評価 (3点/5点満点)
著者の臼井由妃さんは、もう20年以上、待ち合わせの場所は本屋さんにするというのをルールにしているそうです。
本屋に通い著者のエッセンスを習得して、自分の知識や知恵とマッチングしながら、ひと工夫する術を身につけていったとのこと。
この本には、成功を導く目のつけどころから、仕事、時間活用、お金、人づきあい、情報収集、仕事に効く家事、一生の武器になるポイントまで、短い時間でラクをしながら成果を出す「ひと工夫」が凝縮されています。
様々な場面で誰もが行う、ちょっとした用事やそのためのやり取りを「なんとなく」済ませずに「ひと工夫」すること。これが、大きな差になるのです。
特に、若いビジネスパーソンの方々に知っておきたい内容です。
【my pick-up】
◎締め切りを自分の武器にする
締め切りは、驚かすためにある。プロは、できる限り早く納め「うわ~、すごいですね」「信じられない!」相手を驚かせ、その表情を見て仕事の達成感を倍増させるのです。この感覚は、やみつきになります。やる気に火をつけ、継続力や集中力に働きかけ、さらに「プロ」への上り詰めていくのです。
◎毎朝90分のチャンスを活かしきる
経験則ですが、仕事が始まってから90分ほどは、オフィスはとても静かです。そしてこの時こそ、「90分のチャンス」なのです。職場全体が、集中に満ちやる気が溢れている。こんな最高の環境は、1日の中でこの時間帯だけでしょう。そのことに気づかず、のんびりお茶を飲む、煙草を吸いに喫煙室に行く、同僚や後輩に必要以上に話しかける、いつでもできる「集中力」をあまり必要としない仕事をこの時間にするのは、「90分のチャンス」を活かしていない、ということになります。
◎体格と成功には、密接なつながりがある
成功したければ、仕事のスキルを磨くのも大事ですが、シェイプアップして、スリムになるのが近道です。ダイエットは、肥満の解消だけが目的ではありません。本当の目的は、自分で自分を正しくコントロールする。トレーニングなのです。今あなたが太っているとしたら、日ごろの考え方や行いが、外に現れた結果。肥満は、自分をコントロールできていない証拠なのです。それは、仕事の段取りや時間活用、人づきあい・・・すべてに通じます。
欧米では、体型が仕事の評価につながります。さらにいえば、肥満の管理職はいません。自分の体をコントロールできない人が、仕事やチームのコントロールなどできるはずがないからです。有名企業の経営者や幹部を見ても、揃ってスリムです。成功したからスリムになったのではなく、スリムな体格を維持できる自己コントロールに優れているから、成功したのです。
ダイエットが成功するなら、仕事でも成功する可能性があります。仕事ができる人ならば、ダイエットも出来ます。ダイエットへの挑戦は、成功への挑戦でもあるのです。必要以上にやせることはすすめませんが、肥満体型をもてあましているのならば、先ずは、3キロスリムになりましょう。すべてが、今までよりもうまく進みはじめるはずです。 |