さて、昨日リポートした4月20日の「Riesling Ring Tasting 2015」を改めて振り返り、注目ワインをいくつか取り上げてみます。
リースリングワインといえば、ドイツ。
そして、フルーティーで甘い。
これが古くからのイメージでしょうか。
この試飲会にご来場いただいた方は、リースリングワインがそんな簡単な言葉では断言できないものだということを体感していただいたと思います。
例えば、心地よいフルーティーさと爽やかな酸味があり、スーッと飲める軽やかな辛口タイプ。
左端)ニーダーホイザー・ブルクヴェック リース醸造所リング・カビネット2012 アントニウス
右端)クリエーション リースリングQbA トロッケン 2013 リートブルグ醸造所
いずれもドイツのリースリング。左端はナーエ地方、右端はファルツ地方。
価格もお手頃で(左端は1700円、右端は1400円)、初心者もアクセスしやすいはずです。
ワイン上級者も、この手のリースリングを日常にさらっと取り入れてみてはいかが?
(輸入元:株式会社八田)
ドイツ、ラインヘッセン地方Weingut STRUBの3種
同じつくり手のリースリングワイン3種ですが、明確に味わいが違うのがわかります。
私はミネラル感が強く出ているものが気に入りました。
同一生産者、同一品種で飲み比べる方法は、お気に入りを見つけやすいと思います。
(輸入元:株式会社ニックファンズ)
左)ボイラー リースリング トロッケン (ドイツ、ヴュルテンベルク)
こちらもドイツですが、赤ワインがメインの生産地ヴュルテンベルクのリースリングです。
ボイラー醸造所の素晴らしい赤ワインは、以前に開催したドイツパンとドイツ赤ワインのイベントで登場しましたが、赤ワインの名手は、白ワインでもクオリティの高いものを見せてくれました。
こういうチョイスも面白いと思います。お値段も選びやすい1980円。
(輸入元:ワインキュレーション株式会社)
左)エロイカ ゴールド リースリング 2012 右)エロイカ リースリング 2013
米国のワシントン州コロンビア・ヴァレーのワインですが、ドイツファンもおそらく知っていると思われるのが、この「エロイカ」。
というのも、ドイツのモーゼル地方のドクター・ローゼンの当主エルンスト・ローゼンとのパートナーシップで誕生したワインだからです。
よく知られているのは、右の黒ラベルのリースリング(アルコール11%)。
左のゴールドラベルには貴腐ブドウが加わっており、アルコール度数がより低く(10%)、糖度は黒の22.8g/Lに対し、75.4g/Lと高くなっています。でも、酸度はゴールドの方が若干高いんです(8.5g/L、黒は8.2g/L)。
味わいは、ゴールドの方が当然まったり。でも、いいバランス。
こういう飲み比べも贅沢ですね。
(輸入元:株式会社ファインズ)
※エロイカは以前5年分の垂直飲み比べをしました → コチラ
左)ドメーヌ・ヴァランタンン・ズュスラン リースリング クロ・リーベンベルグ 2007
右)ローリー・ガスマン リースリング カッペルヴェグ 2010
仏アルザスワイン委員会のコーナーには30種のリースリングが登場しました
これらを全制覇することは不可能ですから、注ぎ手に尋ねるのがベストです。
お勧めいただいた中の上記2本は、どちらも熟成感があり、優雅でしっとりなめらか。
貴腐の影響もありそうでした。これはほっと癒されます。
(輸入元:左-オエノングループ 山信商事 右-ベリー・ブラザーズ&ラッド)
左)ディヒター・トラウム リースリング ドイチャーゼクト.b.A Brut 2012(ドイツ)
中)シャトー・ベラ リースリング 2011 (スロヴァキア)
右)リースリング “デュルンシュタイナー” シュマラクト 2012 (オーストリア)
上記は異なる3国のもの。
スパークリングワインのゼクトは、独モーゼル産。
珍しいのはスロヴァキアのシャトー・ベラでしょうか。
ドイツのモーゼルのエゴン・ミュラー当主の奥様の実家が所有するシャトーです。
これは以前にRiesling Ringのディナーイベントで紹介しました → コチラ
(輸入元:伏見ワインビジネスコンサルティング)
左)ジム・バリー ザ・ロッジ・ヒル・リースリング 2013
右)ヘンチキ・ジュリアス・リースリング 2013
この2本は豪州です。ヘンチキはエデン・ヴァレー、ジム・バリーはクレア・ヴァレー。
ヘンチキは赤ワインのトップクラスとして知られていますのえ、知名度抜群。
試飲会でも人気だったそうです。
でも、私が驚いたのは、ジム・バリーの方。
ここのリースリングは前から知っていますが、以前に比べてグッとミネラル感が増し、よりしっかりとした骨格となっています。それでいて、フルーツもある。非常に素晴らしいクオリティです。
(輸入元:ジェロボーム株式会社)
特別ワインコーナーについては、昨日も触れました。
ここは、第二部では有料試飲となりました。
価格が高いものや限定品が並びましたが、価格の高いものを選んで飲む人が多かった、と、注ぎ手スタッフの談。
つい名前や価格に目が行きがちなのは仕方ないことですが、誰が飲むか、誰と飲むか、どんな時に飲むかetc...で、ワイン選びも変わってくるはずです。
今回はリースリングワインのみの試飲会でした。
上記でいくつか紹介したように、リースリングは色々な飲み方、飲み比べができるワインですから、名前や価格だけにとらわれず、もっと自由に楽しむのが、このワインにはよく似合っているように思います。
もちろん、土壌違いの飲み比べ、といった、マニアックな飲み方もいいですね(笑)
リースリングワインといえば、ドイツ。
そして、フルーティーで甘い。
これが古くからのイメージでしょうか。
この試飲会にご来場いただいた方は、リースリングワインがそんな簡単な言葉では断言できないものだということを体感していただいたと思います。
例えば、心地よいフルーティーさと爽やかな酸味があり、スーッと飲める軽やかな辛口タイプ。
左端)ニーダーホイザー・ブルクヴェック リース醸造所リング・カビネット2012 アントニウス
右端)クリエーション リースリングQbA トロッケン 2013 リートブルグ醸造所
いずれもドイツのリースリング。左端はナーエ地方、右端はファルツ地方。
価格もお手頃で(左端は1700円、右端は1400円)、初心者もアクセスしやすいはずです。
ワイン上級者も、この手のリースリングを日常にさらっと取り入れてみてはいかが?
(輸入元:株式会社八田)
ドイツ、ラインヘッセン地方Weingut STRUBの3種
同じつくり手のリースリングワイン3種ですが、明確に味わいが違うのがわかります。
私はミネラル感が強く出ているものが気に入りました。
同一生産者、同一品種で飲み比べる方法は、お気に入りを見つけやすいと思います。
(輸入元:株式会社ニックファンズ)
左)ボイラー リースリング トロッケン (ドイツ、ヴュルテンベルク)
こちらもドイツですが、赤ワインがメインの生産地ヴュルテンベルクのリースリングです。
ボイラー醸造所の素晴らしい赤ワインは、以前に開催したドイツパンとドイツ赤ワインのイベントで登場しましたが、赤ワインの名手は、白ワインでもクオリティの高いものを見せてくれました。
こういうチョイスも面白いと思います。お値段も選びやすい1980円。
(輸入元:ワインキュレーション株式会社)
左)エロイカ ゴールド リースリング 2012 右)エロイカ リースリング 2013
米国のワシントン州コロンビア・ヴァレーのワインですが、ドイツファンもおそらく知っていると思われるのが、この「エロイカ」。
というのも、ドイツのモーゼル地方のドクター・ローゼンの当主エルンスト・ローゼンとのパートナーシップで誕生したワインだからです。
よく知られているのは、右の黒ラベルのリースリング(アルコール11%)。
左のゴールドラベルには貴腐ブドウが加わっており、アルコール度数がより低く(10%)、糖度は黒の22.8g/Lに対し、75.4g/Lと高くなっています。でも、酸度はゴールドの方が若干高いんです(8.5g/L、黒は8.2g/L)。
味わいは、ゴールドの方が当然まったり。でも、いいバランス。
こういう飲み比べも贅沢ですね。
(輸入元:株式会社ファインズ)
※エロイカは以前5年分の垂直飲み比べをしました → コチラ
左)ドメーヌ・ヴァランタンン・ズュスラン リースリング クロ・リーベンベルグ 2007
右)ローリー・ガスマン リースリング カッペルヴェグ 2010
仏アルザスワイン委員会のコーナーには30種のリースリングが登場しました
これらを全制覇することは不可能ですから、注ぎ手に尋ねるのがベストです。
お勧めいただいた中の上記2本は、どちらも熟成感があり、優雅でしっとりなめらか。
貴腐の影響もありそうでした。これはほっと癒されます。
(輸入元:左-オエノングループ 山信商事 右-ベリー・ブラザーズ&ラッド)
左)ディヒター・トラウム リースリング ドイチャーゼクト.b.A Brut 2012(ドイツ)
中)シャトー・ベラ リースリング 2011 (スロヴァキア)
右)リースリング “デュルンシュタイナー” シュマラクト 2012 (オーストリア)
上記は異なる3国のもの。
スパークリングワインのゼクトは、独モーゼル産。
珍しいのはスロヴァキアのシャトー・ベラでしょうか。
ドイツのモーゼルのエゴン・ミュラー当主の奥様の実家が所有するシャトーです。
これは以前にRiesling Ringのディナーイベントで紹介しました → コチラ
(輸入元:伏見ワインビジネスコンサルティング)
左)ジム・バリー ザ・ロッジ・ヒル・リースリング 2013
右)ヘンチキ・ジュリアス・リースリング 2013
この2本は豪州です。ヘンチキはエデン・ヴァレー、ジム・バリーはクレア・ヴァレー。
ヘンチキは赤ワインのトップクラスとして知られていますのえ、知名度抜群。
試飲会でも人気だったそうです。
でも、私が驚いたのは、ジム・バリーの方。
ここのリースリングは前から知っていますが、以前に比べてグッとミネラル感が増し、よりしっかりとした骨格となっています。それでいて、フルーツもある。非常に素晴らしいクオリティです。
(輸入元:ジェロボーム株式会社)
特別ワインコーナーについては、昨日も触れました。
ここは、第二部では有料試飲となりました。
価格が高いものや限定品が並びましたが、価格の高いものを選んで飲む人が多かった、と、注ぎ手スタッフの談。
つい名前や価格に目が行きがちなのは仕方ないことですが、誰が飲むか、誰と飲むか、どんな時に飲むかetc...で、ワイン選びも変わってくるはずです。
今回はリースリングワインのみの試飲会でした。
上記でいくつか紹介したように、リースリングは色々な飲み方、飲み比べができるワインですから、名前や価格だけにとらわれず、もっと自由に楽しむのが、このワインにはよく似合っているように思います。
もちろん、土壌違いの飲み比べ、といった、マニアックな飲み方もいいですね(笑)