厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年198冊目『お金と時間の不変のルール』は、日本マクドナルド創業者・藤田田のビジネス哲学が詰まっている

2020-10-05 16:43:04 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

日本マクドナルド創業者・藤田田氏のお金・時間・人間関係の絶対的ビジネス哲学が詰まった1冊。

著者のジーン・中園さんは、日本マクドナルドの大卒大量採用第1号のひとりで、18年間藤田田氏に仕えました。

その期間、藤田田氏の言動や立ち振る舞いなどを自分の目の中に焼き付けて、藤田田氏の思考法や実践法を学んだそうです。

 

「健康」と「金儲け」は全人類共通のテーマである

「健康」と「金儲け」を弁舌さわやかに説くことによって相手は必ず近寄ってくる。明日どうなるかわからない不安をついた言葉でもある。

身を粉にするな、頭を粉にせよ

頭脳をフルに回転させて、どうやったら一番いいやり方があるのかをしっかり吟味せよ。その後に体を動かすようにするのだ。

 

孫正義さんや前田裕二さんもリスペクトする、藤田田氏の器の大きさが本書から感じられると思います。

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2020年197冊目『スタンフォード式 お金と人材が集まる仕事術』は、著者のスタンフォードでの30年の経験に裏打ちされたアドバイスが他の類似本と一線を画す

2020-10-05 16:31:21 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

30万部超のベストセラー『スタンフォード式最高の睡眠』の著者で、スタンフォード大学教授(睡眠研究所所長)の西野精治さんが、スタンフォード大学の起業家精神に基づく仕事術を披露します。

○個人主義に根差すシンプルな成果主義と能率主義とはどんなものか?

○チャレンジする情熱と結果を出す能力はいかにして身につくのか?

○短時間で効率よく働くためのIT利用を含めた具体的な方法とは?

○お金とマネジメントが不即不離である理由とは?

○個人の生活と健康を犠牲にせず尊重するために大切なこととは?

 

スタンフォードやシリコンバレーでの個人主義、成果主義に関しては身を以て体験したことのみを、誇張・偽りなしに書きました。

上の人が取り仕切って部下の時間も自分の物と勘違いして取ってしまうような今の日本の仕組みだと、国民にとって良い人生にはならないとシリコンバレーに住んでいて気がつきました。(あとがきより)

 

スタンフォードでの30年の経験と、現在もリアルタイムで更新されている最新状況に基づく、西野さんの知恵集です。

『スタンフォードの~』『シリコンバレーの~』といったタイトルのビジネス書は多いですが、わずか数カ月、それもビジターとして過ごしただけで書かれた本は結構多いです。ビジネスのあり方や根づいている起業家精神を理解するには、十分な滞在期間とは言えないでしょう。

 

【my pick-up】

◎会議の効率化の秘訣-「必要がない人」を排し、「なんとなく会議」をやめる

日本の会議の多くが長くなる原因の1つに、「必要がない人」が参加していることがあります。

おのおの役割が明確なメンバーだけが参加していれば、会議に出ても何も発言せずに終わるということはなくなります。

ポジションではなく、専門性や担当している業務で柔軟に会議の参加者を決める-。こうしたシンプルなルールを取り入れれば、会議の効率化はずいぶんと進むはずです。

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2020年196冊目『決算書は3項目だけ読めばいい』は、税務調査官の視点から儲かっている企業を見抜く

2020-10-05 16:21:57 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本はまったくの初心者でもわかるように、決算書の読み方を解説するものです。

著者は国税局に10年間、主に法人税担当調査官として勤務されていた方です。税務署員目線で決算書を読むというのは、「素早く決算書の内容を掴む」「本当に儲かっている企業を探す」ということ。

税務署の調査官は、決算書の隅々まで見たり、細かい分析をしたりはしません。3か所のポイントをさっと見るだけなのです。

それは、ズバリ「売上」「利益」「現金・預金」です。

 

決算書が読めるようになれば、企業の経営状況がわかるようになるだけではなく、世の中の見方も変わると思います。

たとえば、日本は先進国の中で唯一、この20年間で平均賃金が下がっています。企業業績は決して悪くなく、外貨準備も世界最高レベルで積上げているにも関わらず、です。

日本経済全体では、たくさんお金を稼ぎ、たくさん蓄えているのに、それが国民に還元されていない。だから日本がやらなくてはならないことは「経済成長」ではなく、賃上げなのです。賃上げをすれば消費も増えます。消費は増えれば景気も良くなるのです。

 

私も現在経理の仕事をしていますが、会計の上級者にとっても重要な知識がかなり含まれた1冊です。

 

【my pick-up】

◎「基本的な勘定科目を数年で見比べること」が、正確にその企業の異常値を示してくれる

いくつかの勘定科目を数年分比較してみると、企業会計の矛盾があぶり出されるのです。企業が決算書に何らかの細工をした場合、どこかの勘定科目が異常に増減するのです。たとえば、売上を水増しして粉飾している場合は、売掛金が急に膨れ上がることがあります。また、経費を誤魔化した粉飾をしているときには、在庫が急に増えることがあります。ですから、数年分の決算書を比較し、急に増減している勘定科目がないかどうかをチェックするのが、税務署員の決算書の基本的な見方なのです。決算書の真偽を確かめるときには、それがもっとも手っ取り早く実践的な方法なのです。

◎あと5つだけ勘定科目を覚えてください

「売上」「利益」「現金・預金」を追うことでつかんだその決算書の本質について、もう少し詳しく分析するために、あと5つばかり勘定科目を覚えていただきたいと思います。その5つとは「原価」「一般管理費」「人件費」「売掛金」「利益剰余金」です。この8つの勘定科目を覚えておけば、決算書の内容はほぼ理解できると言っていいでしょう。

◎四半期決算を見比べてみよう

四半期決算書で、もっとも重要な見方は、最終期の収益の動きです。事業年度の途中で、あらかじめ粉飾や脱税を行うというような手回しのいい企業は、多くはありません。ほとんどの粉飾企業は、決算期に近くなってから、業績の趨勢がわかってきて、不正工作を始めるのです。だから、必然的に、不正工作は期末に集中することになります。粉飾決算をしている企業の多くは、第3四半期までは赤字で、第4四半期に急に黒字になるというパターンをたどっています。

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