故障はしていないんですが、CDデッキも最新のに替えました。デノン製の中級機を14年間使っていましたが、それの後継機種(次の次の次の代になるのかな)を買いました。USBメモリからも聞けるしiPodもつながるし(ということはナクソスライブラリを直接聞くことができます。余っているiPod touchをナクソスライブラリ専用機に)なによりSACD対応です。さっそく何枚か持っているSACDを聞いてみましたが、なるほどすばらしい。普通のCDのなかなかよい音です。これならもうちょっと早く買っておけばよかったです。

いろいろ買っていると物欲が増大してくるもので、ついでに精米器も買ってしまいました。福島県の山本電気製のものです。今時珍しい日本製です。安かったし。でもこれとってもよいです。ウチは農家から玄米を買っていますので、つきたての米を炊くことができ、ご飯が非常に美味。

余計なものも買ってしまっていますが、あと身の回りを見てみますと新築以来使っているのはエアコンが2機、浴室乾燥機(これは10年くらい前に壊れたままなおしていません)、ビルトイン食器洗浄乾燥機、いずれもあまり使用頻度が高くないものですが、これらも近い将来買い換えになるんでしょうねぇ。安全を考えると古い電気製品はどんどん新しいのに替えていったほうがいいのですが、電化ハウスはモノいりです。あ、太陽光発電はまだ手を出す気になれません。初期投資高すぎです。


緑のシャコンヌ

2012年12月11日 20時29分13秒 | 音楽系
来年5月18日のリサイタルのためにベルリン在住の作曲家久保摩耶子さんに曲を委嘱してあるのですが、今日久保さんにウチへ来ていただきました。いえ、別にベルリンから呼びつけたわけではないんですけどね。

ベルリンではマイナス10度とのことですが、こちらに来て雪が降っていたのでびっくりしたとおっしゃっていました。

作品は、緑のシャコンヌ(仮題)という10分ちょいの曲です。すでに少し前に私のところに送られてきているのですが、作曲者がいらっしゃるというので昨日は一日中曲をさらっていました。

曲の中のいろいろな特殊奏法などをどう弾くかを教えて頂きました。また、あまりリュート的な動きをしておらず弾きにくいところの「代案」を出しましたら割とすんなりと受け入れて頂きました。なんせ技術的にめちゃくちゃ難しい曲なので、ありがたいです。

まだ時間は沢山あるのでがんばってさらわないと。曲の雰囲気としてはいわゆるバリバリの現代曲(まぁ例えば12音で書いてあるような)とは異なり、リュートのキャラにマッチしたすごく叙情的な感じがする曲です。とは言ってもいわゆるメロディの曲とは少し異なるところも多いのですが・・・シューベルトの「美しき水車小屋の娘」の第12曲「休息」第13曲「緑色のリュートのリボンをもって」の歌詞をもとにして曲を作ったそうです。

この二つの歌曲の中にリュートという楽器が出てきて娘に恋をした青年の心情描写に潤いとか憂いを与えている感じがします。よくフランドルの絵画に愛とか堕落などの象徴にリュートが描かれているのとよく似た感じがします。

シューベルトの晩年はまだバロック・リュートが残っていたと考えられますが、この2つの曲の歌詞はまるで滅び行くリュートへの別れの歌、そして将来の復活への希望の歌みたいなものをリュート弾きとしては感じます。


ぼくはリュートを壁にかけ
それに緑のリボンを巻いた
・・・・・・・・・・・
いとしいリュートよ、今はそこに休んでおいで
そよ風がおまえの弦をかすめ
蜂の羽がおまえに触れるとき、
ぼくの心は不安にふるえる


別にリュートの滅亡を描いた詩ではないですけど、なんとなく消えゆくリュートのことをいっているような感じがします。最後のリュート奏者とされるクリスティアン・ゴットリープ・シャイトラーは1816年以降に没とものの本にはあります。(エルンスト・ポールマン著リュート、テオルボ、キタローネ)美しき水車小屋の娘が書かれた1823年のウィーンをはじめもうその頃のヨーロッパにはリュート奏者は誰もいなかったと考えられますが、まだなんとなく「リュートの空気感」みたいなのは残っていてそれが下敷きになって水車小屋の歌詞になったなんて妄想をしてしまいます。

さて久保さんの仮題「緑のシャコンヌ」ですが、ベルリンの出版社から出版されるそうです。その出版物にはタブラチュアもつけていただくことになりますので、がんばってタブになおさないといけません。5月の本番までにはなんとか出版を間に合わせたいところです。

新市長誕生

2012年12月03日 11時32分18秒 | ローカルネタ
新しい桑名市の市長に伊藤徳宇(なるたか)氏が当選致しました。昨日行われた桑名市長選挙で伊藤氏が現職の水谷氏を大差で破り当選を果たしました。

ここ最近桑名市行政を巡る不祥事があとを絶たず、現職の水谷氏は出馬しないというか辞職するのではと考えられていましたが、果敢にも出馬。よくやりますよねぇ。彼は18年前に若くして市長に当選、でも彼のバックは確か県会議員だったお父さんのもので、彼自身は若かったですが、中身は旧支配そのもの。旧態依然たる権力構造は腐れきっていたみたいで、それの現れの一部が一連の逮捕事件だったと見られます。

今回の選挙でもし水谷氏が再選されたら、もう桑名はアカンと言われても仕方がなかったでしょうけど、桑名市民のみなさんは私と同じような危機感を持っていたのでしょう、みごと伊藤市長の誕生と相成ったわけです。今までの状態が続くのなら私ももう桑名を見限ってどっかに引っ越してしまおうと思っていたくらいです。そんな経費のかかることをしなくてよくなったのでホッとしています。

ここ何年か桑名市のことで全国的に報道される内容はいいものがありませんでした。やれ空中衝突(ま、これは市政とは関係がありませんが)、やれナントカ建設の献金疑惑、やれ市職員の汚職やら、もう外から見たらとんでもない市に見えていたに違いありません。でもこれで桑名市にもやっと光が見えてきました。前市長のツケもありますので、しばらくは大変だろうとは思いますが、ぜひ伊藤市長にはがんばっていただきたいと思います。伊藤氏には農協や組合の組織はバックにありませんので、存分に力を発揮できるのではないかと思います。

組織といえば、今回教職員組合が水谷氏を支援していましたが、かつては同組合に所属していたものとして、とても恥ずかしい思いです。よりにもよってねぇ。市民からの信頼度は一段と低下ですよ。もっとも同組合は勝ち馬に乗る主義なので、次回の市長選挙は伊藤氏支援にまわるかもしれません。そうなってきたときはボーンと蹴っ飛ばしてやって欲しいですね、伊藤新市長には。(笑)