写真①:NHK福岡放送局が作成した福岡発地域ドラマ『ここにある幸せ』のチラシ表面
・連載エッセー『一木一草』
第31回:『ここにある幸せ』PR作戦
NHK福岡放送局制作の「福岡発地域ドラマ」
『ここにある幸せ』チラシやクチコミでPR始まる
NHK福岡放送局が10月に制作を終えた平成26年度「福岡発地域ドラマ」で、松田翔太、宮本信子が主演の『ここにある幸せ』(津屋崎物語)のPR作戦が始まりました。NHKは、〈津屋崎千軒〉を舞台にしたこのドラマのチラシを12月に作成、平成27年1月16日(金)午後7時30分からの総合テレビ(九州沖縄ブロック)での放送を宣伝しています。
チラシの表面=写真①=は、津屋崎の海を背に立つ松田翔太、宮本信子の写真を入れ、「いま、人生の何ページ目にいるんだろう。」のキャッチコピー付き。裏面=写真②=には、ドラマの「あらすじ」と「地域ドラマとは」の説明記事を掲載、津屋崎浜の波打ち際を歩く松田翔太、宮本信子の姿や、エキストラとの撮影シーンなど7枚のカラー写真が添えられています。
写真②:『ここにある幸せ』のチラシ裏面
「あらすじ」の記事では、東京で暮らす主人公・立川浩幸(28歳。松田翔太役)が、過酷なノルマと人間関係に疲れて仕事を辞め、同棲中の恋人・高梨千恵子(中村映里子役)からも愛想をつかされて追い出され、「自分の人生には何も無い」とつぶやいた、と記述。
浩幸は、小学校時代の級友が転校して行った福岡県の小さな港町・福津市津屋崎を訪ね、古民家(津屋崎4丁目にある国登録有形文化財の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」)に住む明るく話し好きなおばあちゃん花田福子(72歳。宮本信子役)に会い、気に入られます。津屋崎の港や干潟、里山など福子の様々な思い出の場所へ連れ回され、恋愛談や苦労話など山あり谷ありの半生を冗談交じりに聞かされ、「生きるってなんだろう」、「なんで福子さんは幸せそうなんだろう」、「自分の居場所はどこにあるんだろう」と自問する浩幸。いつの間にか、前向な力をもらっている自分に気付き、福子にある特別なプレゼントをしようと決意する。それは…と含みを持たせて結ばれています。
「地域ドラマとは」の記事では、NHK福岡放送局のシリーズ12作目となる撮影舞台に津屋崎を選んだ理由について、江戸・明治期から風情ある〈津屋崎千軒〉の家並みが残り、この町の魅力にひかれた多くの若者が県外から移住し、地域に根付いた暮らしを始め、全国的にも注目を集めています――と説明。
そんな津屋崎の町を、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」「おひさま」等で知られる脚本家・岡田惠和さんが訪ね歩き、オリジナルストリーを書き下ろしました。津屋崎で、昔から暮らす人々と新たにやってきた人々が絆を深め、人も町も元気になってゆく、ヒューマンストーリーをお届けします、としています。
このほか、NHK福岡放送局では11月10日放送のローカル番組『ほっこりTV』=写真③=で「ほっこり楽しむ津屋崎」と題してドラマの舞台となった〈津屋崎千軒〉と撮影の裏話を紹介しています。
写真③:ドラマ撮影の裏話も紹介されたNHK福岡放送局のローカル番組『ほっこりTV』
私も及ばずながら、11月29日に大川市で開かれた「第2回まちなみフォーラム福岡in大川」の「庄分酢・高橋家住宅」1階座敷での昼食会の席上、〈津屋崎千軒〉が舞台になったドラマ『ここにある幸せ』を正月のテレビでぜひご覧ください、とPR。私の所属する福津市の町興し団体・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の会報ニュース、『はちがめ通信13号』(12月7日、B4判表裏2面カラ-印刷で300部発行)=写真④=を会員や支援者の方々に配布しながらドラマのチラシも渡して口コミ宣伝に努めています。皆様、お楽しみに!
写真④:宮地浜「夕陽風景時計」設置を特集した『はちがめ通信13号』1面(左)・2面