とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019秋・塩の道トレイル:1日目木崎湖~仁科神明宮

2019-11-05 21:50:28 | マラソン
中綱湖を出て中綱水神社方向に向かう。


しばらくすると大糸線の線路を渡り、国道に出る。1キロほど、車の往来が激しい道を進む。車が通る道は嫌いなので、早く通り過ぎたくて結構真面目に走る。再び大糸線を渡り、西側の道に出ると紅葉で彩られた山側に出る。


山の上の方を見上げると、パラグライダーが優雅に大空を漂っていた。


仁科三湖の最後の木崎湖が見えてきた。木陰の道は、湧き水で枯葉が濡れて滑りやすい。


木崎湖畔の道も後半だ。


しばらくすると、野球場らしき場所で大勢の人が集まり、何かイベントが行われているようだ。何をやっているのだろうかと、コースを少し外れ、イベント会場に立ち寄ってみる。会場では、農協祭が行われ、地元の野菜や果物、日用品などが売られていた。会場の奥まで行くと、おにぎりやスープ、お菓子、お餅、スープ、ジュースなどを振舞うコーナーがあり、お腹もすいてきたので、いろいろ頂いていく。




南宿馬地区までやってくると、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬三山等の後立山連峰がくっきり見える。まさに絶景スポットだ。


マンホールのふたは、北アルプスの町らしくライチョウが描かれている。


大町市内に入ると、「塩の道ちょうじや」に寄っていくことにする。大町は宿場町として栄えた。そこで塩問屋であった旧平林家は、当時の姿を今に伝える貴重な建物として「塩の道ちょうじや」となって見学できるようになっている。


ちょうじやには、貴重な建物と資料が保存され、塩の道の歴史と文化を守っている。ガイドの方の説明にみんな熱心に聞き入る。


牛方が塩を牛の背に乗せ、塩を運んでいる様子が人形で再現されている。


ボッカ輸送規約というのがあって、生魚1日売りの場合、糸魚川を午後4時に出て、大町に着くのは翌日の午後4時だったという。糸魚川から大町までは約80キロあるが、山あり谷ありの険しい塩の道を重い荷物を背負って、1日で運んでしまったというのだから驚きだ。もちろん一人ではなく、交代で運んだのだろうが、昔の人の体力は驚異的だ。


江戸から明治にかけて建てられた蔵(文庫蔵・漬物蔵・塩蔵)を見学していく。「塩蔵」には、保管した塩からにじみ出る「にがり」を溜める「にがりだめ」の仕組みが当時のまま残っている。




蔵の隣には、大町の夏祭り「若一王子神社」例祭で行われる子ども流鏑馬の衣装や資料が展示されている。




再び後立山連峰の山並みと道祖神を見ながら進む。


有明富士と呼ばれる有明山も間近に見える。田園風景と重なり、見飽きない風景だ。


大町市民俗資料館でも、塩の道の説明などを聞くが、蝶のコレクションも凄かった。安曇野は全国的にも珍しい蝶々が多いのだという。


13:50。仁科神明宮の入り口に到着する。1日目の塩の道はここまでの予定だ。


この仁科神明宮は、平安時代の終わりごろ、伊勢神宮領仁科御厨(伊勢神宮の庄園)を守るために、この地方の支配者である仁科氏により祭られたという。以来、1000年以上にわたり20年に1度の遷宮(式年造営)が行われてきたという。現在の建物は江戸時代のはじめのものだが、わが国古来の「神明宮」の様式を正確に伝えていることから、本殿、釣屋、中門は国宝に指定されているのだ。1日目の最後は、この国宝の仁科神明宮を見ていかねばいけない。


今年は、20年に1度の遷宮の年に当たり、11月下旬に遷宮祭が行われるそうだ。その為の準備なのか、参道は鉄パイプで仕切られていて、工事中のような雰囲気だ。


横から見た、本殿、釣屋、中門。神明造りでは日本最古ということで、塩の道の途中にこんな立派な神社があって、しかも国宝であるという事におどろきだ。


仁科神明宮を一通り見学してから塩の道を離れ、安曇沓掛駅方面に向かう。高瀬川に架かる宮本橋からは絶好のビューポイントがある。


高瀬川とその先に見える後立山連峰のパノラマは素晴らしい。鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳が一望である。


14:30。安曇沓掛駅に到着する。この駅から大糸線に乗って神城駅で降りて車を回収して、宿に戻る予定だ。


15:45。神城駅に到着する。


この後、予定では温泉に寄ってからペンションに戻る予定であったが、Kさんが車のキーをランの途中で無くしたという事実が発覚し、無くしたと思われる現場にもう1台の車で向かう。日が暮れる前に見つけねばと数人で探し回ったが、結局見つからずタイムアップ。その後、JAFを呼ぶなどして何とか車を開けることが出来たが、車を動かすことはできない。車が1台使えないとなると、今後の計画に支障ができるところだったが、自宅に連絡を取って、スペアキーを宅急便の特急で送ってもらう話となり、この日はひとまず宿に戻って翌日の到着を待つことにした。

参考1.塩の道トレイル:木崎湖~仁科神明宮のコースマップ


参考2.1日目の高低図とコースタイム


「2019秋・塩の道トレイル:2日目仁科神明宮~穂高」に続く。

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