鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

携帯のアドレス帳から削除する

2007-03-13 | Weblog
 昨秋、奥入瀬へ紅葉狩りに行った3人で、今度は春の桜見物で奈良県・吉野山へ行こう、と話が決まったのが、昨年末。今度はS氏に幹事をお任せし、日程は4月12日~14日と決めた。ところが、年が明けて、暖冬の様相で桜前線があやしくなって、もうひとりのY氏がやきもきしているのに、幹事のS氏は「2カ月前にならないと予約を受け付けてくれない」と先方の旅館の戦術にまんまとはまって、なんら策を講じようとしない。案の定、2月15日になって、「13日はとれたが12日は宿がとれない。桜前線も早まりそうだし、日程を早められないか」と言ってきた。ところが、こう押せ押せになってくると、他の日程も決まり、すんなりとは変えられない。あくまでも当初通りと突っぱねた。この段階では吉野サイドでは見頃が4月10日前後と言っていた。
 そうこうしているうちに気象庁が桜予報を発表して、例年より1,2週間早まる予報を発表した。それでもS氏は連絡を寄越さない。ようやく3月6日になって、「4月12日も別の旅館がとれた」と連絡してきた。詳細をメールするように言ったが、そのメールが届かない。やっと9日の夕になって、あろうことか「中止した方がいいのでは」と伝えてきた。中止するにもなにもプランの詳細がなにもわからないのでは、検討の仕様がない。週末で会社のメールは見られないので、家の方にもメールするように頼んだが、結局、土日ともメールは来なかった。本当に予約しているのかどうかも怪しくなった。
 で、66時間経って、やっとメールが来たが、あきれたことに旅館の名前と一泊の料金だけであった。宮滝温泉のまつやが1泊12000円、新年吉野温泉の辰巳屋が39800円となっていた。昨年末にちらっとパンフレットを見ただけで吉野の地形が頭に入っているわけではないので、旅館の名前だけではさっぱりわからない。まだ、断念していない旨と、2つの旅館のロケーション、それにキャンセルの期限を折り返し聞いたら、これも数時間経ってから、2つの旅館の間は1キロと書いてきただけ。仕方ないので、ホームページで調べたら、2つの旅館は確かに1キロくらいだが、間に山があってとても楽に行き来できない。しかもいいロケーションの辰巳屋は13日分しか確保できていない、これでは行く気もなくなろう、というものだ。
 S氏にはキャンセル料の期限を聞いたが、返事がないので、こちらが検討している間にキャンセル期限が過ぎてしまうなら、キャンセルして下さい、と言ってやったので、事実上の旅行断念である。
 大体、桜の名所の吉野の旅館は半年前から旅行代理店に話をつけてほとんど部屋を売り切ってしまっているだろう。それを旅館の親父さんの言う通り、2カ月前まで馬鹿正直に待っていては予約できるわけがない。ちょっとでも旅行慣れした人なら、誰しも考え、次の手を打つだろう。
 S氏は以前にも2回ばかりこうした旅行の幹事役をすっぽかしたことがある。その時はお忙しいのだから、と許したが、昨秋一緒に奥入瀬へ行っているうえ、S氏はもう隠居の身分である以上、こんな杜撰なことはもう許されない。
 こんな人とはもう一緒に旅行する気にはならない。Y氏には「我が家でのS氏株は大暴落だ」とメールした。携帯のアドレス帳からS氏を削除することにした。いい加減な人だということが改めてはっきりしたからだ。
 「携帯のアドレス帳から削除する」とは我ながら絶交を言い表すいい表現だと思った次第。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする