とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019岡山マラソンツアー:1日目後楽園&岡山城

2019-11-11 21:13:31 | 観光
先週末は、岡山マラソンに行ってきた。全国のマラソン大会を制覇したいという野望を掲げ、このところ初めての大会にいろいろ行っており、今回は岡山までやってきた。今は新幹線で行けば3時間もかからずに行けるので、結構近い。

まずは、山陽新幹線岡山駅を降りる。岡山駅前は、桃太郎伝説の県だけあって、犬、猿、キジを従えた桃太郎の像が駅前に建っている。


お昼前には岡山についてしまったので、少し観光をしておこうと後楽園に向かう。駅からは1.7キロほどなので歩いていく。


入園して中に入ると、ちょうど観光ボランティアの人がいて、園内を無料で案内してくれるというので、説明を聞きながら見学していくことにした。岡山・後楽園は、江戸時代初期の岡山藩2代藩主・池田綱政が、1687年から作らせた元禄文化を代表する大名庭園であり、国の特別名勝に指定されている。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは三ツ星に認定されているそうだ。岡山城の背後にあることから「御後園」または「後園」と呼ばれていて、広さは東京ドームの約3倍もあり、水戸の偕楽園、金沢城の兼六園とともに日本三名園とされる大名庭園だ。


鶴鳴館。江戸時代から伝わっていた建物は戦災で焼失し、その後昭和24年、山口県岩国市の吉川邸を移築したもので、武家屋敷のたたずまい伝える建物。この日はお茶会が行われていたようで、着物を着た女性が多く見られた。


当初の園内は綱政が田園風景を好んでいたため、田んぼや畑が多く配置されていたが、1771年(明和8年)に藩が財政難に見舞われ、藩主・池田治政が経費節減のために芝生を植えさせ、次第に現在のような広大な芝生の景観に変化していったそうだ。


池田綱政が、家臣津田永忠に命じて後楽園の築庭に着手し、後楽園の要の建物として第一番に建てられたのがこの延養亭だ。完成後は藩主の静養や賓客の接待、藩校の儒学者の講義場として使われたという。奥には能舞台もある。


花華の池に立っている巨石の「大立石」。いったいどうやって運んできたのかと思わせる巨石であるが、実は巨大な花崗岩を100個ほどに割り、再び組み上げたものだという。


茂松庵。秋は紅葉、鳥のさえずり、老松に囲まれ、落ちついた佇まいは茶会には好適な場所といえる。


廉池軒。園内に点在する亭舎の中で、池田綱政がもっとも好んで利用していたといわれている。廉池軒からの眺望は水の景色に優れている。


唯心山(ゆいしんざん)と呼ばれる築山から眺めた後楽園の眺望。たった6mの高さの唯心山によって、平面的な庭園が見違えるほど立体的な景観へと変化している。




池には、たくさんの鯉が放たれ、優雅に泳いでいる。餌を投げ入れると、驚くほどの鯉が集まってきて水飛沫を上げている。


一通り後楽園を見学してから、旭川に架かる月見橋を渡って隣にある岡山城に向かう。


慶長2年(1597)、豊臣家五大老の一人・宇喜多秀家が築城した岡山城天守閣。三層六階の堂々たる天守閣は織田信長の安土城天主閣を模して築かれたと伝えられ、全国的にも珍しい不等辺五角形の天守台で、関ヶ原合戦以前の古式を伝えているといわれている。黒漆が塗られた壁が、太陽光に照らされると、あたかもカラスの濡れ羽に似ていることから烏城(うじょう)とも呼ばれている。


大手門をくぐり城内の敷地に入る。


立派な城だが、太平洋戦争中、空襲にあって消失してしまい、現在の天守閣は、昭和41年に外観復元されたものだ。


天守閣の一番上から後楽園と岡山の街並みを眺める。


天守閣からは、黄金に輝くシャチホコが間近で見られる。名古屋城が金のシャチホコで有名だが、こんな間近で見られるのは岡山城の天守閣だけだそうだ。


岡山城を出ると、いよいよ翌日の岡山マラソンの受付に行くことにした。再び岡山駅方向に向かって歩いていくと、面白いキャラクターの路面電車が通りかかった。歩いている途中には、何度も路面電車が通り抜けていったが、これは珍しい電車だ。後で調べてみたら、世界中で大人気の鉄道アニメ「チャギントン」のチャガー「ウィルソン」と「ブルースター」を実車化した路面電車だという事がわかった。とはいえ、「チャギントン」というアニメを見た事もないので、いまひとつピンとこないが、子供達はきっと知っているのだろう。


受付会場は、岡山駅から1.5キロほど北にあるジップアリーナ岡山である。この日は、後楽園から岡山城、ジップアリーナ岡山までと結構歩いた。受付を済ませ、Tシャツも受け取る。ことしのTシャツは青色だ。


マラソンEXPO会場であるシティライトスタジアム周辺は、いくつものテントが立ち並び賑やかだ。


FINISHをイメージしたブースで記念撮影。タイムは、夢のまた夢だ。


EXPO会場をぐるぐる回っているうちに、日が暮れ始めたので宿に帰ることにした。翌日は、マラソン本番だ。

「2019岡山マラソンツアー:2日目マラソン本番」に続く。