日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

火山の噴火もあれば、地震もある。津波も来るし、その上、台風まで…そんな国、日本。

2017-09-19 08:26:12 | 日本語学校
曇り。

「台風18号」は列島を縦断し、様々な傷跡を残して行きました。この辺りは16日の夜半から明け方にかけて影響があったようですが、それほどの被害はなかったようです。

ただ台風が去ったあとの暑さは…、一時期、10月並みの涼しい日が続いていただけに、ちょっとバテましたね。今日も30度を超えるそうですが。

とはいえ、子供の頃はよく台風が来ていました。休みの日はともかくとして、学校のある日など、台風の進路次第で、3時限目から集団下校、というのがよくありました。6年生が地区ごとに1年生や2年生をひきつれて帰るのです。リーダー格が他の6年生、5年生と手分けして、それぞれの家にまで、低学年の子供たちを届けるという役目を担うのです。

記憶には、大人の影がないのですけれども、多分、PTAから何人かの大人が手伝いに来ていたのでしょうね。足りなければ教師がその役を果たしていたのかもしれません。

大ごとになる前に帰宅できるように考えられていたのでしょうから、だいたい皆無事に家に着いていました。けれども、数回大雨の中を帰ったという記憶があります。そのときは大変だったのでしょうけれども、過ぎてしまえば、それも結構面白かった…。家に着くと、よくぞ、この大雨の中を帰ってきたとチヤホヤされましたし、それに翌日友達と昨日の成果?を話すのも楽しかった…。まあ、子供とはそういうものなのでしょうが。

それに、当時は、台風による停電というのが少なくありませんでした。それで、ろうそくと懐中電灯は必需品となります。懐中電灯の光は、ワクワクさせるものではありませんでしたが、ろうそくの灯は違いました。見つめているだけで、異次元の世界にでも入ったような気分にさせてくれました。もっとも、火は危ないと言われ、すぐに寝なさいと追っ払われるのがオチでしたけれども。

関東地方に来て驚いたことは、台風が少ない…ということでした。みんな避けて通っている…ような印象がありました。もともとこっちの方はあまり台風が来なかったのかもしれません。北海道なんて、梅雨だってないと聞いていましたし。それが昨今は、東北や北海道の方へも行くのですから、驚きです。

大雪には慣れた人たちでも、大雨にはお手上げ…かもしれません。ニュースなどで流れてくる北の地方の町や村の様子を見るにつけ、そう感じます。あれが塊である雪であったら、量は同じであっても、あそこまでの災害にはならなかったであろうなと思われる時があるのです。

大雪には対処できる人たちが、河の水かさが増していくのを、あれよあれよと見つめている。そのうちに堤防を越え、泥水が家の中にまで入り込んでくる。

大雨になれている南の人間だって、こんなにひどいことはなかったというような時代なのです。これまで、雪と雨とではっきり分かれていた日本の災害状況が、北では雪も雨もとなっていくかもしれません。

温暖化のせいで、深海の水温まで上がったそうですから、その影響なのでしょう。海水温が高くなれば、そこから尽きぬエネルギーをもらって台風はどんどん巨大化して行くし、以前なら陸上に上げれば、勢力が弱まっていたものを最近は、その間に一度でも海に出てしまえば、また(勢力を)挽回して戻ってくるのですから、気が抜けません。

日本には火山の噴火もあれば、地震や津波もある。その上、台風までやって来る。日本人の中に、どこかしら、生に固執しないような部分があるのも、そのせいかもしれません。もちろん、得がたい命を与えられて、ここに存在しているわけですから、それはそれで、大切にしていかねばならないものなのですが。

日々是好日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする