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とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2013青山高原ハイキング

2013-10-19 23:52:11 | 山登り
今日は、雨混じりの天気の中、関西の軽井沢と呼ばれる三重県の青山高原ハイキングに出かけてきた。青山高原は、思いっきり自然を楽しめるスポットとして関西では有名な場所だ。今回は、周辺にそびえる巨大風車群と風に揺れるススキの原の眺望を期待して出かけた。

コースは、近鉄大阪線の東青山駅に車を駐車して、電車で西青山駅まで移動してから青山高原を周回する。まずは、西青山駅から歩き出す。しばらくは旧近鉄線軌道跡の道を歩く。平らで歩きやすい道だ。


秋らしい草木が茂っている。


しばらく進むと乗馬クラブが見えてきた。小雨の中でも、熱心に乗馬練習をしている人が多かった。


歩道橋を渡ると、国道から離れハイキングコースへと入っていく。


ハイキング道は、今年9月に豊橋に上陸した台風18号の被害により大きく土砂が流れ、かなりえぐられている。


サニーヴィラ公園の別荘地を抜けると、長い階段が待っている。


髻(もとどり)山に到着する。周りには木がなく何も遮るものがなく、晴れていたら素晴らしい眺望が望める場所のはずだった。しかし、あたりは真っ白で視界10m位しかない。


そろそろお昼にしようかと思ったが、雨風が強くなったため、ガスを使えて落ち着ける場所を探した。近くに工事関係者の人がいたので、休憩場所がないか聞いたら、歩いて1分くらいの場所にいい休憩場所があると教えてもらう。しかし、視界10m程度ということで、近くにあるはずの休憩場所がなかなかすぐに見つからなかった。周辺をうろうろしてやっと見つけた場所は、管理人もいる立派な山小屋だった。幸い小屋は貸し切り状態で、管理人の好意により、室内のガスを使わせてもらう。


ガスを使って作った昼食は、白菜やちくわが入ったお雑煮である。エビフライを載せたら豪華なお雑煮のできあがりだ。


柔らかくなったお餅が体を温めてくれる。


青山高原山頂小屋前で記念撮影だ。好天気の日だったら、多くの観光客で賑わう場所のようだったが、結局利用したのは我々のパーティだけだった。こんな天気の日に歩いてくるのは、我々のような酔狂な人間だけなのだろう。


おなかを満たした後は、髻山の三角点に立ち寄る。ここの三角点は花崗岩製で、測量の基準となる場所だ。


こちらは、三角点のある場所からの展望だ。しかし実際には、周りが真っ白けで、こんな景色は全く望めない。


いったん下り、丸山草原のある丸山展望台に進む。


ススキは、僅かしかなく、手入れもほとんど行き届いていないようだ。ここ最近は、開発などでススキがほとんどなくなってしまったそうだ。青山高原のススキの原がいいと聞いていたが、それはひと昔前の話になってしまっていたのだ。


イチョウの葉が落ちて、いい感じの遊歩道になっていた。


丸山草原も芝生の草原が一面に広がっているが、三角点同様、景色はまったく見えない。全く残念だ。




草原をくだっていくと、アスレチックの設備があった。


下山道で見つけた蜘蛛の巣。水滴がついて遠目では白い花が咲いているかのように見える。




太鼓橋と木橋のどちらがいいか迷ったが、結局太鼓橋を渡る。




下山の途中で、青山高原のハイライトともいえる布引の滝を見学する。


布引の滝は連瀑で、一番上が霧生滝、二番目が飛龍滝、三番目が大日滝という名称がつけられ、布引の滝はその総称である。


滝見台から一気に山を下り、飛龍滝間近まで行く。


滝を見てからは、一旦滝見台まで上り返した後、ぐんぐん下り30分ほどで車を駐車した東青山駅に到着する。結局、下山時にもパラパラ雨に降られ一日小雨交じりの天気だった。山を下りると、あとはお決まりの温泉だ。近くにあるのは、榊原温泉(さかきばらおんせん)だ。この温泉は七栗(ななくり)の湯とも言われ、清少納言の「枕草子」に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」とうたわれている「三名泉」のひとつである。古来から名泉と言われただけあって、風呂上がりには肌がつるつるスベスベになった。清少納言が褒め称えただけあって素晴らしい美肌の湯だった。

今回の目的である巨大風車群は真っ白いガスに覆い隠され全く見えなく、期待したススキの原は一昔前の話となり、見込みが外れてしまった。しかし、山頂小屋での昼食や素晴らしい滝が見られたこと、いい温泉に寄れたことなどもあり、雨の日でしか味わえない楽しい体験もできて面白いハイキングだった。