ワインはつくっている人を表わす、といいますが、改めてそれを感じたのが、先週、都内で行なわれたイタリアのピエモンテ州のワイン生産者15社の来日試飲会でした。
ピエモンテ州 はイタリア北西部の州で、州都はトリノ。
ワイナリー数は2,000軒、ブドウ栽培面積は45,600ha、年間ワイン生産量は2,400,000hl。
原産地呼称の数は、DOCGが16、DOCが41。
ピエモンテ州のワインのトップスターといえば、バローロとバルバレスコ。
このツートップは、ピエモンテ州だけでなく、イタリアを代表するワインでもあります。
今回の試飲会でも、生産者たちは、自慢のバローロやバルバレスコを携えて来日したわけですが、冒頭で述べたように、同じバローロ、バルバレスコでも、生産者によって味わいがかなり違っているのがよくわかりました。
Cascina SASSI SAN CRISTOFORO (Barbaresco) ※未輸入
バルバレスコの産地の中心ネイヴェに1997年に設立されたワイナリーで、オーナー兼ワインメーカーはDavide Carnielさん。
ご本人がブースに立っていらっしゃいました。
San CRISTOFOROの自社畑1.45haで栽培されたブドウのみを使用し、年間生産量は8000~1万本。
Davideさんが自ら栽培も醸造も手掛けます。
バルバレスコ2012、2011、2010の比較試飲をしたのですが、どれも穏やかで滋味深く、スーッと入ってきます。非常にジェントルで、静かな、というキャラクターを感じました。
聞けば、Davideさん自身も非常に穏やかな性格とか。
見た目もどこか文学青年的で、繊細でインテリジェンスを感じさせる方でした。
2012年はまだ若いですが、すでにおいしく飲める状態になっています。
2011年はエキス分がしっかりと感じられ、しなやかなテクスチュアです。
2010年は熟成が進んでいますが、タンニン豊富で、しかもよく溶け込んでいます。
彼のランゲ・ネビオロ2013もドルチェット・ダルバ2013もナチュラルな味わいで、気に入りました。
ドルチェットは軽やかでかわいいタイプ。
果実の甘みがやさしく感じられるランゲ・ネビオロは、私のお気に入りとなりました。
バルバレスコはやはり特別な時に開けたいワインですから、普段よりちょっといいごちそうをいただく時に、このランゲ・ネビオロを開けたいと思いました。
ドルチェットは週末に、ランゲ・ネビオロは月末に、バルバレスコは特別な時に
SIMONE SCALETTA (Barolo) ※未輸入
Cascina SASSI SAN CRISTOFOROとは逆なキャラクターだったのが、こちら。
バルバレスコのモンフォルテ・ダルバにある生産者で、こちらもまだ若いワイナリーです。
来日したSimoneさんは、髭面でガタイのいいワイルド系の風貌で、握手も力強い!
ワインのエチケットも陽気で明るく、テーブルにあるだけで楽しくなるワインたちです。
周囲の自然環境とのバランスを考慮したブドウづくり、自然なワインづくりを行なっているSimoneさんのワインは、どれも飾らない味わいでした。
ドルチェットはシンプルでわかりやすく、バルベーラの心地よいタンニンは肉の脂を流してくれ、どっしりと構えたバローロは長期熟成が確実な力強さがありました。
ADA NADA (Barbaresco) ※未輸入
こちらは1919年創業。当代のマダムAnna Lisaさんが来日していました。
3姉妹のお母さんです。
古い畑のブドウからのワインがあり、最も古いのは1947年植樹のネビオロで、Rombone Elisaというキュヴェ名のバルバレスコとして仕込まれています。
試飲したヴィンテージは2012年でしたが、さすがに古木の実力は素晴らしい!
また、10年熟成の2005年のCichinというキュヴェ名のバルバレスコが参考商品として出ていました。熟成を重ねたワインは独特の風味が現れ、なんともいえないおいしさ。
最初に紹介したSASSI SAN CRISTOFOROのバルバレスコも、2010年のものに熟成感が出ていました。
これらはすぐに飲まず、少しの我慢が必要かもしれません。
TRE SECOLI (Monferrato) ※未輸入
1887年創業。
BIOの認証ワイン Barbera d'Asti “Larame”2013 がありました。
ジューシーでエレガント。引っかかるところがなく、じわ~っと入ってきます。
個人的に非常に好きなタイプのワインです。
Bioはこれ1アイテムのみ。
Moscato d'Asti 2014 / Brachetto d'Acqui 2014
ピエモンテを代表する甘口。モスカート・ダスティは白、ブラケット・ダックイは赤。
これらの中には、私の苦手とする甘さのものがあるので、おそるおそる試飲したところ、どちらも繊細でエレガント!和三盆的な、デリケートでスーッと引いていく甘さで、嫌味がまったくありません。これはどちらも気に入りました。
バローロ、バルバレスコから、華やかな甘口まであり、ピエモンテは奥が深い!
ピエモンテ州 はイタリア北西部の州で、州都はトリノ。
ワイナリー数は2,000軒、ブドウ栽培面積は45,600ha、年間ワイン生産量は2,400,000hl。
原産地呼称の数は、DOCGが16、DOCが41。
ピエモンテ州のワインのトップスターといえば、バローロとバルバレスコ。
このツートップは、ピエモンテ州だけでなく、イタリアを代表するワインでもあります。
今回の試飲会でも、生産者たちは、自慢のバローロやバルバレスコを携えて来日したわけですが、冒頭で述べたように、同じバローロ、バルバレスコでも、生産者によって味わいがかなり違っているのがよくわかりました。
Cascina SASSI SAN CRISTOFORO (Barbaresco) ※未輸入
バルバレスコの産地の中心ネイヴェに1997年に設立されたワイナリーで、オーナー兼ワインメーカーはDavide Carnielさん。
ご本人がブースに立っていらっしゃいました。
San CRISTOFOROの自社畑1.45haで栽培されたブドウのみを使用し、年間生産量は8000~1万本。
Davideさんが自ら栽培も醸造も手掛けます。
バルバレスコ2012、2011、2010の比較試飲をしたのですが、どれも穏やかで滋味深く、スーッと入ってきます。非常にジェントルで、静かな、というキャラクターを感じました。
聞けば、Davideさん自身も非常に穏やかな性格とか。
見た目もどこか文学青年的で、繊細でインテリジェンスを感じさせる方でした。
2012年はまだ若いですが、すでにおいしく飲める状態になっています。
2011年はエキス分がしっかりと感じられ、しなやかなテクスチュアです。
2010年は熟成が進んでいますが、タンニン豊富で、しかもよく溶け込んでいます。
彼のランゲ・ネビオロ2013もドルチェット・ダルバ2013もナチュラルな味わいで、気に入りました。
ドルチェットは軽やかでかわいいタイプ。
果実の甘みがやさしく感じられるランゲ・ネビオロは、私のお気に入りとなりました。
バルバレスコはやはり特別な時に開けたいワインですから、普段よりちょっといいごちそうをいただく時に、このランゲ・ネビオロを開けたいと思いました。
ドルチェットは週末に、ランゲ・ネビオロは月末に、バルバレスコは特別な時に
SIMONE SCALETTA (Barolo) ※未輸入
Cascina SASSI SAN CRISTOFOROとは逆なキャラクターだったのが、こちら。
バルバレスコのモンフォルテ・ダルバにある生産者で、こちらもまだ若いワイナリーです。
来日したSimoneさんは、髭面でガタイのいいワイルド系の風貌で、握手も力強い!
ワインのエチケットも陽気で明るく、テーブルにあるだけで楽しくなるワインたちです。
周囲の自然環境とのバランスを考慮したブドウづくり、自然なワインづくりを行なっているSimoneさんのワインは、どれも飾らない味わいでした。
ドルチェットはシンプルでわかりやすく、バルベーラの心地よいタンニンは肉の脂を流してくれ、どっしりと構えたバローロは長期熟成が確実な力強さがありました。
ADA NADA (Barbaresco) ※未輸入
こちらは1919年創業。当代のマダムAnna Lisaさんが来日していました。
3姉妹のお母さんです。
古い畑のブドウからのワインがあり、最も古いのは1947年植樹のネビオロで、Rombone Elisaというキュヴェ名のバルバレスコとして仕込まれています。
試飲したヴィンテージは2012年でしたが、さすがに古木の実力は素晴らしい!
また、10年熟成の2005年のCichinというキュヴェ名のバルバレスコが参考商品として出ていました。熟成を重ねたワインは独特の風味が現れ、なんともいえないおいしさ。
最初に紹介したSASSI SAN CRISTOFOROのバルバレスコも、2010年のものに熟成感が出ていました。
これらはすぐに飲まず、少しの我慢が必要かもしれません。
TRE SECOLI (Monferrato) ※未輸入
1887年創業。
BIOの認証ワイン Barbera d'Asti “Larame”2013 がありました。
ジューシーでエレガント。引っかかるところがなく、じわ~っと入ってきます。
個人的に非常に好きなタイプのワインです。
Bioはこれ1アイテムのみ。
Moscato d'Asti 2014 / Brachetto d'Acqui 2014
ピエモンテを代表する甘口。モスカート・ダスティは白、ブラケット・ダックイは赤。
これらの中には、私の苦手とする甘さのものがあるので、おそるおそる試飲したところ、どちらも繊細でエレガント!和三盆的な、デリケートでスーッと引いていく甘さで、嫌味がまったくありません。これはどちらも気に入りました。
バローロ、バルバレスコから、華やかな甘口まであり、ピエモンテは奥が深い!