評価 (3点/5点満点)
この本では、投資経験ゼロの50代の方がNISAで効率よく資産を形成する方法をお伝えします。
『分散投資とは「いろいろな種類の株式を買う」ことではなく、「株式以外の投資商品、特に債券も買う」というのが分散投資の基本であると私は考えております。この分散投資をした場合の過去20年間の平均リターンが年利6.1%。S&P500やオールカントリーだけに投資をした場合の11%や8.9%といったリターンに比べれば地味に見えるかもしれませんが、大暴落があったときの回復力の強さという点では、この投資方法を一番おすすめしたいのです。』(P135~136)
50代から投資を始める場合は、株式と債券の割合を半々にすることでリスクを抑えることを提唱しています。
【my pick-up】
◎なぜ、株価と債券価格は相反するのか?
株式と債券は市場規模が大きく2大投資対象です。仮に、そのひとつである株式の大暴落が起きると、投資家たちは「今、株式に投資をするのは危険だ!」と判断して、株式を売却してお金を引き上げようとします。引き上げたお金をどうするかというと、株式よりもローリスクである債券に回すことで、リターンは低いかもしれないものの、安定的な運用を選ぶようになるわけです。逆に株価が上がってくれば、リターンの低い債券の魅力は低下しますので、債券を売ってハイリターンが期待できる株式を買う人が増えるので、債券価格が下がるということが起きるわけです。
◎じぶん年金戦略3倍ルール
月5万円を10年積み立てると・・・その後30年にわたり5万円受け取れる!
月10万円を10年積み立てると・・・その後30年にわたり10万円受け取れる!
月15万円を10年積み立てると・・・その後30年にわたり15万円受け取れる!
つまり、どの金額の場合でも、10年間積み立てるだけで、その3倍の期間である30年間、積立額とほぼ同額を受け取ることができるというのが共通点です。
◎e MAXIS Slimの特徴とは
投資信託の代表的銘柄であるe MAXIS Slimですが、こちらの商品には注目すべき独自の特徴が2つあります。1つ目の特徴が「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けていること」です。他社が値下げするたびに、三菱UFJアセットマネジメントも値下げをしてきている。そういう実績があることに意味があります。2つ目の特徴が「受益者還元型信託報酬率を採用していること」です。受益者還元型信託報酬率とは、一定の純資産総額を超過した部分により低い信託報酬率が適用されるというもので、すべての受益者に適用されます。
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