10分間リーディング 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2010-10-29 |
評価 (3点/5点満点)
書評ブログ「読むが価値」の主宰者・鹿田尚樹さん2冊目の本書は、「すべてを読んで得られることも、自分に必要な部分だけ読んで得られることも、その大きさにあまり差はない」という考えのもと編み出された読書術です。
鹿田さんは1日1冊、年間で300冊以上の本を読んでいるそうですが、速読術など時間をかけて身につけなくても、同じジャンルの本をとにかく数多く読んでいけば自然とスピードは速くなります。誰にでも実行可能でかつ効果の高い読書術と言えるでしょう。
私も学生時代はまったく本を読まない人間でしたが、社会人になってから中谷彰宏さんの本と出会って、多読術を見につけ、仕事にも大いに役立ちました。
また、この本で紹介されている会計の入門書10冊や、多くの本に引用されている古典的名著10冊なども参考になります。
【my pick-up】
◎「Read」よりも「Search」で読む
10年もの間、毎日のように本に触れていると、「本を読む」という意識よりも、「大事な1行と出会う」という読み方が身について、すべてを読まなくてはいけない、という先入観は消えていきました。
私は「本の中に隠されている大事な1行と出会う」というイメージで、本を読んでいます。
◎朝時間の制約を活用する
私の場合は、夜時間は「頭よりも身体を動かす時間」に充てています。ランニングをしたり、ウォーキングをしたりと体力づくり(健康管理)の時間にしています。身体を動かして家に帰ると、不思議と脳がもう一度活発になっています。脳が活発になってきたら、また本を読んでもいいでしょう。
◎同じジャンルの本を10日連続で読んでみる
速読術を身につけなくても、知っていることが増えれば、自然と本を読むスピードは上がります。
たとえば、「会計」に初めて取り組むのであれば、同じ「会計」ジャンルの本を10日連続で読みます。毎日同じジャンルの本に触れることによって、重複しているポイントがわかり、読み比べをすることで「別の本には書かれていない部分」がわかるようになってきます。
これを「差分がわかるようになる」といいますが、差分がわかると本を読むスピードは、読む冊数に比例して速くなっていきます。
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