評価 (3点/5点満点)
「介護の必要がない期間をできるだけ長くするために」また「介護が始まってもできるだけそれまで通りの生活を続けられるために」制度やサービスをうまく利用して負担を減らすことを目指します。
嫁介護は急激に減少し、「自分の親は実の子が担当」という流れが加速しています。
・介護の発生を防ぐ、遅らせる
・発生しても介護が必要な度合いが軽くて済むようにする
・家族の生活は可能な限りこれまで通り続けられるようにする
介護保険制度だけでなく、「仕事と介護を両立する」ために知っておきたいことが本書では網羅されています。
【my pick-up】
◎家族信託・任意後見以外で今すぐできるお金の対策
・金融機関の代理人届
こちらが手間も少なくお勧めです。元気なうちに親と子が一緒に金融機関の窓口へ行って「子どもを代理人に」と届け出をします。代理人として登録されると代理人キャッシュカードが発行されて、口座名義人と同じように代理人が窓口やATMで普通預金のお金を引き出せるようになります。ただし、ATMで定期預金は引き出せません。
・定期預金を普通預金にする
「定期預金が解約できなくて法定後見人を付けざるを得なくなった」という人は多いです。利息が少ないのであれば、定期預金を普通預金に変更しておくのも一つの予防策です。
◎家族信託の契約書は専門家に頼む
信託契約は、正直言って自力での書類作成は無理です。家族信託を手掛けている複数の専門職に相談してみるのが一番いいでしょう。費用は30万円程度としている事務所もあります。
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