本日は、都内で開催された、株式会社 徳岡の主催による ボルドー2013年プリムール試飲会 に参加してきました。
“プリムール” とはワイン用語のひとつです。
2013年に収穫されて仕込まれたボルドーワインは、まだ樽の中に入っています。
これが出荷されるのは、2015、2016年と、先の話になります。
まだ樽の中に入っている状態のワインを、先物買いするのが“プリムール”です。
市場に出る前ですから、割安に購入でき、ワインを確実に押さえられる、というメリットがあります。
その一方で、熟成途中の状態のサンプルワインで味をみて買いますが、今後の熟成途中で変化することもあり、期待通りのワインにならない可能性 もあります。
プリムールでワインを購入する際の重要ポイントは、収穫年の情報 と 経験 です。
来日した、バロンフィリップ・ロートシルトSA社の輸出ディレクター エルワン・ル・ブロゼック氏によると、2013年は春に雨が多くあり、開花にデリケートなメルロに厳しい試練を与えた、と言います。ボルドー中心部では、雹が降ったところもあり、若木が傷つく被害もありました。
夏は非常に暑く、安定した天候に恵まれたものの、夏の終わりから秋の始めに雨が降り、悪条件の下での収穫となりました。
しかし、畑でのしっかりした選別、醸造工程で手をかけたことで、悪条件を克服できた、と言います。

エルワン・ル・ブロゼック氏 (バロンフィリップ・ロートシルトSA社 輸出ディレクター)
赤ワイン は、テロワールを感じ取れるものになっており、酸と果実味のバランスがよく、早い段階から楽しめるオープンなワインになっています。ほどよい熟成を重ねることができ、4、5年は充分熟成に耐え、おいしく飲める品質を持っています。
もちろん、長期にわたって熟成することができる品質のワインもあります。
白ワイン 用のブドウ(ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン)は順調に生育し、
辛口用のブドウは、秋の初めの変わりやすい天候を経験すつ前に収穫でき、複雑味があり、フルーティで酸も充分なブドウが得られました。
過去10年のうち、ボルドーの辛口白としてグレートヴィンテージといえます。
甘口の白ブドウは、収穫時期に太陽と雨が交互にあり、貴腐も多く発生したので、よいものができました。ソーテルヌは、糖、アルコール、果実味、酸が存在する偉大なソーテルヌになりました。

もうひとつ重要なのが、“経験” です。
樽に入っている状態のワインを試飲し、そのワインのリリース後の味を予測できるようになるには、その銘柄を飲み続けてきた経験が、最低でも、ボルドーワインをある程度飲んできた経験が必要でしょう。また、樽からの試飲経験も重要だと思います。
経験を積み、収穫年の情報と絡め、後の味わいを予測して、プリムールを買う わけです。
プロであっても難しいことですよね。

ボルドーのプリムールワインは、フランス以外ではロンドンのみで試飲会が行われていましたが、日本でも2006年から試飲会が開催されています。
2010年、2011年頃から中国が参入するようになり、プリムール市場をかき回した結果、価格が上昇してきています。
特に、最近は円とユーロの為替の影響も大きく、日本には不利な状況といえます。
プライスリストを見ると、1000円台のお手頃なものから、五大シャトークラスになると、4万~6万円台、中には10万円を超えるものもあります。
数年後には3倍、4倍、5倍…にもなるようなものを今のうちから押さえておくか?
自分の好きな特定のシャトーをずっと追い続けるか?
試飲して気に入ったコスパのよいものをチョイスするか?
何を基準委して選ぶかは、それぞれの目的によるでしょうか。
【後編】では、試飲して気になったワインをいくつかピックアップして紹介します。
“プリムール” とはワイン用語のひとつです。
2013年に収穫されて仕込まれたボルドーワインは、まだ樽の中に入っています。
これが出荷されるのは、2015、2016年と、先の話になります。
まだ樽の中に入っている状態のワインを、先物買いするのが“プリムール”です。
市場に出る前ですから、割安に購入でき、ワインを確実に押さえられる、というメリットがあります。
その一方で、熟成途中の状態のサンプルワインで味をみて買いますが、今後の熟成途中で変化することもあり、期待通りのワインにならない可能性 もあります。
プリムールでワインを購入する際の重要ポイントは、収穫年の情報 と 経験 です。
来日した、バロンフィリップ・ロートシルトSA社の輸出ディレクター エルワン・ル・ブロゼック氏によると、2013年は春に雨が多くあり、開花にデリケートなメルロに厳しい試練を与えた、と言います。ボルドー中心部では、雹が降ったところもあり、若木が傷つく被害もありました。
夏は非常に暑く、安定した天候に恵まれたものの、夏の終わりから秋の始めに雨が降り、悪条件の下での収穫となりました。
しかし、畑でのしっかりした選別、醸造工程で手をかけたことで、悪条件を克服できた、と言います。

エルワン・ル・ブロゼック氏 (バロンフィリップ・ロートシルトSA社 輸出ディレクター)
赤ワイン は、テロワールを感じ取れるものになっており、酸と果実味のバランスがよく、早い段階から楽しめるオープンなワインになっています。ほどよい熟成を重ねることができ、4、5年は充分熟成に耐え、おいしく飲める品質を持っています。
もちろん、長期にわたって熟成することができる品質のワインもあります。
白ワイン 用のブドウ(ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン)は順調に生育し、
辛口用のブドウは、秋の初めの変わりやすい天候を経験すつ前に収穫でき、複雑味があり、フルーティで酸も充分なブドウが得られました。
過去10年のうち、ボルドーの辛口白としてグレートヴィンテージといえます。
甘口の白ブドウは、収穫時期に太陽と雨が交互にあり、貴腐も多く発生したので、よいものができました。ソーテルヌは、糖、アルコール、果実味、酸が存在する偉大なソーテルヌになりました。

もうひとつ重要なのが、“経験” です。
樽に入っている状態のワインを試飲し、そのワインのリリース後の味を予測できるようになるには、その銘柄を飲み続けてきた経験が、最低でも、ボルドーワインをある程度飲んできた経験が必要でしょう。また、樽からの試飲経験も重要だと思います。
経験を積み、収穫年の情報と絡め、後の味わいを予測して、プリムールを買う わけです。
プロであっても難しいことですよね。

ボルドーのプリムールワインは、フランス以外ではロンドンのみで試飲会が行われていましたが、日本でも2006年から試飲会が開催されています。
2010年、2011年頃から中国が参入するようになり、プリムール市場をかき回した結果、価格が上昇してきています。
特に、最近は円とユーロの為替の影響も大きく、日本には不利な状況といえます。
プライスリストを見ると、1000円台のお手頃なものから、五大シャトークラスになると、4万~6万円台、中には10万円を超えるものもあります。
数年後には3倍、4倍、5倍…にもなるようなものを今のうちから押さえておくか?
自分の好きな特定のシャトーをずっと追い続けるか?
試飲して気に入ったコスパのよいものをチョイスするか?
何を基準委して選ぶかは、それぞれの目的によるでしょうか。
【後編】では、試飲して気になったワインをいくつかピックアップして紹介します。
