厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2023年104冊目 『自分広報力』は、どのような環境に置かれても周囲の評価を得て成果をあげるノウハウ

2023-03-23 13:52:05 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、皆さんが周囲に認められながら自分の価値を発揮して着実に評価を上げ、キャリ成長を実現するために求められる発想や行動を、「自分広報力」を総称して、その実践方法を解説するものです。

 

1.ポジショニング

周囲のメンバーが抱える課題・関心事や困りごとと、あなたが持つ知見やスキルとが掛け合わされるテーマを見出し、それを軸として自身の「立ち位置」を固める。

2.メッセージ思考

一定のパターンに沿ったメッセージの組み立て方や使い方を習得することで、相手の意識や行動に働きかけ、意図した成果を導き出すための有効な発信やコミュニケーションを実践できる。

3.アスピレーション

内発的な希いに裏打ちされた「志」や「大義」を示すことで、「自分広報力」がさらに高まり、より多くのメンバーを束ねて大きな成果を生み出す。

 

ポジショニングは、次の4つの役割モデルから考えるとよいでしょう。

1.救済者

手の回っていない課題やタスクを自分から引き受ける。

2.代弁者

現場の課題や成果をデータで分かりやすく示し伝える。

3.調整者

メンバーの立場・背景のギャップや組織間のカベを解消するコミュニケーションに徹する。

4.開拓者

真の課題解決に向けて一歩先を示し、周囲を巻き込み新たな取り組みを立ち上げる。

 

またメッセージ思考は、次の組み立てパターンをマスターするとよいでしょう。

1.将来仮説

「みんなまだ気が付いていないけれど、必ずこんな変化(未来)が訪れる」

2.ソリューション

「新たに生まれる課題やニーズにこう対応したら大きなチャンスになる」

3.差別化

「実現できるのは、私たちが提案するこのやり方だけだ」

 

自分に絶対的な価値などなく、周囲との関係がすべてを決める。

どのような環境に置かれても周囲の評価を得て成果をあげていくためのノウハウがまとめられています。

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2023年103冊目 『TEAM WORKER』は、「個」と「チームワーク」を両立することで成長を加速させる

2023-03-23 13:42:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

グーグルで新卒採用責任者を務めた著者が、就活生に大切にしてほしいことー最速で成長するためのマインドセットーをお話します。

 

<世界標準で働く人が持つ5つの行動原則>

1.「フィードバックはギフト」と捉える

2.他者の「ユニークネス」にも注目する

3.「小さな改善」を積み重ねる

4.「個」と「チームワーク」を両立させる

5.「正しいこと」を行う

 

特にカギを握っているのが、4つ目の「個とチームワークを両立させる」。つまり、本書のタイトルにもなっている「チームワーカー」であることです。

 

新卒で入った会社(IBM)を3年で辞めてしまった著者の経験も踏まえ、「自分の中のポテンシャルに気づき、強みを発揮し、チームのメンバーとともに新しい価値を生み出す」ための思考・行動の原則が紹介されています。

 

就活生だけでなく、若手・中堅のビジネスパーソンが読んでも参考になると思います。

 

【my pick-up】

◎ただのイエスマンを求める会社は成長が見込めない

日本企業の中には、組織で何となくうまくやっていけるふんわりした人を、いまだに「よいチームワーカー」と誤解している会社が少なくありません。そういう会社は個性的であることを排除してしまいます。「この学生は変わりものだな」と感じた瞬間、バツをつけたりするわけです。これは採用側が抱えている大きな問題で、日本経済が成長できない根本的な原因の一つだと思います。

◎「自分からフィードバックをもらいにいく人」が就活でも成功する

自分一人で気づける自分自身の強み・弱みは非常に限られています。なので、自分の頭の中だけで頑張ってずっと考え込むような内省の旅に出るよりも、極めてシンプルに、目の前にいる人に「どう思った?」と聞くほうがはるかに近道です。でも日本人はシャイなのか、そういう会話が苦手な人が多くて、自分一人で考え込んで時間を無駄にしがちです。だから社会全体の成長サイクルもうまく回っていないのではないでしょうか。

◎クリティカルシンキングの習慣

日本はオペレーションが非常に整っている国です。たとえば東京では、壊れた自販機をほとんど見かけないし、電車もめったに遅れない。他の国ではあり得ないと思います。でも、そんな快適な仕組みがあるがゆえに、自分が置かれた環境に無自覚でいると、現状を無批判に受け入れるだけの単なるユーザーにとどまってしまいがちです。それではクリティカルシンキングは養われません。どんなに仕組みに流されているほうが楽でも、そこには改善の余地があるはずだと、心を強くして疑いの目をもって見てほしい、

◎現状を少しずつ変える工夫が自己効力感を生む

グーグルでは、何か一つの仕事を終えたときに「どんな工夫をしたの?」という質問が必ずきます。今まで10しかできていなかった仕事を寝る時間を削って20できたというのは、全然グーグル流ではありません。「何かこれまでと違うやり方をしたに違いない」とみんな思っているから、その人なりの工夫を知りたがるわけです。この問いに答えるべく小さな工夫を積み重ねているうちに、自分にできることがはっきりわかってきます。自分のユニークネスをちゃんと自覚して、自分の強みを発揮しようという意図をしっかりもつと、「私だったらこうするのに」という自分なりに工夫できるポイントが見えてきます。小さな工夫を重ねることで現状を少しずつ変えていくことが、その人の強みを成長させるーもっている才能の芽を伸ばすー一番の近道です。しかも、その積み重ねによって得た自信(自己効力感)は、困難にぶつかったときにもあきらめずに現状を打破しようと挑戦し続ける力になってくれます。

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2023年102冊目 『気づかいの壁』は、「気がつく」人から「気が利く」人になる

2023-03-23 13:26:37 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

気づかいの壁を乗り越えるための思考法をお伝えする1冊です。

 

気づかいの壁は「自分の壁(を越える)」「相手の壁(を尊重する)」の2つがあります。

気づかいのコツは「決めるハードルを下げる」「相手に心の準備をさせる」「答えではなく情報を与える」「相手のスペースに踏み込まない」「覚えておく」という5つがあります。

 

気づかいの基本は「自分がされて嬉しいことを相手にする」ことですね。

 

【my pick-up】

◎相談に来た人に「イス」を差し出す

「これは長くなりそうだな」というときにサラッと「座って話そうか」「そこのイス座りなよ」と声をかけられると、とても嬉しい気持ちになります。立っている本人が気にしてしなくても、周りから見ると自分が相手を立たせているようにも見えます。自分だけが座っている状況を察して、さりげなくイスを勧められると素敵ですよね。同じ目の高さは、相手に安心感を与えます。「いまこの瞬間はあなたの話に集中しています」という、聞く姿勢を伝えることにもつながります。

また、アドバイスをするときも、やりすぎないことです。嬉しいあまり、知識のお披露目大会になってしまうのは避けましょう。相手は簡単な助言をもらいたかっただけなのに、滅多に起きない仮定の話にまで話を広げ、相手を疲れさせていないでしょうか。

◎「箇条書き」で相手の時間を節約する

たとえば顧客から「今日オンライン会議でご紹介いただいた商品の資料があれば、PDFで送ってほしい」というメールが来たとします。そこで、相手が少しでも早く、ほしい情報に辿り着けるように、必要なページや箇所を限定して箇条書きにするのです。「会議内でご紹介した商品は以下のページにございます。商品A:2ページ、3ページ、商品F:5ページ」こうすることでメールを受け取った人は30秒くらいの時間を節約できるはずです。たかが一手間ですが、されたほうがストレスが減り「気が利くな」と思ってくれる方法です。

◎会議の前に「話を振るからね」と伝えておく

前もって自分が当日の進行役だと予告し、「あとで話を振るからね」と参加者に伝えておくことがおすすめです。そうすることで、メンバーは各々、意見を用意して参加してくれます。その場でいいアイデアが出ることは、日本の会議の場ではあまり見かけません。やはり、各々が事前に考えたことを持ち寄って臨むからこそ、質の高い生産的な内容になるのです。

◎叱ったことは「引きずらない」

上司や先輩からの叱責も、物足りないほど短いほうが相手は気になるものです。「原因は『事前の確認不足』でしたね。気づいた時点で相談してほしかったです。そうしたら私もフォローができたので、次回からそうしましょう」これで10秒です。そこから先は、二度と繰り返さない策を本人に考えさせます。上司からすると、少し言い足りないくらいがちょうどいい長さです。そして、一度叱ったら、その内容には二度と触れないことです。

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2023年101冊目 『勝間式タイムパフォーマンスを上げる習慣』は、受動的な時間を減らして能動的な時間を増やす

2023-03-20 16:02:17 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、皆さんを「時間リッチ」に導く本です。

時間リッチとは、好きなだけ自分の時間を持ち、使うことができる状態です。

 

普段「お金がない」「時間がない」と嘆いている人の共通点は、結局のところ、受動的な時間が長すぎるということなのです。受動的に時間を過ごす限りにおいては、なかなか人生を充実させることが難しくなります。(P149)

 

能動的な時間を増やす→時間リッチになる→人生が充実する、のサイクルを回して生きましょう。

 

【my pick-up】

◎読書は時間の投資である

私がお勧めしたい典型的な時間の投資は「読書をすること」です。読書を通じて、将来役に立つかもしれない知識を定期的に自分のなかに蓄積させていくことで、自分の狭い知識や経験だけでなく、世界中の人々の幅広い知識や経験を、自分のものにすることができます。毎日の仕事やプライベートの雑事に追われていては、こうした未来への投資をすることはできません。2割が難しければ、1割でもいいから、そのような投資の時間を作ってあげることが大切です。読書という行為は、極めて能動的な行為です。

◎時間の浪費の悪循環を断ち切るために

将来のことをきちんと考えている「意識高い系」の人たちは、日々の時間を将来のための投資として使っています。仕事に役立つ資格や分野の勉強をしたり、運動を毎日の習慣にしたり、過度な飲酒を避けたりする人も多いのです。そういう人たちと付き合っていれば、飲み会に誘われることはまずないでしょうし、時間割引率の低い行為や習慣に関する有益な情報を交換することもできるでしょう。「意識高い系」というのは、ある種の揶揄として使われる言葉でもありますが、5年後、10年後というスパンで見たときに、どちらがより自由な時間を手に入れているかは、一目瞭然のことだと思います。そういう人たちを揶揄するよりも、むしろ自らその輪に入っていたほうが、時間割引率的にはよい行動だと言えるのではないでしょうか。

◎移動時間を少なくすること

私にとって移動時間というのは非常に生産性が低い時間なのです。ですからなるべく移動に使う時間を小さくしたいと考えています。実際に移動の時間が少なくなれば、その分、時間に余裕ができますし、それをまた未来の時間への投資に使うことだってできるでしょう。結局、移動時間というのは受動的な時間になりますので、スマホやテレビをダラダラ見ている時間と、質的に大差がないのです。

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2023年100冊目 『成長戦略は台湾に学べ』は、資源の乏しい国がグローバルで生き残るヒントをもらう

2023-03-20 15:52:00 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

台湾の堅調な経済成長から、日本も台湾から学ぶニーズが高まっており、それに応えてくれる1冊です。

 

半導体のTSMCといった企業、オードリー・タンをはじめとする人材、両面で台湾はいま注目されていますね。

 

日本と台湾はともに資源の乏しい国。グローバルで生き残るヒントが台湾にあります。

日本と台湾の価値観、働き方、私生活の違いなども紹介されており面白いです。

 

【my pick-up】

◎スピード重視の台湾企業と慎重な日本企業

台湾企業の敏捷性を高めているのは、トップダウンの意思決定システムです。トップが「やる」と判断したら、その場で物事が決まってしまうのです。決定した内容についての社内向けの報告や説明は、事後に行われます。これにより、素早い行動が可能になるのです。

社長と社員がグループLINEやチャットワーク、slackなどのコミュニケーションツールで繋がっていて、それを通じて報告、相談、決済、承認などを行っている企業もよくあります。日本のように稟議書を上げて承認印をもらうといった手間のかかる作業を求める会社はほとんどありません。

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