評価 (3点/5点満点)
この本は、皆さんが周囲に認められながら自分の価値を発揮して着実に評価を上げ、キャリ成長を実現するために求められる発想や行動を、「自分広報力」を総称して、その実践方法を解説するものです。
1.ポジショニング
周囲のメンバーが抱える課題・関心事や困りごとと、あなたが持つ知見やスキルとが掛け合わされるテーマを見出し、それを軸として自身の「立ち位置」を固める。
2.メッセージ思考
一定のパターンに沿ったメッセージの組み立て方や使い方を習得することで、相手の意識や行動に働きかけ、意図した成果を導き出すための有効な発信やコミュニケーションを実践できる。
3.アスピレーション
内発的な希いに裏打ちされた「志」や「大義」を示すことで、「自分広報力」がさらに高まり、より多くのメンバーを束ねて大きな成果を生み出す。
ポジショニングは、次の4つの役割モデルから考えるとよいでしょう。
1.救済者
手の回っていない課題やタスクを自分から引き受ける。
2.代弁者
現場の課題や成果をデータで分かりやすく示し伝える。
3.調整者
メンバーの立場・背景のギャップや組織間のカベを解消するコミュニケーションに徹する。
4.開拓者
真の課題解決に向けて一歩先を示し、周囲を巻き込み新たな取り組みを立ち上げる。
またメッセージ思考は、次の組み立てパターンをマスターするとよいでしょう。
1.将来仮説
「みんなまだ気が付いていないけれど、必ずこんな変化(未来)が訪れる」
2.ソリューション
「新たに生まれる課題やニーズにこう対応したら大きなチャンスになる」
3.差別化
「実現できるのは、私たちが提案するこのやり方だけだ」
自分に絶対的な価値などなく、周囲との関係がすべてを決める。
どのような環境に置かれても周囲の評価を得て成果をあげていくためのノウハウがまとめられています。