評価 (3点/5点満点)
この本は、皆さんを「時間リッチ」に導く本です。
時間リッチとは、好きなだけ自分の時間を持ち、使うことができる状態です。
普段「お金がない」「時間がない」と嘆いている人の共通点は、結局のところ、受動的な時間が長すぎるということなのです。受動的に時間を過ごす限りにおいては、なかなか人生を充実させることが難しくなります。(P149)
能動的な時間を増やす→時間リッチになる→人生が充実する、のサイクルを回して生きましょう。
【my pick-up】
◎読書は時間の投資である
私がお勧めしたい典型的な時間の投資は「読書をすること」です。読書を通じて、将来役に立つかもしれない知識を定期的に自分のなかに蓄積させていくことで、自分の狭い知識や経験だけでなく、世界中の人々の幅広い知識や経験を、自分のものにすることができます。毎日の仕事やプライベートの雑事に追われていては、こうした未来への投資をすることはできません。2割が難しければ、1割でもいいから、そのような投資の時間を作ってあげることが大切です。読書という行為は、極めて能動的な行為です。
◎時間の浪費の悪循環を断ち切るために
将来のことをきちんと考えている「意識高い系」の人たちは、日々の時間を将来のための投資として使っています。仕事に役立つ資格や分野の勉強をしたり、運動を毎日の習慣にしたり、過度な飲酒を避けたりする人も多いのです。そういう人たちと付き合っていれば、飲み会に誘われることはまずないでしょうし、時間割引率の低い行為や習慣に関する有益な情報を交換することもできるでしょう。「意識高い系」というのは、ある種の揶揄として使われる言葉でもありますが、5年後、10年後というスパンで見たときに、どちらがより自由な時間を手に入れているかは、一目瞭然のことだと思います。そういう人たちを揶揄するよりも、むしろ自らその輪に入っていたほうが、時間割引率的にはよい行動だと言えるのではないでしょうか。
◎移動時間を少なくすること
私にとって移動時間というのは非常に生産性が低い時間なのです。ですからなるべく移動に使う時間を小さくしたいと考えています。実際に移動の時間が少なくなれば、その分、時間に余裕ができますし、それをまた未来の時間への投資に使うことだってできるでしょう。結局、移動時間というのは受動的な時間になりますので、スマホやテレビをダラダラ見ている時間と、質的に大差がないのです。