評価 (3点/5点満点)
経営コンサルタント・小宮一慶さんの最新刊は、情報を本当に役立つ知恵にするにはどうすればいいかを説明します。
「基本的な情報」(情報なので鮮度が必要。情報のアップデートが求められる)
「基礎的な知識」(定義や考え方のようなもの。一度身につければ多くが一生使える)
「思考力」(情報と知識を有機的に結びつける能力)
情報を分析して本当の知恵として活用するにはこの3つが必要で、本書ではこれらの獲得法を具体的に教えてくれます。
基礎的な知識がなく、また深く考えることなく、物事の本質を知らないままいくら情報を集めたところで、それが実際に役に立つものではありません。逆に言えば、ベースになる情報、知識や思考力があれば、集める情報はそこそこ少なくても問題ないということです。
「日銀が買い込んだ国際の引き受け手はいるのか?/ゆうちょの限度額引き上げ論のワケ」「合計特殊出生率を分析する」「中国人の爆買いは長続きしない?」「オリンピックまでは好景気は本当か?」など、最近のケーススタディもたくさん用意されており、本書を読むことでも思考力が鍛えられると思います。