厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2024年165冊目 『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』は、株式と債券の割合を半々にしてリスクを抑える

2024-05-08 14:41:27 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

この本では、投資経験ゼロの50代の方がNISAで効率よく資産を形成する方法をお伝えします。

 

『分散投資とは「いろいろな種類の株式を買う」ことではなく、「株式以外の投資商品、特に債券も買う」というのが分散投資の基本であると私は考えております。この分散投資をした場合の過去20年間の平均リターンが年利6.1%。S&P500やオールカントリーだけに投資をした場合の11%や8.9%といったリターンに比べれば地味に見えるかもしれませんが、大暴落があったときの回復力の強さという点では、この投資方法を一番おすすめしたいのです。』(P135~136)

 

50代から投資を始める場合は、株式と債券の割合を半々にすることでリスクを抑えることを提唱しています。

 

【my pick-up】

◎なぜ、株価と債券価格は相反するのか?

株式と債券は市場規模が大きく2大投資対象です。仮に、そのひとつである株式の大暴落が起きると、投資家たちは「今、株式に投資をするのは危険だ!」と判断して、株式を売却してお金を引き上げようとします。引き上げたお金をどうするかというと、株式よりもローリスクである債券に回すことで、リターンは低いかもしれないものの、安定的な運用を選ぶようになるわけです。逆に株価が上がってくれば、リターンの低い債券の魅力は低下しますので、債券を売ってハイリターンが期待できる株式を買う人が増えるので、債券価格が下がるということが起きるわけです。

◎じぶん年金戦略3倍ルール

月5万円を10年積み立てると・・・その後30年にわたり5万円受け取れる!

月10万円を10年積み立てると・・・その後30年にわたり10万円受け取れる!

月15万円を10年積み立てると・・・その後30年にわたり15万円受け取れる!

つまり、どの金額の場合でも、10年間積み立てるだけで、その3倍の期間である30年間、積立額とほぼ同額を受け取ることができるというのが共通点です。

◎e MAXIS Slimの特徴とは

投資信託の代表的銘柄であるe MAXIS Slimですが、こちらの商品には注目すべき独自の特徴が2つあります。1つ目の特徴が「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けていること」です。他社が値下げするたびに、三菱UFJアセットマネジメントも値下げをしてきている。そういう実績があることに意味があります。2つ目の特徴が「受益者還元型信託報酬率を採用していること」です。受益者還元型信託報酬率とは、一定の純資産総額を超過した部分により低い信託報酬率が適用されるというもので、すべての受益者に適用されます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年164冊目 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、自分に関係のあるものばかりを求めてしまう日本の働き方に問題がある

2024-05-08 14:28:32 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

労働と読書の関係の歴史を追いかけることで「なんで現代はこんなに労働と読書が両立しづらくなっているのか?」を考えます。

そして最終的に「どうすれば労働と読書が両立する社会をつくることができるのか」に対する著者の回答が記されています。

 

労働と読書(文化)の両立の困難にみんなが悩んでいるが、その根底には日本の働き方の問題があるとのこと。

 

『明治~戦後の社会では立身出世という成功に必要なのは、教養や勉強といった社会に関する知識とされていた。しかし現代において成功に必要なのは、その場で自分に必要な情報を得て、不必要な情報はノイズとして除外し、自分の行動を変革することである。そのため自分にとって不必要な情報も入ってくる読書は、働いていると遠ざけられることになった。』(P240)

 

『自分から遠く離れた文脈に触れること-それが読書なのである。そして、本が読めない状況とは、新しい文脈をつくる余裕がないということだ。自分から離れたところにある文脈をノイズだと思ってしまう。そのノイズを頭に入れる余裕がない。自分に関係のあるものばかりを求めてしまう。それは、余裕のなさゆえである。だから私たちは働いていると本が読めない。仕事以外の文脈を取り入れる余裕がなくなるからだ。』(P234)

 

『私にとっての「本も読めない社会」。それはあなたにとっては、たとえば「家族とゆっくり過ごす時間のない社会」であり「好きなバンドの新曲を追いかける気力もない社会」であり「学生時代から続けていた趣味を諦めざるをえない社会」である。』(まえがき)

 

全身全霊で働くことをやめて、「半身」で働く(片方は仕事であっても、片方は育児・介護・副業・趣味などほかのものに使う)ことを推奨しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする