とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021栂海新道縦走ツアー:4日目長栂山~黒岩山~犬ヶ岳~栂海山荘

2021-10-08 20:12:22 | 山登り
長栂山の横を通り過ぎ、北を目指して進んで行く。はるか先には、日本海の海原が広がっている。


アヤメ平に到着する。初夏のころには、多くのアヤメが咲き誇っているのだろう。


アヤメ平の木道の途中で暫し休憩だ。


湿原の中を進む。


目の間に広がっているのは、黒岩平と呼ばれる湿原だ。大きな木はなく、なだらかな丘には小さな沢が流れている。


二つの沢には、冷たくてきれいな水が流れている。


黒岩平に到着。


休憩するのにちょうどいいベンチだ。この辺りは、栂海新道の中でも特に見所一杯の場所だ。初夏のころは、まさに天空の花園といった感じになるのだろう。途中で会った人は全くおらず、景色は我々が独り占めという状況だ。こんな素晴らしい場所が、世間にはほとんど知られていないというのが本当にもったいない。


再び、沢を渡渉する。


目の前に見えるのは黒岩山。紅葉が広がっている。


10:10。黒岩山1623.6mに到着する。


黒岩山山頂から、黒岩平を振り返る。


11:50。サワガニ山1612.3mに到着。


サワガニ山からは、やせ細った尾根を進んで行く。


両側は切れ落ちた断崖となっておりロープを頼りに慎重に進む。


途中から、登山道が崩落している場所に出る。さいわい、山岳会の方が、迂回路を作ってくれてあったので、木の根っ子を跨ぎながら先に進む。


この日に泊まる栂海山荘には、水がないので、夕食用の水を補給するため、北俣の水場に寄り道していく。栂海新道から外れて、数十m下ったところにある水場だ。水を1.5ℓほど補給したので、荷物がグッと重くなった。小屋までは、まだ1時間以上かかるが頑張って登るしかない。


この日の最後のピークである犬ヶ岳1593mに到着する。その先を下ったところに見える赤い屋根が栂海山荘だ。


後続のメンバーも犬ヶ岳に次々に到着する。みんな小屋が見えてホッとしたことだろう。


犬ヶ岳山頂直下には、栂海新道を拓いた小野建氏の碑が建てられている。朝日小屋の前で撮られた写真だ。


13:58。赤と緑に塗られた栂海山荘に到着する。ペンキがまだ新しく、最近塗り替えられたばかりのようだ。


正面入り口は、緑に塗られている。小野建氏は、緑が好きだったらしい。


この日、栂海山荘に宿泊するのは、我々5人の他3人でほぼ貸し切り状態だ。まずは、寝床を確保してから着替えなどして荷物を整理する。落ち着いたころ、早めの夕食の準備だ。小屋の前は日当たりがよく温かい。




雄大な景色を見ながらのコーヒーの味は格別だ。


朝日小屋で買った栂海新道のTシャツを着て全員で記念撮影。


栂海山荘を正面から撮影。


入口から20mほど離れた先にあるのがトイレ。屋根はあるが、周りはスカスカでかなりワイルドなトイレである。使用中は、入り口に鎖をかけておくのでプライバシーは保たれるが、夜中には行きたくない場所だ。


食事も終わり、日が暮れて辺りが暗くなるともう何もすることがなく、あとは寝るだけだ。

参考1.4日目の高低図&コースタイム


参考2.4日目のコースマップ


「2021栂海新道縦走ツアー:5日目栂海山荘~白鳥山~尻高山~親不知海岸」に続く。