日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「ひな祭り」

2018-03-02 09:46:02 | 日本語学校
晴れ。

昨日の早朝、急に突風が吹いたかと思うと、ピカッ、ゴロゴロ、ドカーン…、そして、ザァー。何だか、こういうのに、懐かしいような気になってしまったのはどうしてかなと不思議な気がしましたが、しかしながら、それも、あっけないくらいの短さで過ぎ去り、学生達が来るころには、初夏のように、陽射しが照り付けていました。

さて、学校です。

昨日は、午前も午後も、授業の後半に「ひな祭り」をいたしました。午前は小クラスでこじんまりと、午後は一教室に入りきらなかったため、三階と一階に分かれて、「内裏雛作り」をいたしました。

午前のクラスは人数が少なかったので、一テーブルを皆で囲んで、それから午後は、ギュウギュウ詰めになりながら…、最初に「ひな祭り」の紹介をいたしました。もちろん、前で説明しながら、学生達を見ているのと、後ろでそれを見ているのとでは、印象は違ったものになるでしょう。が、久しぶりにというか、数年ぶりに、気持ちよく話をすることができたのに、途中で、戸惑ってしまいました…。

ベトナムの学生が多かったときには、すぐにスマホをいじったり、本人はそれほどの大きい声を出しているつもりはないのでしょうが、(席の)隣近所と話を始めたりしていましたから、こちら話をサッサと切り上げて、すぐ作業という形になっていました。

ところが、気分よく話ができるものですから(…と、言いましても、中国人学生が多かった時のように漢字で書いてそれの補足説明をしていくといった詳しいものはできませんでしたが)、ついつい、軽い紹介のあと、DVDも二つ(一つが五分くらいのもの)見せ、それから歌の説明と練習…それだけで、持ち時間の15分をかなり超過してしまいました。

聞く気がないのであれば、手を動かす作業しかありません。ところが、こちらを向いている人が多ければ、また表情にそれが感じられれば、いきおい、こちらも「もっと、もっと」という欲が出てきます。

「ひな祭り」の紹介の後、上下に分かれての作業時に、「端折ればよかった…(なにせ、時間が足りなくなってしまいましたから)」などと思っても、「遅かりし由良之助」です。

ところで、作業の時は、私が上の階の写真係だったのですが、ネパールの学生の手つきのおぼつかないこと、おぼつかないこと…。思わず、「こうするのだ」と、不器用な私にしてからが、手を出さねばならなくなるという始末。だって、二枚を重ねて三角に折るだけなのに、それがうまくできない。

ぎごちないのです。特に昨年からネパールの学生が団体さんという状態でで来ていますから、あっちにもこっちにもそういうのが出てくる。こういうのをした(ものを作ったりする)経験がない…のでしょう。

そういえば、(卒業式や入学式の)準備とか片付けとかも、最初の時は、説明しても、その流れが掴めなくて、突っ立っていましたっけ。椅子はこういうふうにしてと具体的にして見せても、棒状態。

一事が万事なのかもしれませんが、少なくともなにがしかのものは、この学校にいるときに、身につけて欲しい。そうしないと、実際に日本で働くときに困ったことになるでしょうから。

とはいえ、手早く作り上げた人に手伝ってもらいながらも、完成した面々、「上がり」の写真を撮ってもらって、それなりに満足したようでした。次は「七夕」です。大丈夫かな…。

日々是好日
コメント
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