とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021栂海新道縦走ツアー:2日目蓮華温泉~朝日岳~朝日小屋

2021-10-05 21:18:16 | 山登り
2日目の朝。蓮華温泉ロッジを5時半に出発する。朝日小屋の清水さんから“5時半には出発してください”と言われていたので、その助言に従って朝日岳を目指し歩き出す。


30分も歩くと、目の前の山に日が当たり始めてきた。


木道をどんどん下っていくと「兵馬の平」と呼ばれる湿原に出る。蓮華温泉からは基本的に下る一方で、濡れた木道が滑りやすく、慎重に歩かなければならない。


湿原には、靄がかかり幻想的な風景だ。


湿原の中の砂利が多く足元がしっかりしている場所で少し休憩だ。


兵馬の平が終わると、いよいよ本格的な上り坂となる。ブナ林に光が差し込み、すがすがしい朝の景色だ。


白高地沢を通過する。


青空が広がり、気持ちの良い天気になってきた。


白高地沢橋を渡る。


草紅葉の草原の中の木道は、空に向かってどこまでも続いているかのように見える。


振り返ってみると、蓮華温泉の湯けむりが見える。


左側に見えるピークが朝日岳だ。雪渓がわずかに残っているのが見える。


もう紅葉が始まっている。


花園三角点で昼食休憩する。目の間には、五輪高原と呼ばれるなだらかな高原が広がっている。色鮮やかな紅葉が始まっているのが見え、これからその中に入っていくと思うとワクワクする。


さらに上に登ったところから五輪高原を振り返って見る。まさに北アルプス最北部の秘境という雰囲気だ。


高度が増すごとに素晴らしい紅葉が目に飛び込んでくる。






標高が2000mを越えると、山にガスがかかってきた。どうやら、今後天気が悪くなってくるようだ。


12:50。吹上のコルに到着する。ここは、朝日岳と栂海新道との分岐点だ。右に進めば栂海新道だが、とりあえずこの日は朝日岳に登り、朝日小屋に泊まる事にする。


13:25。登り始めたころ、はるか遠くに見えた雪渓にやっと到着する。


風になびくワタスゲ。後ろには雪渓。


13:30。朝日岳2418mに到着する。残念ながら、周りは白いガスに覆われ展望はきかない。


こういう時に限って、ライチョウが現れるものだ。これから雨が降るのは間違いない。


山頂で出会ったマレーシアの青年。長年、朝日町に住んでいて、朝日岳に登ってきたという。


朝日岳を下っていくと、朝日平が見える。その先に何だか赤っぽい屋根が見えるのが朝日小屋だ。


14:30には、朝日小屋に到着する。15時までには小屋に着いてくださいと言われていたので、約束を果たすことが出来て良かった。

朝日小屋の夕食は、山小屋としてはトップレベルのメニューだ。今回で2回目だが、富山名物の、昆布締めのお刺身やホタルイカの沖漬けもついている。小屋番の清水さん曰く、「なるべく、富山の味や地元食材の美味しさも味わって頂きたく、またお母さんが作ってくれるような手作りも心掛けた」という、いろいろと工夫を凝らした夕食だ。また、食前酒の赤ワインが付いているのが嬉しい。


今年は、コロナ感染予防で個人個人のスペースにアクリル板の仕切りが設けられ、感染対策もしっかりしており、厳しい山小屋経営の中でも良くやっているなと感心した。


3日目からは、いよいよ本来の目的の栂海新道縦走に入る予定であり、早々に就寝する。

参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ


「2021栂海新道縦走ツアー:3日目朝日小屋停滞」に続く。