ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

輸入元で選ぶワイン@ベリッシモ(イタリアワイン)

2015-04-11 13:58:16 | ワイン&酒
ワイン選びの大事なポイントのひとつに、“輸入元”(インポーター)があります。

もちろん、産地も銘柄も生産者ビンテージも重要には違いありませんが、ワイン選びの達人は、裏ラベルのインポーター名をチェックします。

ココが入れているんだから外さないでしょう、という予測ができ、かつ、ワインの傾向もわかります。
例えば、ビオ系のワインを主体に扱っているとか、ある国に特化しているとか。
リッチ系が多いとか、エレガント系が多いとか、etc...

先月出かけた試飲会は、初めて出合う輸入元が開催したものでした。
それは、イタリア食材およびワインを直輸入する 「ベリッシモ」

当然、試飲ワインも初対面のものばかり。
ワインはすべてイタリアで、産地はピエモンテ主体+トスカーナ


会場で人気だったルケ100%「ルケ・ディ・カスタニョーレ モンフェッラートDOCG 2013」(右)
“ルケ”はピエモンテの土着品種。生産者はピエモンテのガット・ピエールフランチェスコ。
ザックリとした野性的な果実味とタンニンが個性的で、この先まだまだ変化しそうです。
参考上代 4000円(税抜)



紹介されていた約30種のワインを一通り試飲すると、扱うワインの傾向がわかってきます。
品種の個性、生産者の個性はもちろん出ていますが、酸が充実し、果実味とのバランスが取れたキレイなスタイル、という共通点を感じました。
これは私が好きなスタイル。

こうしたことがわかってくると、この輸入元のワインなら、自分が飲む時にはハズさないでしょう、となってくるわけです。
当然、人によっても好き嫌いが分かれてきます。



イキイキとした酸と果実味がバランスよくておいしい!「ネッビオーロ・ダルバ2012」(右)
生産者は、ピエモンテ州サント・ステファノ・ロエロ村のニッツア・シルヴァーノ(Nizza Silvano)
参考上代 3500円(税抜)

ニッツア・シルヴァーノ は今回フィーチャーされていた生産者で、白の「ロエロ・アルネイス2013」からバルベーラ、ネッビーロ各種の赤ワインが紹介されていましたが、その中でコスパがよく、自分で買うならコレ!と思ったのが、上記の「ネッビオーロ・ダルバ2012」でした。



懐が温かければ、「DOCバルベーラ・ダルバ IL BOPOEPER 2009」(右)をチョイスしたいところ。
ボスポエペルはバリックで20カ月熟成後、瓶熟6~8カ月。
濃さがあり、それでいてしなやか。酸もしっかり骨格を支えています。飲みごたえのあるフルボディで、アルコール13%。ナンバリング付き。
参考上代は9600円(税抜)。やはり、これは特別な時に(笑)


左)Barbaresco 2010 La Ganghija  右)Barolo 2009 Burlotto Gian Carlo
  参考上代 7700円(税抜)       9600円(税抜)

ピエモンテを代表するツートップ、バルバレスコとバローロ。
バルバレスコは思ったよりも色が淡く、ハッとした鮮やかな果実味がエレガントで印象的。
バローロは重厚感があり、文句なくウマい!
こちらの2本も懐の温かい時に(笑)


トスカーナ州モンタルチーノ村の生産者「Santa Giulia」の赤3種
Rosso di Montalcino 2012 / Brunello di Montalcino 2007/Brunello di Montalcino Reserva 2006
参考上代 (左から)4000円、8000円、12000円(税抜)

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、やっぱりおいしい!
リゼルヴァはエキス分が濃縮し、複雑味があり、テクスチュアもなめらか。
これは本当に特別な時用ですね。
ロッソは甘みがあり、チャーミング。こちらは月1回のちょっと贅沢ディナーなどに。



この輸入元は直営店舗があるので、直接店で購入が可能です。
また、HPで通販があるので、このネット通販を利用するのもいいでしょう。

Bellissimo  株式会社 ベリッシモ
「田園調布本店」 東京都大田区 田園調布2-49-3
http://www.bellissimo.jp/

コメント
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