とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:4日目霧島神宮

2020-04-04 23:27:55 | 観光
11:45。高千穂河原から霧島神宮の駐車場に到着する。霧島では、一番の観光スポットのはずなのに、駐車場はガラガラだ。


駐車場から霧島神宮の境内に入る手前で、急にKさんが駆け寄ったのは、「坂本龍馬・おりょう新婚旅行祈念」の看板だ。坂本龍馬が妻おりょうとこの地を訪れ、高千穂峰の天の逆鉾を抜いたことやこの霧島神宮にも訪れたことが姉乙女宛の書簡に残され、これが「日本初の新婚旅行」とも言われている。


砂利が敷き詰められた広場の先には、朱色の鳥居が立っている。


階段から降りてきた巫女さんたちは、この時世らしくみんなマスクをしている。


閑寂な老杉の濃い緑に包まれた参道・境内を抜けると、格調高い朱塗りの社殿の荘厳かつ豪華絢爛な姿があらわれます。建国神話の主人公である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を祀った霧島神宮は、創建が6世紀と古い歴史を誇る神社だ。最初は高千穂峰と火常峰(御鉢)の間にある背門丘に建てられたといわれているが、霧島山の噴火による消失と再建を繰り返し、500年以上前に現在の場所に移された。現在の社殿は島津氏第21代当主(第4代薩摩藩主)島津吉貴が、1715年に建立・寄進したものだという。


本殿にて、今回の旅が無事終わるようしっかり祈願をする。


参拝を終わり、入り口近くまで戻ってくると、国歌にも出てくる「さざれ石」が目に付いた。さざれ石は、小さな石のことで、巌は大きな岩のことである。「さざれ石の巌となりて苔のむすまで」と歌われているが、それは小さい石の一つ一つが寄り集まるといつかは大きな岩となるということである。国もまさにそのようなもので、改めて国歌の歌詞の意味を思い知らされる。また、それがなぜ霧島神宮にあるのかというと、薩摩が国歌君が代と、国旗の日の丸の発祥の地といわれているのが理由らしい。


そして、入り口にある白濁した池は、霧島神宮温泉という温泉地だ。白っぽい湯の花がたくさん含まれていて湯底に色をつけている。触ってみると暖かく入浴できそうな池だが、残念ながら駐車場横にあるため入浴はできない。


折角、霧島神宮温泉郷まできたので、近くの温泉に立ち寄ることにした。何軒かある温泉の中で、一番興味を惹いた「さくらさくら温泉」に寄っていくことにした。ここは、塗るだけで美肌になるという「泥湯」を体験できる温泉なのだ。露天風呂の奥の方に源泉があるのだが、温泉成分を豊富に含む「泥」(湯の花)が溜まっている。それを手ですくい上げて体に塗りたくって乾かしてから洗い流すと肌に良いらしい。


泥湯を体験してから温泉を出る頃、ちょうど激しく雨が降ってきた。急いで車に飛び乗り、一路空港に向かう。空港には、十分余裕がある時間に到着して帰路に着くことが出来た。今回の山旅は、あまり天気が良くないという事前の予報で4座制覇は無理かもしれないと思っていたが、終わってみれば全て好条件で登ることが出来、十分満足の山旅となった。