「捨てる」で仕事はうまくいく 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2010-09-10 |
評価 (3点/5点満点)
コンテンツメディアプロデューサーとして、「カワイイ」「アニメ」など日本のポップカルチャーを世界に伝える櫻井孝昌さんが、仕事において「捨てる」ことがなぜ大事なのかを解説します。
その大前提にあるのが、「後でやろう」は記憶から消えるということ。すべてを一度「捨てる」ことで、自分にとって必要不可欠な情報のみが目の届くところにいつもあるという状態を生み出すことができます。
本書の前半は、「捨てる」の具体的なテクニックとして、「メールの受信トレイはゼロにする」など多くのビジネス書に紹介されているノウハウのより実践的な方法を、後半では著者の櫻井さんのプロフィールを通して企画力・実行力とは何かを取り上げています。
【my pick-up】
◎1週間に1日、スケジュールに斜線を引いておく
「仕事をこなす」から「仕事を生み出す」に自分の時間をシフトしていかない限り、仕事は楽しくなってこないし、生産性も悪くなる。
私は、この考え方に基づいて、少なくとも週に1日、スケジュールに斜線を引いて、アポイントを入れない日を確保するようにしている。
また、仕事における時間管理は、「会う」「考える」「作る」という3つに分けて考えて問題ない。3つのバランスを考えるときに、最も危険なのは、「会う」だけが増えていくことだ。「会う」が増えれば増えるほど、仕事をした気分になってくるからだ。だが、実際には「考える」「作る」の時間を確保できないときに人と会っても、生産的な時間を過ごすことはできないことのほうが多いだろう。
週単位で管理する手帳の、ある日に斜線を引いてしまうという行為は、「会う」という作業をその1日は「捨てる」ということと同じ意味を持ってくる。この「捨てる」という作業を時間管理にも意図的に取り入れていかない限り、間違いなく「考える」「作る」時間が削られていくだろう。