写真①:大注連縄が懸かる「出雲大社」神楽殿
=島根県出雲市大社町で、2012年9月15日午後1時55分撮影
きょう9月27日から、〈出雲・町歩きスポット〉シリーズを掲載します。
〈出雲・町歩きスポット〉1
:「出雲大社」参拝
9月15日、島根県出雲市の「出雲大社」参拝の1泊旅行に細君と出かけました。「出雲大社」神楽殿に懸かる大注連縄=写真①=を、この目で見るのが楽しみの一つでした。わが福津市宮司元町の「宮地嶽神社」が〝日本一〟と誇る拝殿の大注連縄(長さ13.5㍍、直径2.5㍍、重さ5㌧)と、実物を見比べたかったのです。もっとも、同神社は2011年12月17日、拝殿を傷めないように小ぶりの大注連縄(長さ11㍍、直径2.6㍍、重さ3㌧)に懸け替えています。
出雲観光協会によると、「出雲大社」拝殿の大注連縄は長さ6.5㍍、重さ1㌧ながら、神楽殿に懸かる大注連縄は長さ13㍍、重さ4.5㌧で、神楽殿の大注連縄は確かに現在の「宮地嶽神社」拝殿の大注連縄の長さより大きいものでした。
観光バスが「出雲大社」に着いたころから、あいにく雨が降り出し、拝殿には傘をさしての参拝です=写真②=。大社では、厚さ1㍍の桧皮葺の屋根を葺き替える60年に一度という「平成の大遷宮」が行われており、平成24年度末完成を目指して修造工事中の御本殿(延享元年=1744年=造営で、高さ24㍍。昭和27年国宝指定)を拝めなかったのは残念でした。
写真②:雨に降られながら傘をさして拝殿に向かう参拝客たち
=「出雲大社」で、15日午後1時35分撮影
「出雲大社」境内には、〝縁結びの神〟で知られる祭神・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ。大黒様)の「ムスビの御神像」が、建てられています=写真③=。
写真③:境内にある大国主大神の「ムスビの御神像」
=「出雲大社」で、15日午後1時35分撮影
拝殿に通じる「松の参道」=写真④=は、見事なものでした。松江藩主・堀尾忠氏(ただうじ)の夫人が、江戸時代初期の1630年ごろ祈願成就のお礼に奉納したもので、以前は殿様や皇族だけが真ん中を通ることができたという。
写真④:拝殿に通じる見事な「松の参道」
=「出雲大社」境内で、15日午後1時35分撮影
「出雲大社」前には、平成11年に奉納されたという岐阜県産の「さざれ石」とその由来の解説碑文を刻んだ石碑も設けられていました=写真⑤=。「さざれ石」は、石灰岩が長年の間に溶解して多くの小石を集結して大きくなったもので、めでたい石とされています。国歌・「君が世」の〈君が世は千代に八千代に さざれ石の巌となりて 苔のむすまで〉の一節にうたわれたいきさつが、石碑に刻まれています。
写真⑤:「さざれ石」(左)とその由来の解説碑文
=「出雲大社」前で、15日午後1時25分撮影