日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「新しいクラスのための『クラス編成』」。

2012-06-29 08:45:43 | 日本語の授業
 曇天。今朝、西の方から薄墨色の雲が流れてくるのが見えました。それが、30分もしないうちに、空の、ほぼ八割を覆い尽くし、わずかに除く青空から光の漏れを感じるくらいになった時、これは雨になると思いました。

 ところが、それでも雨にならないのです。今度は、だんだん墨色が引きのばされ、雲の厚みも薄らぎ、今では、白っぽい灰色一色になっています。

 昨日までの寒さは感じられません。予報では24度から20度とのことですが、少しばかり「ムシムシさん」が戻ってきたようです。

 さて、学校です。
「Bクラス」までは、クラスが編み直されるということがわかっているようですが、「Cクラス」の一部や「Dクラス」では、それがあまり理解できないようで、担当の教員は手を焼いています。

 昨日まで、「午前のクラス」と言っていたのに、今日、聞くと「午後のクラス」の方がいいなんて言う。「初級のⅠ」をやりたいと言っていたのに、今日になると、「いやだ、Ⅱの方がいい」なんて言う。出来ていないことをやり直すというのではなく、だれかがいるから嫌だとか、あるいはアルバイトとかの関係で動こうとする。

 これはさすがに半年以上を過ごしてきたクラスではあまり見かけられないことですが、日本にいる時間がまだ短い人たちは、何をするために日本へ来たのかをもう一度問い直さなければ、なかなかにそれがわからないのです。

 とくにそれが甚だしいのが、高校を卒業して直ぐに来ている人達。やはり、大学での四年間、だてに過ごしているわけではないようですね。高校を出てから直ぐに来ている人達は、何が何だか解らないのです。勿論自分のレベルもわかりませんし、

 「この教科書はやった。だから次の教科書を勉強する」と言うのです。その教科書の内容が理解できていないから、もう一度やらなければならないと言っても、そこのところがわからないのでしょう。何を言っても、「もうやりました」としか言えないのです。もしかしたら、彼らのところでは、理解できていようが出来ていまいが、お構いなしに上へ上がっていき、また教師の側でも、それに特別の疑問を抱かないというのが「慣習としてある」のかもしれません。

 もっとも、中には、「もう一度やりたい」と言って来る学生もいないわけではないのですが、そういう学生に限って、だいたいできているのです。それで教師の方が反対に、「だいたい、できているから次へ行ってみたほうがいい。それでもわからなければ、その時考えればいいから。下に下がるのはいつでも出来るけれども、上へ行くのはタイミングを外すと難しい」と説得しなければならないのです。

 新しいクラスでの勉強が始まるのは、「日本語能力試験」が終わってから。つまり来週からなのですが、月曜日になったら、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりの「旧C.Dクラス」の迷子さんが続出するかもしれません。

日々是好日
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