評価 (3点/5点満点)
人間関係、恋愛、お金、運、性格、仕事、勉強・・・
脳科学の観点から、これらのテーマに対する具体的なノウハウを302項目とたっぷり紹介しています。
著者の中野信子さんは、今年9月に出た『科学がつきとめた「運のいい人」』が売れているようです。
今回の本書も、2016年から2021年にかけて、セブンイレブン限定書籍として出版した7冊をまとめたもの。
「メタ認知」の大切さ、習慣の作り方、自己肯定感の育み方など、実際の生活にすぐに役立てられる情報が満載です。
【my pick-up】
◎優秀な人が、リーダーに選ばれるとは限らない
リーダーに選ばれた理由は「支配性が高い」こと。それは最初に発言をしていたという、とても単純なことでした。そのほかの特徴としては、確信に満ちた様子で話す傾向もありました。
◎はっきり文句をいうことで、自分の「ブランド」が磨かれる
「あなたには搾取されませんよ」というメッセージを明確に伝え、自分という存在を明確に表明することが、あなたのブランドになっていきます。嫌なときははっきり文句をいって自分の姿勢を明確にしておかなければ、いつまでも他人にいいように振り回されてしまいます。
◎幸福の条件はない
以前の状態からどれだけ変化したのか?その変化を成長や幸福だととらえる。自分の生き方で満足できるかどうかは、達成した総量の問題ではなく、以前の自分からどれだけよくなったかが、大きなポイントになるのです。
◎ウザい人の、ウザい振る舞いの「理由」を考える
上司に媚を売っている人をウザいと感じるのは、自分も上司に好かれて、うまくやりたいと思っているからかもしれません。そんなことを理解できれば「あの人はあの人なりの方法でうまくやろうとしているんだ」と、冷静に理解することができます。
◎協調し過ぎない
まわりに協調するだけでなく、自分の考えをはっきりと主張できる力が求められます。協調性が高い人は、協調性が低い人よりも収入が低いという研究結果もあります。協調性が高過ぎると、まずまわりと合わせようとしたり、簡単に他人に意見に同調したりして、その人独自のオリジナリティーを発揮しづらくなることが考えられます。協調し過ぎるのは、いまの時代にはさほど「賢い戦略」とはいえないのでしょう。
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