とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

宇宙工学の進歩と宇宙に秘められた謎

2009-07-29 22:19:43 | サイエンス
若田光一さんが国際宇宙ステーションで日本の実験施設「きぼう」を完成させ今月の31日にスペースシャトルで帰還する予定となっている。この国際宇宙ステーションに日本が投じた費用は総額1兆円近くもかかっているという。途方もないお金が日本の宇宙開発に投じられているわけである。

新聞のコラムでこんな話を見つけたのだが、未曾有の不況で人々が職を失って苦しんでいるときに、国民の血税を1兆円も宇宙開発に注ぎ込むことは正しいのだろうかという内容であった。結論として筆者の言いたいことはロケットを打ち上げたり、月探査をしたりと、宇宙開発を積極的に進めることはいいことだという内容であった。理由として、宇宙開発は先端技術の宝庫であり、宇宙開発からのスピンオフ技術には驚くべきバラエティーがあるという。

宇宙工学では、気密性や安全性など、地上と比べて非常に高い水準の技術が求められる。それができないと宇宙飛行士の命が危ないからだ。目的は、科学技術の前進というよりは、月に着陸したり、火星に探査機を送り込むことだったりするが、それにより培われた科学技術は、カーナビや携帯電話、フリーズドライ、医療技術といった場面で、われわれの生活を便利で快適なものにしてくれる。そして、発明・発見した人が特許を取り、それにより莫大(ばくだい)な利益を手にする。長い目で見た場合には、その国の科学技術と経済の発展を促すものになるというのである。

因みに、宇宙工学の進歩にともなって改良されたり、開発されたものの一覧を挙げてみる。

空気清浄機、自動インスリンポンプ、骨解析の技術、車のブレーキ・ライニング改良版、白内障手術用の器具、複合材のゴルフクラブ、省エネエアコン、耐火素材、フリーズドライの技術、高密度電池、家庭用防犯システム、小型電子回路、携帯電話、衛星ナビシステム(GPS)、スタッドレスタイヤ、歯磨きのチューブなどがあるそうだ。

この内容については、「宇宙に秘められた謎」(スティーブン&ルーシー・ホーキング著、岩崎書店)という本に詳しく載っているそうである。この本は、英国の理論物理学者スティーヴン・ホーキング博士と娘のルーシー・ホーキングさんが書いた子供向けの科学小説であるが、大人が読んでも充分楽しめそうな内容である。1巻『宇宙への秘密の鍵』が、太陽系やブラックホールなど、星や宇宙の仕組みを理解する基礎知識編とすれば、2巻『宇宙に秘められた謎』は、現在までに人類が知りえた宇宙の様子と研究に迫る探求編となっている。2巻は最近発売されたばかりのようだが、結構売れているようだ。子供たちに、こんな本を読ませたらきっと宇宙や科学への関心が高まるのではないかと思った。


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