評価 (3点/5点満点)
セオリーを学ぶ近道があります。お手軽なビジネス書だけでなく、海外MBAエリートが読むような時代を超えて読み継がれるビジネス書をしっかりと読み込み理解することです。
この本は、海外MBAエリートの必読書を100冊以上選んだうえで、日本のビジネスパーソンにも最低限これだけは理解してほしいという基準で50冊に絞り込んでいます。
50冊の中には難解な本もありますが、本質を徹底的に追求したうえで1冊当たり3~5分で仕事に役立つポイントをつかめるように、身近な事例と仕事への指針も追記してあります。
著者の永井孝尚さん曰く、多くの日本のビジネスパーソンは、圧倒的に勉強不足だと。多くの日本人は自らの勉強不足を認識せずに、真面目にハードワークをしています。セオリーを無視し、現場の経験と精神論を過度に重視する今の日本企業は、ウサギ跳びで勝てると考えていた1970年代の運動部と同じではないでしょうか。
本書で紹介されている50冊のうち、興味を持った本があれば、オリジナル本にもぜひ挑戦してみましょう。
【my pick-up】
◎『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ)
本書は相手にイエスと言わせる戦術を心理学の原理に基づき6つに分類している。
返報性・・・「相手への借りは必ず返すべきだ」と思ってしまう
一貫性・・・「決めたことは守ろう」と思ってしまう
社会的証明・・・「皆がやっていることは正しい」と思ってしまう
好意・・・「好きな人だからきっといい人」と思ってしまう
権威・・・「権威がある人は絶対に正しい」と思ってしまう
希少性・・・「手に入りにくいものはいいものだ」と思ってしまう
思考の近道を使い意思決定すれば日々の生活を効率的にできるが、この仕組みを悪用する者もいる。本書の6つのポイントを理解し、そのようなインチキに対抗してほしい。
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