評価 (3点/5点満点)
著者の足立光さんが務めた日本マクドナルドのマーケティング本部長は、入れ替わりが激しいポジションで、過去10年で9人目だったそうです。
そんな足立さんが何をしてきたのか。どんな意識を持ち、どんな判断をしてきたのか。日本マクドナルドをどう変えていったのかを、前職のP&G、外資系コンサルティング会社、ヘンケル、ワールドでの経験とともに、詳しく語った1冊。
ひどい症状の会社を劇的に治すには、劇薬がいる。劇薬らしく、短期間で大きく急激に変えていく。
現在、足立さんは「イングレス」や「ポケモンGO」で有名なAR(拡張現実)の会社である、ナイアンティックに移っています。今後の活躍にも期待したいですね。
【my pick-up】
◎上にお伺いを立てる必要はない
結果が出れば、文句を言う人はいません。経営者に求められているのは、結果だからです。自分が結果が出ると思えば、どんどんやればいいのです。上にお伺いを立ててOKをもらたっとしても、経営者ですから、失敗したら責任は自分が取らなければならない、ということは忘れてはいけません。上司や本社が責任を取ってくれるわけではないのです。どのみち、責任は自分が取るのです。それなら、最初からお伺いなど立てずに、自分の権限内でどんどん進めたほうがいいのです。
◎ファッションでカルチャーを変えていく
入社前にひとつ条件を出しました。スーツは着ていかない、ということです。私の味方を作らないといけない。そのためにも、カジュアルなファッションは重要だと思っていました。「偉い人だ」という認識を持ってもらいたくなかったのです。もっとフラットなカルチャーにしたい、と考えた上での行動でした。やがてみんな、どんどん服装がカジュアルになっていきました。上が率先してやると、そうなるのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます