吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2009年5月8日/〈福間・町歩き〉010・舎利蔵自然林

2009-05-08 07:06:33 | 福間・町歩き
写真①:樹齢8百年を超えるナギの巨木(左の2本)
     =福津市舎利蔵で、2009年5月5日午前10時32分撮影

〈福間・町歩きスポット〉 10 

:舎利蔵自然林

 福津市舎利蔵(しゃりくら)にある「舎利蔵自然林」は、福岡県の自然百選に選ばれている自然の宝庫です。カシ、シイ、タブ、ムクの自然林が茂り、推定樹齢8百年というナギ(マキ科)の巨木(県指定天然記念物)=写真①=が5本もあることで知られています。

 この地には、奈良時代の養老2年(718年)、名僧行基(ぎょうき)が仏舎利を安置して舎利山勝宝寺(しゃりさんしょうほうじ)を開基し、舎利蔵の地名の由来になったという。子院15坊を抱える大寺でしたが、今は廃寺となり、観音堂などの小庵が残るだけ。自然林の入り口には、福津市の「舎利蔵自然林」の解説板=写真②=が建っています。

 それによると、ナギの木は5本ともインドから移植されたと伝えられ、「樹皮はなめらかな黒紫色で、老木になるとうろこ状にはげ、はげた跡の色は褐色になる。葉は長楕円形で竹の葉のように平行脈を有し、引っ張ってもなかなか切れない強靭なもので、力柴の別名もある。福岡県下に自生はなく、神木として神社の境内によく植えられている」と説明。


写真②:福津市が建てた「舎利蔵自然林」の解説板
     =福津市舎利蔵で、5月5日午前10時29分撮影

 ナギは常緑高木の針葉樹で、高さ20㍍に生長。床柱や庭園樹に使われます。本州南部、四国、九州、沖縄、台湾、中国南部に分布。雌雄異株で、「舎利蔵自然林」の木は、鐘楼に近い1本が雌株=写真③=で、他の4本は雄株です。


写真③:ナギの木の雌株(左)と雄株(中央)
   =「舎利蔵自然林」で、5月5日午前10時31分撮影


「舎利蔵自然林」(福津市舎利蔵)◆交通アクセス:〔バスで〕JRバス「本木バス停」下車、徒歩25分。「駐車場」なし。道路わきに駐車可能です。

舎利蔵自然林
    「舎利蔵自然林」位置図
    (ピンが立っている所)
コメント
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