有縁の方と思い、初めてメールいたします・・・という書き出しで、見知らぬ方から旧友Tさんの訃報が届いた。。
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T氏が亡くなりました。
お通夜4/27(日)18:00~
告別式4/28(月)13:00~
いずれも〇〇・〇〇寺
04〇〇-〇〇-〇〇〇〇
私は、〇〇出版で机を並べていた〇〇と申します。
ー中略ー
個人的にブログ読者なので、大変失礼ながらメール送信した次第です。
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私とは面識のなかった方からだが、故人を介して私のブログ「もーさんのひとりごと」をウオッチしてくれていた人のようだった
Tさんとは70年代のサブカル雑誌として名を馳せた「月刊・面白半分」ほ編集者と執筆者という立場で、新潟から京都までの銭湯を訪ねる「日本海銭湯急ぎ旅」というルポ、アイロニーの「人の殺し方教えます」という連載などを担当してくれ、また開高健編集長の時にはノンフィクション作家阿奈井文彦さんと私と故人の3人で当時四谷(四谷三丁目だったかもしれない)にあったモランボン料理学校に半年通い「朝鮮料理入門」という連載も担当してくれた。
面白半分社が倒産して廃刊になったときには、故人と阿奈井文彦さんと私それに吉行淳之介さんの支援をいただいて、「面白半分・臨終増刊号」なるものを刊行した仲で、以前にも編集者と執筆者の関係についてこのブログで書いたことがあったが、当時の面白半分の同窓生?たちも時折新宿東口近くの「犀門」で酒を酌み交わしていた。
ところで、昨日通夜の席のお清め所で、Tさんの訃報を別ルートで知らせてくれた面白半分仲間たちとも会うことができ、故人の思い出話に耽っていると、私の目の前の人からゴトー孟さんですか?と声をかけられた。
はて、面白半分時代の私を知る人は牛坂浩二のペンネームでしか居ないはずなのに・・・と思っていたら「メールをしたFです」と言われた。
何と100人くらいの通夜の客で混み合うお清め所の混雑の中で、故人の訃報を知らせて下さった方が、目の前の席だったという奇遇はそれこそ仏のお導きというより他はない
。
面白半分同窓会の中心的役目をしてくれていたTさんを失って、同窓会はもう開かれることもなさそうだが、今度は向こう岸で先に逝ってしまった人たちとの会をまとめてくれるのだろう。
Tさん、これまで長い間ありがとう、やすらかにお休み下さい。-合掌-
それはさておき、この日のブログのアクセス解析をみると、故人との交流を書いた面白半分時代の同窓会的な記事を誰かがバックナンバーから検索してくれていた形跡もあった。
故人の訃報を聞き及び、その確認をしたかった人かもしれない。
このブログがそんな方々へのお答えになることも念じつつ・・・。