評価 (3点/5点満点)
この本のテーマは、他人の評価や世の中の出来事に振り回されることなく、自分が価値あると認めることに1つ1つ取り組んでいく「大人の勉強」です。
「大人の勉強」とは、次の3つのすべてを満たすもの(P.24)
1.好きだからというただそれだけの理由で自発的に行うもの
2.努力を要するもの
3.自分を成長させる、または社会に貢献することを目的とするもの
出世や年収アップに役に立つかは度外視し、純粋に知的好奇心を満たす「大人の勉強」を始めると、先の見えた人生、予定調和だった毎日が輝き始めてくるはずです。
「人がうらやむ成功を収めていても何か足りない」「何不自由なく暮らしているが取り立てて好きなものが何もない」「仕事に身が入らない」「何を始めても長続きしない」「一人では何もできない」そんな不完全燃焼の日々を送っている人は、自分なりの視点や興味、向学心を総動員させ、情熱を注げる対象を全力で見つけましょう。
40歳を過ぎて複数の大学に入り直し、哲学、神学、法学、商学、工学とさまざまな分野の学問に乗り出し、学問を続けていくうち、「生きがいのある人生を送ることこそが人生最高の幸せであり、勉強こそがその基盤を作るものである」と確信した著者。
・何かを熱中して学べば、物事の「悪い側面」に振り回されることが少なくなる。
・何かを学び続けている人は、嘆いても仕方がないことを嘆き続けたりはしない。
本書では、著者がその信念を形成する過程で習得した独自の勉強法について述べています。
【my pick-up】
◎夢の実現までの〝クリティカルマス〟(必要な修練の量)を知る
私は、夢が実現するまでの「努力の量」は決まっており、誰でもその「量」をこなしさえすれば夢は実現すると信じている。
その方法とは、自分にノルマを課し、1つ1つ達成していくことである。これによって自分の身の周りで起こる出来事に左右されない精神力が磨かれる。自分で決めたことが守れるようになる。つまり、心が折れなくなるのだ。
しかしそれを毎日続けるというのはなかなかできるものではない。気分が乗らない日も、障害がある日でも変わらずコツコツやっていくしかない。
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