そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

十三夜

2008年10月11日 | 月のある風景
あなたと見上げた九月の十五夜

とても神々しい輝きだった


この月を見た人と

来月の十三夜も 

同じ庭で一緒に見ないと

縁起が悪いっていうから

きっと ここで見ようねって

あなたが言ったのに

今夜のわたしは一人ぼっち



夕焼け空に白い月が

ちょっと よそよそしい



急に重い病気が見つかって

もう治らないって言われて

泣けるだけ泣いたね 二人で


でもその後で あなたが言った


寿命は 

この世に産まれてくる時の

神さまとの約束事だから

どうしようもないんだよ


先に逝かなくちゃいけないけれど

ずっと忘れずにいてくれたら

きみの心のなかで 

ぼくは生きていられるんだよ

いつでも 一緒にいられるんだ


きっと覚えててくれるよね?



だから今夜

やっぱり二人で見ているんだよね

この月・・・





去年もお話しましたけれど、九月の「十五夜(中秋の名)」を観たら、十月の「十三夜」も、同じ人と同じ庭で見ないと、片見月といって縁起が悪いのだそうです。

昔の貴族たちが、デートを重ねる方法の一つとして、考え出したルールなんでしょうか?


若い頃のちょっとせつない思い出、この季節になるとよみがえります。
寿命を神さまとの約束事としてとらえると、本人も周りの者も、悲しい中に納得がいきましたので、お伝えしてみたかったのです。
コメント (10)
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